また、「夫婦解散」で恐縮ですが、昨日はデパートへ家内と行きました。デパートでは1時間ほど夫婦解散です。家内は秋の洋服やハンドバックを見て回り一つ買いました。それから紀伊国屋書店へ来て講読会で使う源氏物語の本を選んで解散終了です。私は1時間紀伊国屋書店にいて数十冊の本の背表紙を眺め、数冊の本を立ち読みして、1冊買ってきました。
朝日新聞から中国と台湾へ特派員として駐在していた田村宏嗣さんが書いた、「中国の現代史」(高文研出版、2009年10月1日初版、1600円)を買って来ました。
抗日戦争から国共内戦、そして最近のチベット騒動までの動きを新聞記者風に、読みやすく、断片的に書いた本です。朝日新聞はかつて中国共産党の宣伝をそのまま報道していた時代があり反米的な姿勢の強い新聞でした。毛沢東が死に、中国の経済開放で朝日新聞を縛っていた共産主義の呪縛が完全に溶けました。その後で、田村宏嗣さんが何物にも捉われないで、自由に書いた本なので 大変興味深い内容です。
田村さんは、「朝日新聞の報道は間違っていた!」とは言いません。まだ現役で、朝日新聞で働いているからそうは書けません。しかし戦後の長い間の朝日新聞の親ソ的そして親中国的な報道の歴史を知っている高齢者にとっては田村さんの本を読むと何処が間違っていたかが歴然とします。そして何故、間違った報道をしたかも推測がつきます。
日本のマスコミには朝日新聞だけでなく保守的な新聞やテレビ局もありました。それらは親米的過ぎて間違った報道をしてきました。そんなことも思い返すことが出来る本です。読み方によっては推薦出来る本です。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 藤山杜人