この連載はある外国で同性婚をしていた私の友人のために書き始めました。
第1回目と第2回目の記事の概要は以下のようなものでした。
「性的マイノリティと基本的人権の問題(1)私が体験した深い感動」
・・・それはインターネットで知り合った方のことです。何度も私の記事に好意的なコメントを下さるうちに親しくなりました。
礼儀正しく知性にあふれた紳士です。長らくある外国に住んでいます。
昨年の秋に日本に行くのでお会いしたいと言います。人間的に信頼していたので東京でお会いすることにしました。
そうしたら「私は同性婚をしています。それでもお会いして下さいますか」という告白を受けたのです。
私は嬉しさのあまり血が逆流するような感動を憶えました。81歳にもなって枯れてしまい感動など感じない日々が流れていました。
それが、まだ一度も会ったことの無い人に告白を受けたのです。私を信頼してくれたのです。
私はインターネットにいろいろな文章を掲載して来ました。
その私の文章を見て、この人は寛大な性格だ、そして基本的人権を尊重する人だと信じてくれたのです。
勿論、告白を受けて衝撃が無かったと言えば嘘になります。
しかし他人から信頼されたという感動のほうが何倍も大きかったのです。喜びです。歓喜です。・・・
「性的マイノリティと基本的人権の問題(2)性的マイノリティは胎児期の遺伝子とホルモンの作用で生まれる」
・・・欧米諸国では生まれつきの障碍者は「マイノリティ(少数者)」として保護すべしという思想が定着しているのです。
そして遺伝子的原因による生まれつきの精神障碍者も大切にしているのです。
しかし現在の日本ではこのような考えが定着しているとは言えません。
特に同性婚をしている性的マイノリティの人に対しては厳しく差別し、法律的にも保護されていません。不道徳なことをしているのだから差別するのが当然だと公言する人が多いのです。これは自分の無知を宣伝しているのです。大変間違った考え方なのです。
性的マイノリティの人は実は胎児期の遺伝子とホルモンの作用で生まれるのです。
欧米では医学生理学的にその科学的原因が解明され、人々は差別しなくなったのです。
迷信と因習の闇の世界にある日本では欧米で一般的に信じられている性的マイノリティの科学的理由を信じようとする人があまりにも少ないのです。
健全な夫婦と同じように同性婚をしている人々が欧米では立派な職業について大きな社会的貢献をしています。そのような人々を差別し人権を無視することは非常に間違っているのです。・・・
これらの記事に対して以下のような好意的なコメントを頂きました。
(1)おやじさん 2017年02月08日
藤山さんの事を信頼できる方だと思えたから素直に打ち明けられたのだと思います
メールのやり取りでお互いの気心が知れた証拠でもあると思います
メールのやり取りをしていればその内容から人となりが知れます
幾ら上手を言っていてもやり取りのうちには人となりが知れるものだと思います
今の私には同性婚は認められません(実際にその人にお会いして話さないと解りませんが)全く自信はありません
他人から信頼されるような人物にはなって見たいです。
(2)グッキーさん 2017年02月07日
人格を信頼されての告白は嬉しいですね。
これも藤山さんが自身の言葉でいろんな情報を発信し続けていたからこその賜物。
本当に良い出会いになったみたいで私まで嬉しくなります。
自分自身まだそのような方とお知り合いになったことはありません。
私自身LGBTの方をそれだけで嫌悪するようなことは無いと思っていますが、
実際に出会ってみないと判らないです。
「人間味があり素晴らしい人」
良い出会いがあって本当に良かったです。
(3)ペガサスさん 2017年02月07日
大変重いテーマを連載されるのですね。
続きを是非拝読させて頂きたいと存じますのでお気に入りにさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。
(4)夢想人さん 2017年02月09日
深いご高察、有難うございます。
大変、勉強に成りました。
今の日本は、テレビ番組でも、お笑い芸でも、何かの折に、加齢や容貌や性的マイノリティーの方への人権無視の表現があって、それが、子どもたちなどの人権意識に影響していることがありますね。
(5)wenさん 2017年02月09日
最近「弟の夫」という漫画を読んでいるのですが、藤山さんにもお勧めしておきます。
弟が亡くなって、その弟が同性婚をしていた相手が訪ねてくる、というストーリーなのですが、
差別しているつもりはないけれども自分の中での意識の変化に気付いて、という細やかな心情が描かれていて大変良いです。
(6)Motoko Boutdumonde お考えに全く賛成です。私にも昔から多くの「おホモだち」がいて、一度も不自然だと思ったことはありません。同性を異性より愛することは特異だと思われないのです。プラトンは「饗宴」の中で同性愛と異性愛について話していますね。大昔、人間はカップルが一つの個体であって、それには男女、男性同士、女性同士という三種類の人間がいました。しかし、だんだんと勢力を増して神々に戦いを挑むに至ったので、神々は怒ってその個体を全て半分に引き離しました。それ以来人間はもとカップルだった相手を求めてやまない、というのでした。これはもう、高校生ぐらいの時に読んで、後は数十年前に読み返しただけですのでうろ覚えですが、そういう話だったと思います。自然の摂理なのではないでしょうか。
この連載とコメンントの全ては同性婚をしていた友人も読んでいます。
その方とは毎週1回くらい電話で話をしています。
そしてネット上で自分の実名を公開したいと言い出しました。私は止めました。
彼はつつしみ深い方すからはっきりは言いませんが、どうもこの連載はあまり好きでは無いようです。
コメントは当然ながら賛否両論です。その上感情むき出しで同性婚を非難する人もいるのです。
私の友人は傷ついたのです。
もうこれ以上、連載を続行すれは私の友人を傷つけるのです。
いろいろ思案の末、この連載を中断することにしました。
紙面の都合上、上でご紹介しなかった好意的なコメントを下さった方々へ感謝申しあげます。
真摯にお読み頂いた方々へ感謝しています。 有難う御座いました。
今日の挿し絵代わりの写真はゴッホの星月夜とアルルの跳ね橋と夜のカフェです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


第1回目と第2回目の記事の概要は以下のようなものでした。
「性的マイノリティと基本的人権の問題(1)私が体験した深い感動」
・・・それはインターネットで知り合った方のことです。何度も私の記事に好意的なコメントを下さるうちに親しくなりました。
礼儀正しく知性にあふれた紳士です。長らくある外国に住んでいます。
昨年の秋に日本に行くのでお会いしたいと言います。人間的に信頼していたので東京でお会いすることにしました。
そうしたら「私は同性婚をしています。それでもお会いして下さいますか」という告白を受けたのです。
私は嬉しさのあまり血が逆流するような感動を憶えました。81歳にもなって枯れてしまい感動など感じない日々が流れていました。
それが、まだ一度も会ったことの無い人に告白を受けたのです。私を信頼してくれたのです。
私はインターネットにいろいろな文章を掲載して来ました。
その私の文章を見て、この人は寛大な性格だ、そして基本的人権を尊重する人だと信じてくれたのです。
勿論、告白を受けて衝撃が無かったと言えば嘘になります。
しかし他人から信頼されたという感動のほうが何倍も大きかったのです。喜びです。歓喜です。・・・
「性的マイノリティと基本的人権の問題(2)性的マイノリティは胎児期の遺伝子とホルモンの作用で生まれる」
・・・欧米諸国では生まれつきの障碍者は「マイノリティ(少数者)」として保護すべしという思想が定着しているのです。
そして遺伝子的原因による生まれつきの精神障碍者も大切にしているのです。
しかし現在の日本ではこのような考えが定着しているとは言えません。
特に同性婚をしている性的マイノリティの人に対しては厳しく差別し、法律的にも保護されていません。不道徳なことをしているのだから差別するのが当然だと公言する人が多いのです。これは自分の無知を宣伝しているのです。大変間違った考え方なのです。
性的マイノリティの人は実は胎児期の遺伝子とホルモンの作用で生まれるのです。
欧米では医学生理学的にその科学的原因が解明され、人々は差別しなくなったのです。
迷信と因習の闇の世界にある日本では欧米で一般的に信じられている性的マイノリティの科学的理由を信じようとする人があまりにも少ないのです。
健全な夫婦と同じように同性婚をしている人々が欧米では立派な職業について大きな社会的貢献をしています。そのような人々を差別し人権を無視することは非常に間違っているのです。・・・
これらの記事に対して以下のような好意的なコメントを頂きました。
(1)おやじさん 2017年02月08日
藤山さんの事を信頼できる方だと思えたから素直に打ち明けられたのだと思います
メールのやり取りでお互いの気心が知れた証拠でもあると思います
メールのやり取りをしていればその内容から人となりが知れます
幾ら上手を言っていてもやり取りのうちには人となりが知れるものだと思います
今の私には同性婚は認められません(実際にその人にお会いして話さないと解りませんが)全く自信はありません
他人から信頼されるような人物にはなって見たいです。
(2)グッキーさん 2017年02月07日
人格を信頼されての告白は嬉しいですね。
これも藤山さんが自身の言葉でいろんな情報を発信し続けていたからこその賜物。
本当に良い出会いになったみたいで私まで嬉しくなります。
自分自身まだそのような方とお知り合いになったことはありません。
私自身LGBTの方をそれだけで嫌悪するようなことは無いと思っていますが、
実際に出会ってみないと判らないです。
「人間味があり素晴らしい人」
良い出会いがあって本当に良かったです。
(3)ペガサスさん 2017年02月07日
大変重いテーマを連載されるのですね。
続きを是非拝読させて頂きたいと存じますのでお気に入りにさせて頂きます。
宜しくお願い申し上げます。
(4)夢想人さん 2017年02月09日
深いご高察、有難うございます。
大変、勉強に成りました。
今の日本は、テレビ番組でも、お笑い芸でも、何かの折に、加齢や容貌や性的マイノリティーの方への人権無視の表現があって、それが、子どもたちなどの人権意識に影響していることがありますね。
(5)wenさん 2017年02月09日
最近「弟の夫」という漫画を読んでいるのですが、藤山さんにもお勧めしておきます。
弟が亡くなって、その弟が同性婚をしていた相手が訪ねてくる、というストーリーなのですが、
差別しているつもりはないけれども自分の中での意識の変化に気付いて、という細やかな心情が描かれていて大変良いです。
(6)Motoko Boutdumonde お考えに全く賛成です。私にも昔から多くの「おホモだち」がいて、一度も不自然だと思ったことはありません。同性を異性より愛することは特異だと思われないのです。プラトンは「饗宴」の中で同性愛と異性愛について話していますね。大昔、人間はカップルが一つの個体であって、それには男女、男性同士、女性同士という三種類の人間がいました。しかし、だんだんと勢力を増して神々に戦いを挑むに至ったので、神々は怒ってその個体を全て半分に引き離しました。それ以来人間はもとカップルだった相手を求めてやまない、というのでした。これはもう、高校生ぐらいの時に読んで、後は数十年前に読み返しただけですのでうろ覚えですが、そういう話だったと思います。自然の摂理なのではないでしょうか。
この連載とコメンントの全ては同性婚をしていた友人も読んでいます。
その方とは毎週1回くらい電話で話をしています。
そしてネット上で自分の実名を公開したいと言い出しました。私は止めました。
彼はつつしみ深い方すからはっきりは言いませんが、どうもこの連載はあまり好きでは無いようです。
コメントは当然ながら賛否両論です。その上感情むき出しで同性婚を非難する人もいるのです。
私の友人は傷ついたのです。
もうこれ以上、連載を続行すれは私の友人を傷つけるのです。
いろいろ思案の末、この連載を中断することにしました。
紙面の都合上、上でご紹介しなかった好意的なコメントを下さった方々へ感謝申しあげます。
真摯にお読み頂いた方々へ感謝しています。 有難う御座いました。
今日の挿し絵代わりの写真はゴッホの星月夜とアルルの跳ね橋と夜のカフェです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


