欧米の人々は無宗教の人もいますが多くの人はキリスト教の影響を強く受けています。洗礼を受けて信者になっている人も多いです。
ですから欧米の文化や社会の背景にはキリスト教があると言えます。そして政治の世界も当然、キリスト教の影響を受けています。
従って欧米人と交流したり、いろいろな事業を協力しあって進めて行くためにはキリスト教のことを知っていると良いのです。ことが円滑に運ぶのです。欧米人に親しみを感じます。
そこで今日は間もなくやって来る復活祭(イースター)の前の謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、そして四旬節のことを簡単に説明致します。
時系列にしたがってやって来る順序は、謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、四旬節、そして最後の復活祭(イースター)という順序になります。
しかしそれぞれの宗教的な意味を説明するためにはこの順序を逆にして説明したほうが分かり易いのです。
復活祭 (イースター) は、十字架にかけられ死んだイエス様が3日目に蘇られたことを記念する、キリスト教の最も重要なお祝いの日です。クリスマスより重要とも言えます。
その復活祭の日の決め方は、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」です。 この決め方に従うと2017年以降の復活祭は次の通りです。2017年4月16日 2018年4月1日 2019年4月21日 2020年4月12日 2021年4月4日 2022年4月17日になります。
復活祭前に節制した生活を送る準備期間を四旬節(40日間)と呼びます。40という数字は、イエス様が荒れ野で40日間断食をされたことに由来しています。それに倣って40日の間に断食をしたり節制したりする習慣が生まれたようです。
もう少し厳密に言うと、四旬節が始まるのは その直前の水曜日 、すなはち「灰の水曜日」 からです。
「灰の水曜日」という名前は、この日に司祭が灰で信者の額に十字の印をつけることに由来します。自分が灰のように消えてなくなるはかない者であることを認め、ただ神の慈しみによって生かしていただいていることを思い起こすのです。
灰の水曜日に用いる灰は、前の年の「枝の主日」に祝別されたシュロの枝を焼いて作られます。エルサレムにイエス様が入城した時に群衆が棕櫚の葉を手に持って打ち振り、歓迎しました。シュロの枝は勝利と歓喜の象徴として、凱旋の行列に用いられるといわれますが、イエス様がこれによって人間の栄華も歓喜も、灰のように塵になる儚いものであることを認識させられるのです。
さて謝肉祭はカーニバルとも呼ばれますが、これは分かり難い祭です。
断食をしたり節食をして静かに過ごす40日の四旬節に入る前に、思いっきり飽食をして仮装をして踊り狂います。この世の楽しみを思う存分してから40日間の静かな節制生活に突入するのです。
ですから有名な南米のリオのカーニバルも「灰の水曜日」の前日にピタリと止め、静かになります。
以上はカトリックの習慣です。しかし欧米では夏のバカンス以外の休日は、多くカトリックの習慣に従って決まっています。ですから謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、そして四旬節、そして最後の復活祭(イースター)などは歳時記として欧米社会に定着しているのです。
それらは欧米社会の風物詩になっているのです。復活祭(イースター)はクリスマスと共に日本の俳句の季語にもなっています。
今日は灰の水曜日の直前の日曜日なのでこんなことを書いてみました。
今日の挿し絵代わりの写真は函館市のカトリック元町教会の写真です。函館に行く度に訪問した教会です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c2/3364bbd32a9cc9e101861d9bbb7c7e22.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/09/379f77621dd95f050ae9cc54f1bd5fb1.jpg)
ですから欧米の文化や社会の背景にはキリスト教があると言えます。そして政治の世界も当然、キリスト教の影響を受けています。
従って欧米人と交流したり、いろいろな事業を協力しあって進めて行くためにはキリスト教のことを知っていると良いのです。ことが円滑に運ぶのです。欧米人に親しみを感じます。
そこで今日は間もなくやって来る復活祭(イースター)の前の謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、そして四旬節のことを簡単に説明致します。
時系列にしたがってやって来る順序は、謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、四旬節、そして最後の復活祭(イースター)という順序になります。
しかしそれぞれの宗教的な意味を説明するためにはこの順序を逆にして説明したほうが分かり易いのです。
復活祭 (イースター) は、十字架にかけられ死んだイエス様が3日目に蘇られたことを記念する、キリスト教の最も重要なお祝いの日です。クリスマスより重要とも言えます。
その復活祭の日の決め方は、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」です。 この決め方に従うと2017年以降の復活祭は次の通りです。2017年4月16日 2018年4月1日 2019年4月21日 2020年4月12日 2021年4月4日 2022年4月17日になります。
復活祭前に節制した生活を送る準備期間を四旬節(40日間)と呼びます。40という数字は、イエス様が荒れ野で40日間断食をされたことに由来しています。それに倣って40日の間に断食をしたり節制したりする習慣が生まれたようです。
もう少し厳密に言うと、四旬節が始まるのは その直前の水曜日 、すなはち「灰の水曜日」 からです。
「灰の水曜日」という名前は、この日に司祭が灰で信者の額に十字の印をつけることに由来します。自分が灰のように消えてなくなるはかない者であることを認め、ただ神の慈しみによって生かしていただいていることを思い起こすのです。
灰の水曜日に用いる灰は、前の年の「枝の主日」に祝別されたシュロの枝を焼いて作られます。エルサレムにイエス様が入城した時に群衆が棕櫚の葉を手に持って打ち振り、歓迎しました。シュロの枝は勝利と歓喜の象徴として、凱旋の行列に用いられるといわれますが、イエス様がこれによって人間の栄華も歓喜も、灰のように塵になる儚いものであることを認識させられるのです。
さて謝肉祭はカーニバルとも呼ばれますが、これは分かり難い祭です。
断食をしたり節食をして静かに過ごす40日の四旬節に入る前に、思いっきり飽食をして仮装をして踊り狂います。この世の楽しみを思う存分してから40日間の静かな節制生活に突入するのです。
ですから有名な南米のリオのカーニバルも「灰の水曜日」の前日にピタリと止め、静かになります。
以上はカトリックの習慣です。しかし欧米では夏のバカンス以外の休日は、多くカトリックの習慣に従って決まっています。ですから謝肉祭(カーニバル)、灰の水曜日、そして四旬節、そして最後の復活祭(イースター)などは歳時記として欧米社会に定着しているのです。
それらは欧米社会の風物詩になっているのです。復活祭(イースター)はクリスマスと共に日本の俳句の季語にもなっています。
今日は灰の水曜日の直前の日曜日なのでこんなことを書いてみました。
今日の挿し絵代わりの写真は函館市のカトリック元町教会の写真です。函館に行く度に訪問した教会です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/c2/3364bbd32a9cc9e101861d9bbb7c7e22.jpg)
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