後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

トランプ大統領弾劾の理由のウクライナ疑惑とは?

2020年01月24日 | 日記・エッセイ・コラム
ウクライナのガス会社をめぐる疑惑、https://ja.wikipedia.org/wiki/ドナルド・トランプとウクライナ論争

オバマ大統領の副大統領で、2020年の大統領選挙への立候補しそうなのは民主党のジョー・バイデン氏である。

その次男であるハンター・バイデンは、2014年から2019年まで、ウクライナの天然ガス会社であるブリスマ・ホールディングスの取締役を務めていた。
同社は、2016年までに何らかの疑惑を抱えウクライナ検察当局の捜査対象となっていたが、父親のバイデン副大統領がウクライナを訪問した際に同国の検事総長を罷免するよう要求すると、まもなくウクライナ議会は検事総長を罷免したのです。
その結果、この会社は、検察当局からの追及を免れていたのです。
2019年7月25日、トランプ大統領は、ウクライナへの軍事支援を進めているタイミングでゼレンスキー大統領と電話で会談します。
トランプ大統領は秘密裏にバイデン親子のウクライナにおける活動について捜査するよう要請しました。
ところが同年8月頃、電話会談の内容が何者かの手で明るみになったのです。
ナンシー・ペロシ下院議長を始めとした民主党議員らは、職権乱用であるとして大統領の姿勢を一斉に批判し始め、今回の弾劾になったのです。
私は父親のバイデン副大統領もウクライナに対する内政干渉を行ったのは非難すべきと思います。と同時にトランプ大統領も職権乱用をしたのです。
アメリカとウクライナの権力者はどろどろした見苦しいことをしていたのです。
日米関係にも同じようなことがあるのでしょうか?政治の世界には秘密があるのですね。

トランプ大統領弾劾裁判の国際情勢へ及ぼす大きな影響

2020年01月24日 | 日記・エッセイ・コラム
トランプ大統領弾劾裁判では共和党議員の反対によりトランプ大統領の無罪という結論を出します。民主党は敗北します。
しかし敗けると分かっているのに何故、民主党はトランプ大統領を弾劾追訴をしたのでしょうか?
追訴の理由が明快でないのも民主党の弱点です。
追訴の理由はウクライナ疑惑と、それにからんだ権力乱用と資料提出を断って議会の調査を妨害したというのです。多くの日本人は追訴の理由のウクライナ疑惑が理解出来ないのです。これを理解するために下記の昨日の報道記事を注意深くお読み下さい。

「トランプ弾劾裁判、これからどう進むのか」、https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/01/post-92208.php
米上院で審理が始まったドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判は3日目に入り、米東部時間の22日(日本時間23日)、まず検事役を務める弾劾管理人(下院民主党が選出)が冒頭陳述を開始した。
弾劾管理人は、トランプ訴追の理由であるウクライナ疑惑の内容を述べる。そしてウクライナ疑惑にからんだ権力乱用と議会の調査妨害だ。陪審員役の上院議員はまる1日、弾劾管理人の陳述を聞くことになる。

・・・中略・・・
アメリカ史上弾劾訴追された大統領は、アンドリュー・ジョンソン、ビル・クリントンに次いで、トランプで3人目。トランプの弾劾条項2項目は昨年12月に下院で可決された。民主党議員はほぼ全員が賛成、共和党議員は造反者ゼロで全員が反対した。
弾劾の核心は、トランプが今年の大統領選で勝利するため、不公正なやり方でウクライナの助けを求めたかどうかだ。トランプはウクライナへの軍事援助と同国のゼレンスキー大統領との会談を棚上げにして、ジョー・バイデン前副大統領とその息子で、ウクライナの天然ガス会社ブリスマの役員を務めていたハンター・バイデンに関する捜査開始を発表するようウクライナに迫ったと、民主党は主張している。・・・

この記事を分かり易く書き直すとトランプ大統領は先の大統領選挙で対抗馬のバイデン前副大統領の悪事をウクライナ政府が暴露するように不正な圧力をかけたという事です。

バイデン氏は前のオバマ政権の副大統領で民主党中道派を代表する大物政治家でした。上院議員としては当選回数7回、議員生活36年を誇ったベテランでトランプ大統領の有力な対抗馬でした。

今回のトランプ大統領弾劾裁判は泥仕合に終わるでしょう。
しかし国際情勢へ及ぼす影響は非常に大きいと考えられます。
トランプ大統領の外交方針はアメリカさえ良ければ同盟国を見捨てるというものです。アメリカとの同盟関係などアメリカの経済的利益のためには弊履の如く捨てるのです。
そしてイランを軍事的に脅迫しているよう外交に軍事力を使う方針です。
このように世界の唯一の超大国としてアメリカ第一主義を外交の柱にしているのです。
このやり方に多くの国々は辟易しアメリカは孤立して行きます。
しかし民主党の外交政策は違います。外交はあくまでも円満な交渉で進め従来の同盟関係は大切にするべきと考えています。
世界中の人がアメリカ人はみんなをトランプ大統領のように利己主義者で同盟関係を見捨てる人間だと思ったとしたらとんでもない間違いです。
このメッセージを世界に発信するためにも民主党がトランプ大統領弾劾裁判を実行したのです。
アメリカにはいろいろな民族文化を背負った人々が住んでいるのです。このアメリカの多様性がこの国を超大国にしているのです。
トランプ大統領弾劾裁判の背景にはこのアメリカの多様性が厳然としてあるのです。
国際情勢への大きな影響があるのは当然ではないでしょうか。

今日の挿し絵代わりの写真は武蔵野の雑木林の夕暮れの風景です。東久留米市の黒目川の源流地の保存林で昨日撮った写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)