自然の美しい風景を無心に眺めていると幸せになります。自分の身体もその静かな自然に溶け込んでしまいます。無我の境地になります。
その自然の風景に水田や茅葺の農家などが見えると自然の美しさが一層強く感じられます。遠くに水車が音も無く回っています。
私はそんな風景を時々想像しては楽しい気分になります。
水車小屋の中では穀類を粉に挽く石臼がゆっくり回っています。
この想像から私は自然の風景に溶け込んだような水力発電所のある風景を連想します。緑の山にある白い導管を水が流れ下り水車を回して電気を作っているのです。人間の美しい智慧を感じさせます。
水力発電は煙も出さずただ静かに発電のための水車が回っているだけです。それは自然のいとなみです。
水力発電所のある風景は人の心を静かにします。人の心を豊かにします。幸せな気分にします。
今日は皆様も幸せな気分になるようにと祈りつつ水力発電所のある風景の写真をお送りいたします。
1番目の写真は岡鹿之助の「雪の発電所」です。出典は:http://www.us-vocal-school.com/weblog/music_life/archives/images/2012/01/120108_snow.jpg です。
画家も同じように水力発電所にロマンを感じるらしく、その風景を描いています。
2番目の写真は山梨県にある八つ沢水力発電所の水の導管です。ここには何度も行き飽かずに風景を眺めました。この写真はそんな折に自分が撮ったものです。この導管の下に立派な建物があり発電機が4基入っています。はるばるフランスから運んで来た発電機です。発電に使う水は富士山の山中湖から流れ下る桂川の水です。
3番目の写真は福島県の磐梯熱海にある発電所の写真です。
この写真の出典は、http://blog.goo.ne.jp/i_haruo/e/70b0386d0dabe9e4217685ec7a8660b7 です。
猪苗代湖の水を通し発電しています。大正10年に建設され、当時は大峰発電所と呼ばれていました。
4番目の写真は愛知県の揖斐川にあるイビデン東横山水力発電所です。
写真の出典は、http://www.ibiden.co.jp/company/facility/higashiyokoyama.html です。
5番目の写真は山梨県企業局所有の柚ノ木水力発電所です。
出典は、ttp://www.suiryoku.com/gallery/yamanasi/yunoki/yunoki.html です。
6番目の写真は高知県にある四国電力、伊尾木川水力発電所です。
出典は、http://www.suiryoku.com/gallery/kouchi/iokigawa/iokigawa.html です。
日本は山紫水明で美しい風景に恵まれています。山々に多量の雨が降るのです。ですから全国に2000ケ所近くの水力発電所がありります。
日本全国の水力発電所のことをもう少し詳し知りたい方々のために、その一覧表や発電の方式などを末尾に掲載しました.ご興味のある方はご覧下さい。
今日は人々の心を 静かにさせる水力発電所のある風景写真をお送りいたしました。
皆様の心が豊かになり、幸せな気分になれば嬉しく思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
==========参考資料=================
水力発電所の総数といろいろなランキング
さて総数はエレクトリカル・ジャパンのHP(http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/4.html.ja)に1973カ所まで明記してあります。
しかしこの1973ケ所の発電所には昭和電工や揖斐川電工のような民間会社の所有する水力発電所は含まれていません。ですからそれらを含めると2000近くなると思えます。
戦前からカーバイト製造や溶融アルミ電解製錬や高温合成化学などの製造をしていた民間会社は自分で水力発電所を持っていたのです。現在でも多くの民間会社が水力発電所を所有していると思われますので1973カ所より数百ケ所多いと考えるのが適切と思います。
さてそれはそれとして、水力発電所には水路式発電所とダム発電があります。
発電所の最大出力のランキングは以下のようになります。
最大出力の左は完成当時のもので、右のは現在の最大出力です。右の数字の出典は、http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/4.html.jaです。
1位、田子倉 38万Kw 40万Kw
2位、奥只見 36万Kw 56万Kw
3位、佐久間 35万Kw 40万Kw
4位、黒4 33万Kw 33万Kw
5位、有峰第一(成願寺川) 26万Kw 26万Kw
上の5つはダム式です。
上の最大出力の40万Kwや50万Kwという値は普通一個の火力発電所の出力が120万Kwという値に比べるとかなり小さな値です。
水力発電が日本の全電力の10%以下しか発電していないのはこの小さな最大出力能力のせいなのです。
さて最大出力が大きい発電所でも水がすぐに枯渇するようなところは頼りになりません。
そこで各発電所の年間総発電量のランキングを見る必要があります。
1位、佐久間 年間発電量:143万MWh
2位、信濃川 年間発電量:119万MWh
3位、黒4 年間発電量:93万MWh
4位、新小千谷 年間発電量:85万MWh
5位、千手 年間発電量:72万MWh
・・・・・・
9位、奥只見 年間発電量:61万MWh
10位、田子倉 年間発電量:59万MKh
上のランキングを見るとJR東日本の所有する新小千谷発電所や千手発電所が良い発電効率を上げていることに驚きます。
ダム式水力発電所には上でご紹介した水力発電所の他に揚水式水力発電所が沢山あるのです。
電力の要らない夜間に火力発電が余るのでその電力でダムの下から上へ水を上げて置くのです。そして夏場の昼間の電力不足が起きそうな時にドッと上の水を流し、大電力を得るのです。
ダムの上流からの水の補給が無い場合には、夜間に使う電力より昼間の発電量が少なくなります。上流からの水の供給が無ければ揚水式水力発電所は正味の発電量がマイナスになります。ですから揚水式発電所は厳密な意味で発電所ではありません。
しかし巨大な蓄電池の役割をするので電力危機を救う重要な役目があるのです。その最大出力ランキングは以下のようになります。
1位、奥多々良木 193万Kw
2位、奥清津第二 160万Kw
3位、奥美濃 150万Kw
4位、新高瀬川 128万Kw
5位、大河内 120万Kw
以下省略、詳しくは、http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/kid/learning/top.htmlにあります。