ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員3700人が長期間、船内に閉じ込められていました。
その閉じ込めをアメリカのマスコミは人権侵害であると言います。欧米人の人権意識と日本人の人権意識の違いです。
その前に日本で建造されたダイヤモンド・プリンセス号の写真を見てみましょう。尚この船の所有はアメリカの会社であり船籍はイギリスです。三菱重工業長崎造船所で建造された11万トンの船です。
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この船は日本で建造された最大の客船で、2004年にサファイア・プリンセスと共に就航しました。
多彩な施設のほか、メイン・ダイニングが5ヵ所もあります。小型客船を思わせる落ち着いた雰囲気のダイニングです。
全室にはシャワー、トイレを完備してあり客室も豪華です。窓からは青い海が見えます。映画館や劇場も幾つもあり毎晩ショーがあります。これ以上豪華な客船はありません。
このように日本の造船技術は世界に通用しますが日本の人権意識は欧米へは通用しません。
アメリカのマスコミは乗客乗員3700人超が海の上に軟禁状態にあったことを人権侵害だと騒いでいました。
アメイカ政府は勝手にアメリカ人乗客だけを飛行機でテキサスとカルフォルニアの米軍基地へ運んでしまったのです。
日米安保条約があり、人権侵害もあったから日本領海に居るアメリカ人を勝手に助けても良いと考えているようです。
私は乗客乗3700人全員を船内に閉じ込めたのは人権侵害だと感じたのです。
しかし日本政府は日本人全員の健康を守るためには3700人に犠牲になって貰うと考えたのです。3700人を人身御供にするのです。これは一人が悪ければ部隊全員を罰するという戦争中の全体主義と同じです。
部隊全員の人権なんてどうなっても良いのです。そのように感じたのは私が戦前の生まれのせいでしょうか?
では欧米人の人権侵害も満足させるにはどうしたらは良かったのでしょうか?
(1)妊婦、後期高齢者数名の検査を即刻実施し、感染の有無にかかわらず下船させ地上の病院に移す。
(2)検査の優先順序は女子、子供を優先し感染の有無にかかわらず下船させ地上の病院に移す。
(3)乗組員の検査は乗客の後にして船長は最後に船を降りると発表する。
上の考え方には全体主義はありません。ウイルスへの感染は船長の責任ではありませんが、船の上の乗客の処遇は船長の責任です。
このような国際的な考えを無視してか日本の中央官僚が検疫の仕方を全体主義で実施したように見えます。
日本人全員の健康を守るためには仕方ないのだ。我々、中央官僚の言う通りにしろと言う雰囲気です。
何故、妊婦、後期高齢者数名の検査を即刻実施するという発想が無かったのでしょうか?
これこそが日本人の人権軽視と全体主義の現れなのです。
だから私は日本文化が悪いと主張しているのではありません。単にアメリカと日本の人権意識の違いを明快に説明しようとしているだけなのです。違いがあることを分かっているのが重要なのです。
今日は欧米人の人権意識と日本人の人権意識の違いを書きました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)