後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「フリージアが一面に咲いている八丈島と私の旅日記」

2023年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム
春が待ち遠しいですね。春になると八丈島ではフリージアの花が一面に咲きます。そうするとフリージア祭りが開催されす。今年は第57回目のフリージア祭りで、3月18日〜4月9日 の間に開催されます。
フリージア祭りでは八丈富士を望む広大なフリージア畑で、美しい花を無料で摘み取ることができます。約35万本の黄色・白・ピンク・紫・赤など、色とりどりの愛らしい花々を選んで摘むことができます。
去年のと八丈島のフリージアの花の写真をお送り致します。

この八丈島へは羽田から飛行機でも行けますが客船で行くとロマンチックな楽しい旅になります。東京の芝浦の竹芝桟橋から夜に客船が出ています。翌朝八丈島の港に着きます。
フリージアの花をゆっくり鑑賞した後は2,3日泊って八丈島のあちこちを観光なさるのが良いと思います。
そこで以前に私が八丈島の観光した時の旅日記をお送り致します。
私は2009年1月に冬の波荒れる八丈島へ独りで旅をしました。帰りの船が悪天候で欠航したので非常に印象深い旅になりました。芝浦の桟橋から遥か286Kも船に揺られて翌朝辿り着いたのです。着いてみると八丈島は想像以上に大きな島です。
島の東に10万年前の噴火山の三原山があり、西に1万年前に出来た八丈富士があり、その間が平野で農村が広がっています。
そして西の海上には八丈小富士という急峻な火山が突き出ています。この3つの山が近過ぎず、遠過ぎず、丁度良い距離でどっしりと座っています。この配置が雄大な景観を作っています。島の周囲は60Kmです。
冬の荒波で帰りの船が欠航したのでレンタカーを借りて島の隅々まで走り回りました。
江戸幕府の島役所跡や古い集落や秀吉の家老だった宇喜多秀家のお墓にも行きました。
島の西にある八丈富士の中腹に広大な牧場があり、そこまで車が上がれます。写真を撮るには丁度よいので2回登りました。

5番目の写真はこの中腹に牧場のある八丈富士の写真です。麓は平野になっていて農村が広がっています。左奥の海上に見えるのが八丈小富士です。
手前の町は大賀郷町です。左の方向に飛行場が見えます。そして町の左右に港があります。風の向きによって客船の発着する港が変わります。

6番目の写真は車でもっと八丈小富士に近づき撮った写真です。昔は人が住んでいて小学校もありましたが現在は無人島です。
私は伊豆七島の大島や神津島へは何度か行きましたが、景観の雄大さという点で八丈島は抜群です。
八丈島で感動的なことは、島全体が熱帯性の植物で覆われていて、さながら天然の植物園のように見えることです。

7番目の写真は島の大賀卿町の中央にある東京都立公園です。公園の真中にドライブウエイがあって車で楽しみながら通り抜けられるようになっています。1月の末なのにウグイスが啼いていました。
八丈島で忘れられない人に歴史民俗資料館でお会いした細谷昇司氏という方がいます。
地域歴史の専門家で、その後、数か月にわたってメールの交換もしました。島独特の風習や歴史を教えて頂いたのです。
例えば、八丈島から約6000年前の縄文時代の人々の遺骨や石器・土器が出土していることを教えて頂きました。
そして石斧の石は海岸にあるような石ですが、土器に使われた粘土は火山で出来た島には有る筈がありません。従って縄文人は土器を持って太平洋を渡って本州から来たのです。それを証明するために海用のカヌーで伊豆半島、大島、神津島と島づたいに漕ぎ渡った青年の写真も送ってくれたのです。
八丈島には團伊玖磨の記念館があります。中には作曲室も展示されています。
随筆と言えば團伊玖磨の「パイプのけむり」は、アサヒグラフに連載されていました。1963年に八丈島の樫立に別荘を作った翌年から2001年に亡くなる直前まで40年近く続いた随筆です。朝日新聞社から27巻の本として出版されていますので、お読みになった方々も多いと思います。
外国で仕事をしながら忙しく書いたものや、葉山の自宅や、八丈島でゆっくり書いたものなど
世界の珍しい風物や人情、そして八丈島の自然、人々・植物のことなどが軽妙洒脱な筆致で活き活きと描いてあります。話題は多岐ですが、いずれも上品な書き方で、読後の爽快感が忘れられません。
八丈島では團伊玖磨氏を誇りにしています。2002年の没後一周忌に團さんの別荘を公開し、遺品や著作を展示しました。

八丈 島では島唯一のホテルに投宿していました。そこから島の寿司屋に通いご主人から島の周辺で取れる魚のことをいろいろ教わりました。地魚の姿を見たいと言ったら、スーパーに沢山並んでいますと教えてくれます。翌日行ってみたら、成程スーパーの魚売り場に活き活きした地魚が5種類ほど並んでいます。
旅先で会う人がみんな優しく話しかけてくれるのです。そしてその地方独特の暮らし方や地域の歴史を教えてくれるのです。
欠航の船よ、明日は波荒れるとも出てくれと想いながら日が暮れ行きます。
しかし欠航が続き結局飛行機で帰って来ました。

私の八丈島への旅日記でした。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)