一生を通じてとても重要に感じている趣味を二つ持っていました。
その一つは甲斐駒岳の麓の山林の中の小屋へ通う趣味です。もう一つはヨットの趣味です。
そのヨットの趣味が長続きした理由はヨットの不思議な動き方と、ヨットの上から見た水の美しさでした。霧を通して弱々しい朝日を反射している水面の風波。何処までも深い群青の海のうねり。そして人間の儚さを感じさせる夕陽に映える水の広がり。それが私をとりこにして、気がついたら26年もヨットに毎週のように通っていました。
水の不思議さと美しさを語り出したらきりがありません。皆様も水のある風景には数々の忘れられない思い出を沢山お持ちのことと思います。
よく行った所の一つに富士山の山中湖があります。富士山と雪解け水の不思議な関係を想います。そして山中湖のそばの忍野村に豊富に湧き出ている雪解け水の美しさに魅了されました。
そこで以下に家内が撮った山中湖や忍野村の湧水の写真をお送りします。そして水のある風景が非常に美しい都立水元公園をご紹介したいと思います。
1番目の写真はは雪に覆われた富士山と山中湖の風景です。
山中湖には川が流れ込んでいません。したがってこの豊かな水は湖底のあちこちから湧き出している富士山の雪解け水なのです。水をよく通し、溶岩で出来た土地の下にある水路のような場所を通って湖底の方々から湧き出しているのです。
この山中湖からは流れ出ている川が一本だけあります。桂川と言いますが下流のほうは相模川と呼びます。
この山中湖とは別系統の湧水が山中湖のそばの忍野村にも8ケ所あります。湧水が美しいので忍野八海という観光名所になっています。
2番目の写真は忍野八海の湧水池の一つです。池の底からコンコンと富士山の雪解け水が湧きあがっているのです。
3番目の写真も八つの湧水池の一つです。金色の大きなマスが透明な水の中を悠々と泳いでいます。
4番目の写真は八つの湧水池から流れ出ている小川の風景です。
5番目の写真は美しい小川が忍野村を西の方向へ流下っている風景です。村の西の端で山中湖から流れて来た桂川と合流します。
桂川はやがて相模川と名前を変えて相模湾へ流れ出しているのです。相模湾にはヨットの葉山マリーナ、逗子マリーナ、江の島マリーナなどがあり数多くのヨットの白い帆が風に舞っているのです。
忍野八海の駐車場が遠方にもありますが、至近距離にも駐車場があります。忍野八海の中にある有料の庭園も富士山を背景にした絶景の庭園です。
最後に広大な池のある都立水元公園をご紹介したいと思います。
6番目の写真は都立水元公園の広い池と競技用のボートです。
7番目の写真は都立水元公園の広い池の向こうにあるポプラ並木の森の風景写真です。
私が何故この公園に感動し何度も訪れたか考えてみました。理由は次のとうりです。
広いです。水が豊かです。森が鬱蒼としています。芝生の広場が圧倒的です。その中の小川が楽しげに流れています。ポプラ並木がロマンチックです。これらもろもろのものが見事に配置してあるのです。歩いていて次から次へと場面が変わるのです。そして駐車場も広くて料金も適正です。
この公園を設計した人々が楽しみながら何年もかけて作ってきた様子が目に浮かびます。作った人々の心が温かいのです。夢があるのです。私はこの公園が東京で一番感動的な公園と思っています。
今日は美しい水のある風景の山中湖、忍野八海、そして水元公園をご紹介致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)