1972年に私をストックホルム王立工科大学の集中講義に招待してくれたエケトルプ先生が古民家を復元する趣味を持っていました。
中世のスウェーデンの古民家の構造を詳しく調べ、忠実に復元していました。
ストックホルムの郊外のプラタナスの大樹の下に、藁葺と白壁の中世風の農家を復元して住んでいるのです。昔の農家の設計図を探し出し、忠実に再現した古民家です。
家の再現で苦労したのは釘を一本も使わないで造ることだったと言います。内装はすべて白っぽい北国の板材、柱は太い丸太の表面を磨いたもの。屋根は意外にもそんなに厚くない麦藁葺。年間雨量の少ない乾燥した北国なので、日本の合掌造りの屋根のように急斜面で部厚くはないのです。
室内は、寝室、食堂、炊事場、風呂場、トイレを北欧の材木で区切り、ドアもすべて同じ板材です。木製の蝶番(ちょうつがい)と閂(かんぬき)が付いています。
この エケトルプ先生は海辺にも小屋を作っていました。私を海辺の小屋へも招待してくれました。それは岬の岩礁の上に建っていました。足元を白波が洗ってます。
1番目の写真はエケトルプ先生の家によく似た古民家の寫眞です。
特にエケトルプ先生の海辺の小屋に感動した私は甲斐駒岳の麓の山林の中に小屋を建てたのです。海辺の小屋ではありませんが自然の山林に囲まれていました。1974年です。
2番目の写真は甲斐駒岳の麓の山林の中の私の小屋です。
3番目の写真は昨日の山林の中の小屋の庭でのバーベキューの様子です。息子夫婦、男の孫2人、私たち夫婦の総勢6人で車2台で行きました。
4番目の写真は庭の小川を眺めている家内です。すスウェーデンのヘリーハンセンの派手なヨットパーカーを着ています。
5番目の写真は小屋の前での集合写真です。
昨日は車の運転は2人の孫と息子夫婦がしました。私どもは後ろの座席から悠々と甲斐の山々を眺めていました。
昨日はのんびりした楽しい一日でした。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)