人間は高齢になると祖父母や両親が旅立って行ってしまいます。それまで目をかけて励ましてくれた恩人や友人達も何時の間にかいなくなってしまいます。自分を昔から知っている人々がみな消えてしまうのです。気が付いてみると周りには知っている人がいなくなってしまいます。老人の宿命です。老人の孤独です。淋しいです。
仕事をやめた老人はよく趣味のサークルやボランティアに参加しています。そうすると自然に友人が出来ます。しかしいろいろな事情でそれが出来ない場合もあります。そんな場合にインターネットが役に立ちます。
今日はインターネットを用いて新しい友人を作る方法を書いてみます。
現役で働いていた時は、仕事を通じてどんどん新しい友人を作ることが出来ました。新しい友人が広がって行きました。孤独を感じないものです。
もっとも仕事で出来た友人は本当の友人ではないと自分は孤独だと思う人もいます。そのような懐疑的な人はインターネットで友人を作ろうとは考えません。
しかし私はインターネットで出来た友人を大切にしています。信頼し尊敬しています。私の人生にとって掛替えの無い人です。
インターネットを用いて新しい友人を作るために一番重要なことは「老人の頑なさ」を綺麗さっぱり捨て去ることです。
以前の仕事の上での成功も失敗も全て捨て去り、徒手空拳の状態になることが一番重要なのです。その上で友人についての狭い了見を捨てます。
インターネットで知り合った人は尊敬すべき友人だと信じることが肝心です。懐疑的な人はそれは軽率だと考えます。
しかし人間は土から生まれて土へ返る存在なのです。生きている間くらいはお互いに感謝しあって友人になれば良いのではないでしょうか。
私はインターネットの上に掲載した自分の文章を読んでくれる人に感謝します。読者を尊敬します。
そんな人の中から自然に友人が出来ます。
さてもっと具体的なことを書きます。
まずブログ(https://blog.goo.ne.jp/yamansi-satoyama )に随筆をよく書いています。
その随筆をFace Book(https://www.facebook.com/kazu.s.goto )にも掲載します。
それから中高年者が主に会員になっている趣味人倶楽部というSNSの日記のページ(https://smcb.jp/mypage)にも掲載します。
すると外国や日本に住んでいる人々からコメントが来ます。コメントを下さった方々のブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページを見て丁寧な言葉で返礼のコメントを投稿します。これを繰りかえしていると自然に親しくなります。
そして親しくなったらその新しい友人へ私のブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページに記事を書いて下さいと丁重にお願いします。記事の内容はその方の家族のことだったり趣味の話だったり自由にお願いしますと書き送ります。
なるべく数回続く連載記事になるようにお願いします。
数例を書きます。ブラジルに移民して、成功したある宗教家に移民後の体験記の連載を書いて貰いました。
フランス人と結婚し孫までいる幸せな日本女性にその体験記を連載して頂きました。
日本に住む女性で、夫のフランス駐在の間、長期間パリに住み子育てをした方にその体験記を連載記事にして頂きました。
日本である問題の故に差別されてイギリスに移住し成功した日本人男性の一生の物語を連載して頂きました。
みんな私のかけがえの無い友人になりました。
まだあります。猟期だけ北海道に移住しエゾ鹿の銃猟を趣味にしている方に猟犬と銃猟に関する連載記事を書いて頂きました。この方は人格高潔で仲間に尊敬されている様子です。親しくなったらエゾ鹿とイノシシの上質な肉を送ってくれました。
インターネットを用いて新しい友人を作る方法はまだあります。
自分が興味を持った本の書評をブログやFace Bookや趣味人倶楽部のページに掲載するのです。するとその本の著者と友人になります。一つだけ例を書きます。その方は三浦半島の小網代湾にヨットを係留していて、そのヨットクラブの歴史を書いた方です。日本のヨットの歴史も本にして出版しました。
その方は読書家で博覧強記なのです。彼には写真や絵画の才能もあります。
まあこのような例は沢山ありますが、長くなるので止めます。
今日はインターネットを用いて新しい友人を作ることについて自分の体験を書いてみました。
新しい友人を作るためには一つの鉄則があります。それはインターネットで知り合った人は皆尊敬すべき友人だと信じることです。知り合ったことに感謝します。こうして私は孤独な老境でも豊かな日々を送っています。それは楽しい人生の一つの期間です。
今日の挿し絵代わりの写真は五日市街道に沿った地域に亭々と伸びているケヤキの枝のシルエットです。昨日撮った写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)