毎年冬になると思い出す美しい風景があります。蔵王山の樹氷の風景と猪苗代湖の岸辺に遊ぶ白鳥のいる風景です。猪苗代湖の後には雪に覆われた磐梯山が輝いています。
今日はこの2種類の風景写真をお送りして、何故冬になると思い出すか書いてみようと思います。
はじめの2枚は蔵王山の樹氷で3枚目は霧氷です。続いての2枚は猪苗代湖の白鳥の写真です。
樹氷と霧氷と白鳥の写真をお楽しみ下さい。
はじめの樹氷と霧氷の3枚の写真は「 山形蔵王の樹氷写真集」、http://www.asahi-net.or.jp/~EH5W-KRD/zao/photo.htm からお借りしました。4番目の猪苗代湖の白鳥の写真の出典は、https://blogs.yahoo.co.jp/y58122001/50010408.html です。そして5番目の白鳥の写真の出典は、https://www.tif.ne.jp/jp/photo/photo_disp.php?id=16812 です。
さて何故私の心の中に樹氷のある風景が焼き付いているのでしょうか?
私は仙台で生まれ育ちました。その一番近いところに蔵王山があります。ですから何度も蔵王山の樹氷の間でスキーをしました。茫々60年以上前のことです。
当時は仙山線で山形駅に行き、そこからバスで高湯温泉(現在の蔵王温泉)に上がりました。高湯温泉からはスキーを履いてドッコ沼の山小屋まで登り、そこの小屋に逗留するのです。
ドッコ沼の上の懺悔坂から地蔵岳までが樹氷地帯なのです。地蔵からの帰りは急坂の懺悔坂は怖いので、なだらかな大平コースを下ります。夕日を浴びた茜色の樹氷の光景が今でも私の網膜に焼き付いています。
毎年、今頃になると懺悔坂の怖さと夕日の樹氷の姿を思い出します。
そして冬になると猪苗代湖の岸辺に遊ぶ白鳥のいる風景も想い浮かべます。何故かチャイコフスキーの「白鳥の湖」を連想してロマンチックな気分になります。それと同時に今は亡き友人のことを懐かしく思い出すのです。
その友人は猪苗代湖に大きなヨットを係留していました。何度か招待され猪苗代湖のヨットレースに出た思い出があるのです。
友人は星野清一郎君といい2011年9月に病死してしまいました。
星野さんとは、仙台の大学の専門課程の1957 年と1958年に机を並べました。
残雪の磐梯山を眺めながらのヨットレースは終生忘れられない思い出になりました。
彼の住む彼方の国の湖にも、白い鳥が舞っているでしょうか?
冬になると蔵王山の樹氷の風景と猪苗代湖の岸辺に遊ぶ白鳥のいる風景を想い浮かべます。そして今は亡き友を思い出します。
こうして今日も老境の冬の日が静かに流れて行くのです。
最後に白鳥にまつわる2つバレエの動画のYouTubeのURLをお送りします。
チャイコフスキーの白鳥の湖、O Lago dos Cisnes (Swan Lake) - Final
https://www.youtube.com/watch?v=uauwx-cBd0s
サンサーンスの「白鳥」、The Dying Swan / Ulyana Lopatkina / 瀕死の白鳥
https://www.youtube.com/watch?v=82kWFGttaX8
是非美しい映像もお楽しみ下さい。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)