『人間国宝美術館』とは変な名前の美術館です。怪しい作品が展示してあるのではないかと恐る恐る訪れました。
ところが重要無形文化財保持者(人間国宝)が創った絵画や焼き物の展示に感動しました。
これらの美術品を蒐集した館主の山口伸廣さんの審美眼にと収集品の確かさに感動したのです。展示品の数も多く4階にわたる展示室も充分です。写真撮影が自由にできるのも嬉しいものです。
最後に有名陶芸家の作品の中から自分の好きな茶碗を選んで、その茶碗で抹茶を楽しめるサービスに感心しました。心憎い気配りです。
ホームページ(http://www.nikobi.com/cont/about.html#02 )も良く出来ています。
館長 矢部良明さんの「ごあいさつ」をそのホームページから下に示します。
「高級な美に触れて快い、時間を過ごすことは、多忙な現代人にとりましては、ますます欠かすことのできない生活様式となってまいりました。美術館のもっている使命は、今にも増して、これからは、さらに重要度を高めていくことと存じます。 このような社会の要求を鑑みまして、人間国宝美術館を設立いたすことといたしました。この美術館の目標は、私達日本人にとって馴染み深い日本の現代美術のなかでも、重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」とよばれる人々の作品を展示して鑑賞に供するところにおいています。
当美術館において、技をきわめたひとだけが到達することのできる気高い「日本の美」を、どうぞご鑑賞いただき、ともすると忘れかけている、日本人の心のふるさとに浸っていただけますことを、お勧めいたす次第です。」
自分どもが撮った写真です。
『人間国宝美術館』へお出掛けになっては如何でしょうか。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
1番目は美術館の外観です。
2番目は安井曽太郎の油絵です。
3番目は林武の油絵です。
4番目は十四代酒井田柿右衛門の花器です。
5番目は鹿児島壽蔵の人形です。
6番目は黒田辰秋の棗と藤原雄の茶入れです。
7番目は三輪休雪の茶碗です。これで薄茶をいただきました。