後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「白鳥は人に懐く、仲良くなった不思議な体験」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム
白鳥は人に懐く野生の鳥のようです。今日は私自身が白鳥一家と仲良くなった不思議な体験をご紹介したいと思います。
日本で見られる白鳥は冬になると遥々シベリアのアムール河の河口付近から飛んで来ます。しかし幾羽かの白鳥は日本に棲みついています。春になってもシベリアに飛んで行かないのです。
私が霞ヶ浦でヨットをしていた頃、そこで白鳥の4羽の一家と仲良くなったのです。それは不思議な体験でした。
白鳥は霞ヶ浦だけでなく猪苗代湖や屈斜路湖など全国の湖や川に沢山来ます。白鳥のいる風景は日本の冬の風物詩です。
さて仲良くなった4羽の一家は夏になってもシベリアに帰らないで霞ヶ浦にとどまっていたのです。
当時私は土浦港にヨットを係留していました。その係留していた岸壁から湖沿いに600mほど歩いた芝生のところに2007年の春から白鳥4羽がいたのです。
 
1番目の写真は2羽の親の白鳥の写真です。子供2羽はすでに巣立って沖に遊びに行って姿が見えません。2007年の晩秋に撮った夫婦の白鳥です。
白鳥は草食性なので岸辺の草を食べていました。
この写真に草原の向こうに黒っぽい堤防のようなものが写っていますが、そこは浮島になっています。4羽の白鳥一家は夜になると寝る浮島です。野犬や野良猫の行けない安全なねぐらです。
白鳥の夫婦は離婚なしで一生そいとげるそうです。成程、2羽の大きな白鳥の夫婦が何時も仲良くしています。人間に慣れていて、傍に行っても平気です。何度も白鳥の夫婦の傍により話しかけて遊んでいました。この白鳥一家とはは2007年12月から2013年と末まで6年間仲良くしていました。
私どもが沖でセイリングを楽しんで係留する岸壁に帰ってくると4羽の白鳥がお帰りと言って迎えてくれます。
2番目の写真はそんな4羽の白鳥をヨットの上から撮った写真です。
好奇心が強くて船の傍に寄ってきて何か話しかけてきます。残念ながら白鳥語は理解出来ないので、何を言っているのかは分りません。
ある時ヨットに泊まりました。そうしたらその夜にこの4羽の白鳥が遊びに来ました。
3番目の写真はその時の写真です。家内が手を伸ばしてパンを食べさせています。
キャビンの中で作った夕食を食べた後で、後ろの甲板で夜景を楽しんでいたら来たのです。いろいろ話しかけると分かったように首を振ります。それでつい話し込んで1時間以上も一緒に居ました。
さて上で「4羽の白鳥一家」としきりに書きましたが、それは夏と秋に間だけで晩秋から初冬になると親鳥だけの2羽になってしまうのです。
子供の2羽は毎年親を離れてシベリアのアムール河の河口付近に飛んで行ってしまうのです。
夫婦の白鳥だけが残って毎年2羽ずつ子供を育ていたのです。
私は2011年、75歳の時ヨットを止めました。霞ヶ浦へも行かなくなりました。しかしあの4羽の白鳥一家が気がかりで2013年11月に車で霞ヶ浦に行きました。白鳥一家が巣にしていた浮島の傍に行ったのです。
そしたら同じ草原に4羽の白鳥一家が居たのです。4羽の白鳥一家に近づくとただ小首をかしげてくれるだけです。それが久しぶりに会った私への挨拶なのでしょう。
あの白鳥の夫婦に最後に会ったのは2013年です。その後も子供を育てて元気にしていると思っています。それにしても美しい白鳥一家と仲良くなったのは不思議な体験でした。
 
今日は私が霞ヶ浦でヨットをしていた頃、白鳥の4羽の一家と仲良くなった不思議な体験をご紹介しました。
 
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

「白鳥などの渡り鳥のロマン」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

冬の日本の風物詩はシベリアから渡って来るハクチョウ、ツル、カモ、ガン、カモメなどの冬鳥が湖沼河川に群れ遊ぶ風景です。国境を自由に越えて、はるばる4000キロメートルくらいも飛んで来るそのロマンを感じ心が楽しくなります。
私はカモメ類は漁港に棲んでいて冬になると内陸の湖や川に飛んでくると思っていました。しかし冬鳥、夏鳥、留鳥、漂鳥などの分類を調べてみると大部分のカモメ類は日本とシベリアの間を渡っている冬鳥なのです。毎年毎年、悪天候の中長距離を飛んで来ることを想像すると胸が締め付けられる感慨も覚えます。

1番目の写真は霞ヶ浦の岸辺を飛んでいるカモメが群れです。私の車を覆うように沢山のカモメが舞っていました。

2番目の写真もは霞ヶ浦の岸辺を飛んでいるカモメが群れです。

岸辺の地面には鳩の大群がまかれた餌をしきりについばんでいました。
さて日本各地に渡来する冬鳥の詳しい種類と名前は検索すると出ていますので詳細は省略します。

しかし日本に来るハクチョウはコハクチョウで、オオハクチョウは霞ヶ浦にはほとんど来ません。カモ類はマガモ、カイツブリなどなど数種類が大群で飛来します。カモメも数種類が来ているようです。
それらの渡り鳥の群れ遊ぶ光景を見ると私はロマンを感じます。それは鳥たちが数千キロメートルの海を越えて飛んでくるからです。春になると、本州から北海道、そこで一休みして、サハリンの渡り、大陸側のアムール河の下流の湿地帯でまた一休みします。そしてさらに北に向かいカムチャッカやその付け根のシベリアの大地で夏を過ごします。
最後の写真にその経路を示します。

3番目の写真は渡り鳥の飛ぶ経路です。

なおハクチョウ・カモ類の飛来経路及び移動状況については、
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/migration_route.html をご覧ください。

 新潟県で越冬していた1羽は3月中旬から下旬の間に越冬地を出発して北海道に渡りました。サハリンを経由後オホーツク海を越え、5月中旬にロシア東部に上陸しました。内陸部を北上して6月上旬にロシア北東部の湿地帯に到着して春の渡りを終えました。その白鳥は9月下旬に秋の渡りを開始し、オホーツク海を縦断後アムール川河口付近を経て、10月下旬に日本に到着しました。
 北海道で越冬していた2羽は4月下旬から5月上旬にかけて春の渡りを開始しました。1羽はサハリン、1羽はサハリンとアムール川中流部を経てオホーツク海を縦断しました。

サハリン経由の1羽は5月中旬、アムール川経由の1羽は6月上旬にそれぞれロシア・マガダン州に上陸しました。その後内陸部を北上し、6月上旬から下旬にかけてコリマ川河口付近の湿地帯に到着して春の渡りを終えました。

2羽は9月下旬から10月上旬にかけて秋の渡りを開始し、10月30日の時点で、1羽はサハリン北東部沿岸、もう1羽はアムール川河口まで南下してきています。
このように渡りの経路は鳥によって違います。しかし概略は日本とシベリア北部の間を行ったり来たりしているのです。
そこには日本とロシアの国境がありますが鳥たちは一切お構いなしに悠々と飛んでいるのです。何か人間の愚かさを感じざるを得ません。
ご興味のある方は参考資料もご覧ください。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料========
東京近辺でも見られる!関東甲信越主な白鳥の飛来地7か所;
http://find-travel.jp/article/27418
特別天然記念物に指定されている白鳥は、現生の空を飛ぶ鳥の中では最大級の重量を有しています。 日本には越冬のために渡ってきて、北海道や本州の湖沼、河川等で過ごすのです。晩秋から初冬に渡来し、春には飛去してしまいます。今や越冬場所が少なくなりましたが、その希少な場所をご紹介します。
1.白鳥の郷(千葉県)
印西市本埜村の田んぼの中にある白鳥の郷です。オオハクチョウとコハクチョウが1000羽以上飛来してきます。
2.瓢湖(新潟県)
新潟県阿賀野市にある瓢湖は人造湖なんです。しかし!貴重な湿地ということでラムサール条約にも登録され、国際的にも重要な湿地と認定されています。そして飛来数は・・・ものすごい数らしいです。もう、白鳥だけではないく水鳥も!後ろから右・左からとどんどん飛んでいくさまが見られます。
なので、時間のない方でも遭遇のチャンスはかなり期待できますよ。東京から少し遠いいですが行って見て見る価値は大です。飛来数最大5000羽には驚きです。
3.白鳥の里(茨城県)
茨城県潮来市の北浦湖岸の白鳥の里です。渡りをしないコブハクチョウも住み着いているので、昼間行ってもコブハクチョウは観られますね。白鳥は餌の米など持って岸辺に行くとワンサと鳥達が集まってきます。集まるというより、囲まれてしまします。
4.川島町(埼玉県)
5.安曇野犀川白鳥湖(長野県)
6.山中湖(山梨県)
7.千波湖(茨城県)



「豊かな野鳥たちに囲まれている日本人の幸せ」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

私たち日本人は豊かな野鳥たちに囲まれています。美しい野鳥たちに囲まれています。しかし毎日が忙しくて美しい野鳥たちに気がついていません。

そこで今日は自然界に身を置いて美しい野鳥たちと一緒に遊んでみようと思いました。

1番目の写真は自分で撮った写真です。霞ヶ浦の沖には無数の水鳥が列を作って遊んでいる光景です。

春になるとアムール河のさらに北へ渡っていく白鳥やカモメやカモの群れです。
私たちはこんなにも多くの野鳥たちに囲まれて住んでいるのです。
多くの人々はこの豊かな自然に囲まれていることに気がついていません。しかしバードウオッチングを趣味にしている人々はこの豊かな野鳥の世界を楽しんでいるのです。
その様子は、「日本野鳥の会」のHP(http://www.wbsj.org/about-us/summary/about/ )に明快に紹介してあります。
そしてhttp://www.dia-net.ne.jp/~ubird/Report/Rprt2007/Rprt0703.html には霞ヶ浦の隣の牛久沼での観察結果が次のように出ています。
2007/3/11(日)~3/17(土) 牛久自然観察の森にて、

・・・カイツブリ・オシドリ・カルガモ・コガモ・オオタカ・キジ・コジュケイ・キジバト・フクロウ・カワセミ・コゲラ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒヨドリ・ルリビタキ・ジョウビタキ・シロハラ・ツグミ・ウグイス・エナガ・ヤマガラ・シジュウカラ・メジロ・ホオジロ・カシラダカ・アオジ・ベニマシコ・ウソ・シメ・スズメ・カケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス。以上33種。
今週に入り、ジョウビタキとマガモの姿がとても減ってきました。
ジョウビタキは春一番が吹いてから10日後に北へ向かうと農家さんが言っていたそうです。ウグイスのさえずりもだんだんうまくなってきました。・・・・

冬鳥は、冬が終わると再び繁殖のために北の国に渡って行く鳥で、ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなどです。
夏鳥は、南の国から渡ってきて、夏を日本で過ごし、繁殖期が終わると再び越冬のために南の国に渡って行く鳥で、ツバメ、アマサギ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、ハチクマ、サシバなどがいます。
春に美しい声で鳴くウグイスはほぼ全国に分布する漂鳥です。
漂鳥(ひょうちょう)は、暑さ、寒さを避けるため、夏は山地、冬は平地、と言うように繁殖地と越冬地を区別して日本国内を季節移動する鳥です。

ウグイス、ヒヨドリ、ホオジロなどが代表的である。渡り鳥との違いは、渡り鳥がシベリアから日本、というように日本国外から日本へ比較的長距離を移動するのに対して、漂鳥の場合は山地から平地に移動するなど、日本国内を比較的近距離を移動するのみです。
野鳥の世界は渡り鳥、旅鳥、漂鳥、留鳥そして迷鳥などといろいろな鳥たちで成り立っているのです。
以下に美しい野鳥の写真を、http://www.dia-net.ne.jp/~ubird/Report/Rprt2007/Rprt0703.html からお借りして示します。

2番目の写真は日本の国鳥のキジです。
3番目の写真はヨシガモで冬鳥です。

4番目の写真はオオタカです。留鳥として周年生息するオオタカもいますが、一部のオオタカは、越冬のため南下を行います。これを鷹の渡りと言います。日本における鷹類の代表的な種で、昔から鷹狩りに使われました。鷹狩りは仁徳天皇の時代にはすでに行われていたそうです。
現在、国内のオオタカの捕獲が禁止されているため、海外から輸入されるオオタカで伝統技術の承継が行われているそうです。

5番目の写真はルリビタキです。日本では夏季に本州中部以北、四国で繁殖し、冬季になると本州中部以南で越冬します。移動の距離は長くはないのですが渡り鳥です。
この他に旅鳥という鳥もいます。日本より北の国で繁殖し、日本より南の国で越冬するため、渡りの移動の途中に日本を通過して行く鳥のことです。主として移動時期である春と秋に見られ、シギ、チドリの仲間に多いのです。


以上のように野鳥の世界は奥が深く調べれば調べるほど興味が湧いてきます。
野鳥はスズメやカラスだけではないのです。こんなことを調べ、実際に望遠鏡を持って野山に出るもの楽しいものです。
野鳥の世界に遊んでいると時のたつのを忘れます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)


「日本最大の猛禽類、天然記念物、絶滅危惧種オオワシの生態と写真」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

私共は豊かな野生の鳥たちに囲まれて生活しています。渡り鳥もいますし棲み着いている留鳥もいます。日本を通過するだけの旅鳥もいます。間違って日本へやって来た迷鳥もいます。
さらに渡り鳥の一部が日本に住み着いているものもいます。例えばコハクチョウ は霞ヶ浦や牛久沼やあちこちの湖沼に少しずつ棲みついて日本で繁殖します。
さて冬の日本で見られるオオワシは大変珍しい鳥なので少し調べてみました。
日本最大の猛禽類で、1970年1月23日にオジロワシと同時期に天然記念物とされましたが今や絶滅危惧種に指定されています。(http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/bird-ohwashi_large.html )
オオワシ(大鷲)は、タカ目タカ科ウミワシ属の鳥です。
体は雌の方が大きいのです。 全身黒褐色地で、翼の付け根と尾羽、腿の羽毛が白く、嘴は濃い黄色で太くて湾曲しています。 夏はオホーツク海沿岸やカムチャッカ半島で繁殖し、冬季は北日本や朝鮮半島に南下して来きます。 海岸や河川、湖周辺周辺に生息し海面近くにいるサケやマスなどの魚や、水鳥を足で掴んで捕えます。 繁殖期には水辺の巨木に枝を集めて営巣します。このオオワシは冬の琵琶湖でも魚を獲って周囲の樹木の上で食べます。
そんな生態を23年間も続けて写真におさめた方がいます。
滋賀在住のワシタカ専門の写真家山岡和芳さんです。春から秋までは山でイヌワシ、クマタカを追い冬はびわこでオオワシ、オジロの写真を撮り続けた方です。
この山岡さんの写真はオオワシが琵琶湖の魚をどのようにして獲り、食べているか、そして夜はどんな山で過ごすかなどと生態が分かるように撮ってあります。
数枚の写真を山岡さんの「びわこオオワシ夢日記」(http://blog.goo.ne.jp/washi8008 )からお借りして示したいと思います。

1番目の写真は琵琶湖の湖北地方にある水田とオオワシの棲んでいる裏山の写真です。

2番目の写真はの写真は裏山の高い木の上に留まっているオオワシの姿です。

3番目の写真はいよいよ森を飛び立って魚を獲りに出発した光景です。

4番目の写真は琵琶湖の湖面に魚を見つけ大きく旋回して真っ逆さまに突っ込む直前の写真です。
5番目の写真は水面で魚を両足でしっかり掴んだ瞬間の写真です。

6番目の写真は魚を足に掴んで森に帰る途中の姿です。樹上でトンビなどに邪魔されながらも全て食べてしまいます。


このオオワシは1月中旬に飛来し、3月初旬まで琵琶湖で魚を獲っていますが、その後は北へ向かって何処かに飛んで行ってしまいます。
琵琶湖にいるのは1ケ月と少しだけです。このことからオオワシは渡りの途中で日本のあちこちで魚を捕食しながらゆっくり渡って行く鳥と私は推測しています。
しかしその個体数が非常に少ないのでなかなか写真には撮れないと思います。
開発による生息地の破壊や獲物の減少、羽目的の狩猟、害鳥としての駆除、鉛散弾によって狩猟された動物の死骸を食べたことによる鉛中毒などにより生息数は減少しているのです。日本では1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されているくらいです。1985年における全世界の生息数は約5,200羽と推定されていたのですが現在は非常に少ないようです。
琵琶湖で根気よくオオワシの写真を23年間も撮り続けた山岡和芳さんへ敬意を表して今日の記事の終りとします。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)


「渡り鳥、旅鳥、漂鳥、留鳥そして迷鳥・・・区別して考えて見る」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

鳥の世界は奥が深いようです。いろいろ調べてみると渡り鳥、旅鳥、漂鳥、留鳥そして迷鳥などという言葉が出て来て混乱します。

しかしその違いを簡単に言ってしまうと以下のようになると思います。

渡り鳥・・・日本を中心にしてシベリアや中国大陸北部へ渡る冬鳥と東南アジア各地に渡る夏鳥のことです。

夏鳥

主として繁殖のために日本より南の国から渡ってきて、夏を日本で過ごし、繁殖期が終わると再び越冬のために南の国に渡って行く鳥。ツバメ、アマサギ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、ハチクマ、サシバなど。

冬鳥

主として越冬のために日本より北の国から渡ってきて、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び繁殖のために北の国に渡って行く鳥。ツグミ、ジョウビタキ、ユリカモメ、マガモ、オオハクチョウ、マナヅル、オオワシなど。

旅鳥・・・シベリアや中国大陸北部と東南アジアやオーストリアの間の長距離渡り鳥が春と秋に日本で一休みする鳥のことです。

漂鳥・・・同じ日本内でも冬は温暖な平野にいて夏になると山地へ行く鳥です。

ウグイス、ヒヨドリ、ホオジロなどが代表的である。

留鳥・・・大体一年中同じ所に棲んでいる鳥です。

迷鳥・・・本来なら居ない土地へ迷って行ってしまった鳥のことです。珍しいのでバードウオッチングの趣味の人が集まって観察します。

しかし上の分類は本質的に大変便宜的な分類なので例外が多いと思います。

例えば渡り鳥のカモ類や白鳥類が夏になってもシベリアへ帰らずに日本で子育てしているのも多いのです。その個体は留鳥になっているのです。

それも含めて多くの野鳥の分類は、http://yamagara33.sweet.coocan.jp/kotori/yachoufile.htm にあります。

今日は以下に旅鳥の写真を示します。出典は、http://www.wbs-y.org/picture-book/wildbird/travel/index.phpです。

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1番目の写真はイカルです。

ロシア東部の沿海州方面と日本で繁殖し、北方の個体は冬季に中国南部に渡り越冬する。

日本では北海道、本州、四国、九州の山林で繁殖するが北日本の個体は冬季は本州以南の暖地に移動する。

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2番目の写真はサギの一種でチュウシャクサギです。シベリア中央部や東部で繁殖し、フィリッピンやオーストラリアにかけて越冬する。春の田圃の代掻きのとき見られる。

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3番目の写真はエゾビタキです。

夏季にシベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニア等へ南下し越冬する。

日本では旅鳥として春と秋の渡りの時期に飛来する。一般的に秋の方が通過数が多く、各地で普通に見られる。

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4番目の写真はアカガシラサギです。

インドネシア(スマトラ島北部、ボルネオ島)、カンボジア、タイ、中華人民共和国南東部、台湾、日本、ベトナム、マレーシア、ミャンマー東部、ラオス

夏季に中華人民共和国中東部で繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬する。英名Chineseは中華人民共和国で繁殖する事に由来する。中華人民共和国南部では周年生息する。

日本では冬季に越冬のため主に南西諸島に少数飛来(冬鳥)する。兵庫県神戸市でも越冬記録がある。まれに渡りの途中に飛来(旅鳥)し、秋田県、熊本県、千葉県では繁殖例がある。

以上、日本の渡り鳥、旅鳥、漂鳥、留鳥そして迷鳥をご紹介いたしました。