朝鮮半島や中国の北部では、オンドルという床暖房が使われていました。これは、台所で煮炊きをした熱を、家の床下に通し、部屋を暖めるというものです。一段床を低くした台所のかまどで火をたくと、その暖かい煙が家の床下を通り、最後に外にある煙突から出ていきます。これで床がホカホカと暖かくなるのです。ただ、床そのものがそれほど熱くならないので、座ぶとんは薄く、寝るふとんも床の熱がよく伝わるように薄めなのだそうです。
オンドルに関連した写真を示します。
1番目の写真はオンドルで部屋の床を温める方法の見取り図です。
2番目の写真はオンドルで部屋の床を温めている韓国の家の写真です。
3番目の写真はオンドルで部屋の床を温めている韓国の家の座敷です。
4番目の写真はオンドルへ煙を送っているカマドの列です。カマドの列は料理の煮炊きに使います。
本来のオンドルは、台所のかまどで煮炊きしたときに発生する煙を居住空間の床下に通し、
床を暖めることによって部屋全体をも暖める設備でした。外や台所にあるかまどで火を焚く
と、その煙がトンネルを通って部屋の反対側の煙突から出ますが、その間に室内全体が暖ま
るという仕組みです。火災の危険を避けるためオンドルを備えた家の土台はすべて「クドゥ
ルジャン(구들장)」という板石を用いて築き、部屋の床は石板の上を漆喰で塗り固め、そ
の上に油をしみこませた厚紙を貼ります。
そして「オンドル文化」が韓国人に影響を与えたことの中で一つは「あぐらをくむ」習慣
です。韓国ではこのような姿勢を「ヤンバンダリ(양반다리)」と呼びます。
韓国人は女性も男性もよくあぐらをくみます。あぐらをくむ習慣は韓国だけではありません。
しかし、韓国人のあぐらの姿勢を見れば、あぐらをかく他の国に比べて床に接する足の面積
がもっとも広いです。オンドルを使用して床が暖かいため、できるだけ温かい床のほうに足をくっつけたいからです。
現代のオンドル
現在、特に韓国では中高層アパートの普及に伴い、旧来の方式でのオンドル暖房が構造的
に不可能になったため、ボイラーを利用した温水床暖房が一般的に使用されており、「オン
ドル」といえば温水床暖房の事を指すことが多くなりました。
上記の出典は、https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/40539.pdf です。
以上、朝鮮半島と中国北部の床暖房のオンドルをご紹介いたしました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
オンドルに関連した写真を示します。
1番目の写真はオンドルで部屋の床を温める方法の見取り図です。
2番目の写真はオンドルで部屋の床を温めている韓国の家の写真です。
3番目の写真はオンドルで部屋の床を温めている韓国の家の座敷です。
4番目の写真はオンドルへ煙を送っているカマドの列です。カマドの列は料理の煮炊きに使います。
本来のオンドルは、台所のかまどで煮炊きしたときに発生する煙を居住空間の床下に通し、
床を暖めることによって部屋全体をも暖める設備でした。外や台所にあるかまどで火を焚く
と、その煙がトンネルを通って部屋の反対側の煙突から出ますが、その間に室内全体が暖ま
るという仕組みです。火災の危険を避けるためオンドルを備えた家の土台はすべて「クドゥ
ルジャン(구들장)」という板石を用いて築き、部屋の床は石板の上を漆喰で塗り固め、そ
の上に油をしみこませた厚紙を貼ります。
そして「オンドル文化」が韓国人に影響を与えたことの中で一つは「あぐらをくむ」習慣
です。韓国ではこのような姿勢を「ヤンバンダリ(양반다리)」と呼びます。
韓国人は女性も男性もよくあぐらをくみます。あぐらをくむ習慣は韓国だけではありません。
しかし、韓国人のあぐらの姿勢を見れば、あぐらをかく他の国に比べて床に接する足の面積
がもっとも広いです。オンドルを使用して床が暖かいため、できるだけ温かい床のほうに足をくっつけたいからです。
現代のオンドル
現在、特に韓国では中高層アパートの普及に伴い、旧来の方式でのオンドル暖房が構造的
に不可能になったため、ボイラーを利用した温水床暖房が一般的に使用されており、「オン
ドル」といえば温水床暖房の事を指すことが多くなりました。
上記の出典は、https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/40539.pdf です。
以上、朝鮮半島と中国北部の床暖房のオンドルをご紹介いたしました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)