日本の歴史で徳川幕府の成立や明治維新は大きな歴史の転換でした。それらに匹敵する歴史の転換は1945年の日本の敗戦でした。軍国主義の国がいきなり民主主義の国になったのです。その時代はまさに激動の時代でした。戦前生まれの高齢者はみなこの激動の時代を体験しています。
1945年の8月15日に終戦になりました。ですから夏が来ると思い出すのは日本の敗戦です。
私は当時仙台市に住んでいて向山小学校の3年生でした。
私が通よっていた向山小学校でも敗戦で急にいろいろな事が起きました。
石で出来た立派な正門にかけてあたった「向山国民学校」の看板がすぐに「向山小学校」に変わりました。教科書はわら半紙に戦前の文章を印刷した紙の束でした。ちゃんと製本してませんでしてませんでした。
そして戦前の軍国主義的な部分を墨で消したのです。墨で消す部分は先生が教えたのです。私どもはところどころが墨で消えたわら半紙の束を教科書として使っていたのです。
先生は軍国主義を批判し民主主義を教え始めました。それは日本の歴史の転換でした。軍国主義が急に民主主義になったのです。民主主義の教育はその後の新制中学でも続きました。
敗戦後の激動の時代は深刻な
食糧難の時代でした。戦争中は統制もとれ少ないながらも米の配給がありました。
米は田舎に買い出しに行きました。三食はお粥や雑炊でした。味噌汁に小麦のダンゴを入れたスイトンをご飯の代用食として食べました。
食糧難のことを書くともっと酷いことが沢山ありますが悲しくなるので止めます。
今日は日本の敗戦という激動の時代の私の体験を書いてみました。
添付の写真は終戦直後の宮城前の光景、買い出し列車、ヤミ市の写真です。写真の出典は、 https://kirigami.hatenablog.jp/entry/70205741 です。
それはそれとして、今日も皆様の平和とご健康をお祈りきたします。後藤和弘(藤山杜人)
1番目の写真は終戦直後の宮城前の光景です。人々が自分達の努力が足りなくて戦争に負けたことを昭和天皇へ謝っているのです。
2番目の写真は買い出し列車です。列車はいつも満員でした。
3番目の写真はヤミ市の写真です。