後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

懐かしいイギリスのスポーツカー

2025年01月25日 | スポーツ
1960年にオハイオ州立大学に留学したのですが、そこで多くの学生たちがイギリスの華麗なスポーツカーを乗り回していたことに驚きました。
博士課程のアメリカ人の同級生のジョージ・オートンさんも下の写真のイギリス製のスポーツカーを持っていました。
彼は空軍大佐でにB29に乗って数十回も日本の街々の焼夷弾攻撃に来た人でした。
とても親切で、下の赤いイギリス製のスポーツカーに私を乗せて何度も彼の家に招待してくれました。彼とは終生の親友でしたが数年前に亡くなってしまいました。
このスポーカーは神経質な車で運転が難しそうでした。気難しい貴婦人のような雰囲気のある車でした。
先月の8月28日に河口湖自動車博物館に行きましたら、この懐かしい車が展示してありました。そしてオハイオで学生がよく乗っていた同年代のイギリスのスポーツカーも数種類展示してありました。
1960年代の大人のアメリカ人は豪華なアメリカ製の大型乗用車に乗っていましたが、学生たちは中古の1950年代の車か比較的安価なイギリスのスポーツカーの乗っていました。
私も1953年製のダッジ・コルネットという大きな中古のセダンに乗っていました。あれほど乗り心地の良い車には、その後乗る機会がありません。
下に昔、オハイオでよく見た懐かしいイギリスのスポーツカーの写真をお送りします。
8月28日に河口湖自動車博物館で撮った写真です。
ついでに1960年にオハイオで買った1953年型のダッジ・コルネットの写真を示しておきます。
そして1962年に帰国後、東京で買ったマツダ・クーペ360の写真も示します。

「遥かなオハイオ、友人たちの思い出」

2025年01月25日 | 日記・エッセイ・コラム
個人的な思い出を書くのは恐縮ですが、今日は懐かしい遥かなオハイオの思い出を書きます。そしてオハイオの友人たちのことも懐かしく思い出しています。
1960年にオハイオの大学へ留学しました。24歳の時でした。茫々あれから63年です。
遥かなオハイオは時々思い出します。私のアメリカはオハイオ州コロンバスの思い出です。
感動したことは先生方と同級生がとても親切だったことです。
老人になった私は今更ながらアメリカ留学の影響の深さを感じています。私は無意識のうちに留学の体験が自分の判断を左右しているのです。
もう少し正確に書くと、フルブライト留学生として1960年から1962年までオハイオ州立大学の金属工学科に留学しました。

1番目の写真はオハイイオ州立大学です。

2番目の写真もオハイオ州立大学の写真です。
キャンパスには広大な芝生の広場があり、それを囲むようにいろいろな学部の建物が並んでいます。

3番目の写真はオハイオ州立大学のフットボール競技場です。
オハイオ州立大学は屈指のアメリカン・フットボールの強豪校だったので立派なフットボール専用の競技場を持っていました。
私は 妻を日本から呼び寄せ、オハイオ州のコロンバスで結婚式を挙げたのです。1961年のことでした。
結婚式は大学付属の質素な教会でして披露宴はコロンバスの中心街のディッシュラー・ヒルトンホテルでしました。

4番目の写真は披露宴のレセプションラインです。
アメリカ人は敗戦国の日本人を尊敬していました。理由は簡単です。日本は勇敢に戦い手強い相手だったからです。
ですからオハイオ州立大学のアメリカ人はいつも私を励ましてくれ、好意溢れる支援を惜しみなく与えてくれたのです。
指導教授のセント・ピエール先生や学科主任のフォンタナ教授が「頑張っているね」「良い成果をあげた!」などと励ましてくれたのです。

老境に到ると悪いことは忘れます。良いことだけが記憶に残ります。これを一般には「老人ボケ」と言います。

私も正真正銘の「老人ボケ」です。今日の文章がその確たる証拠です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

「超大国アメリカの人々の宗教観と巨大な軍備」

2025年01月25日 | 日記・エッセイ・コラム
アメリカは今や世界の超大国として君臨しています。
航空空母艦を10隻以上も保有し軍事力では中国、ロシアを圧倒しています。
世界中に軍事基地を保有しています。こんな超大国は人類史の中で初めてのことです。アメリカは軍事的に全世界を占領しようとすれば可能な勢いです。
戦後80年間にわたって日本はこのアメリカを手本にして来ました。アメリカの民主主義を理想として導入してきたのです。アメリカは日本にとって理想社会でした。
しかしここで深く考えてみると日米間の文化、特に宗教観はあまりにも違い過ぎます。
ですからアメリカと日本が宗教に関して共通の価値感を持つことは難しいのです。

今日はアメリカ人の考え方や宗教観が日本人と違う点を強調して書いてみたいと思います。そしてアメリカの巨大な軍備について書いてみたいと思います。
さて日米の考え方の違いはペリー提督による日米修好条約以来続いている事実なのです。
まず日本が受け入れた便利なアメリカ文明の例を書きます。
コンビニが全国の津々浦々にあります。その数、7万店舗以上になると言います。スーパーもマックやケンタやスタバのようなファストフードの店もきめ細かく普及しています。
郊外の大型量販店もアメリカ発祥です。この狭い日本の国内旅行に飛行機を使うのもアメリカの風習です。その上、その旅客機はほとんど全てがアメリカ製なのです。 こうしてキーボードを叩いているパソコンもアメリカ発祥のアメリカ文明の産物です。アメリカ文明が押し寄せて来て日本を飲み込んでいるのです。
しかしアメリカの特徴といえば「キリスト教」に対する強い信仰があることです。アメリカ人の80%がキリスト教を信じています。
アメリカ社会における人間関係にはその下敷きにキリスト教への信仰があるのです。アメリカは弱肉強食の社会で、貧富の差が大きいので人間関係は殺伐としていると日本人は誤解しがちです。
しかしアメリカに暮らしてみると助け合いの精神が溢れていて、実に暖かい人間関係があるのです。殺伐とした社会というより人間的で温かい社会なのです。
ですからアメリカ人の精神文化を万遍無く公平に理解しようとしたら彼らのキリスト教への帰依を理解しなければなりません。
勿論、アメリカにはイスラム教徒もユダヤ教徒も仏教徒も数多くいます。しかし話を簡明にするために今日はキリスト教だけを取り上げます。
それではアメリカのキリスト教はどのようなものでしょうか?
カトリック教徒も多いのですが、アメリカの特徴はいろいろなプロテスタント宗派が乱立していることです。
しかしその宗派の多くは新約聖書の福音書を大切にしている福音主義なのです。
ですからアメリカ人は以下のことを単純に信じ切っていて疑いません。
1、聖書の無謬性(旧約聖書も新約聖書も間違っていない)
2、キリストの処女降誕(キリストは処女マリア様から生まれた)
3、キリストの贖罪(キリストは全ての人間の罪の解消のために十字架につけられ死んだ)
4、体の復活(キリストも全ての死者も何時かは生き返ってくる)
5、数々の奇蹟物語(水上歩行、水を葡萄酒に変えたなど数々の奇蹟話)
日本人は上にかいた5つのことを信じられません。日本人の3%だけのキリスト教徒が信じているだけです。
ですからアメリカ人の精神文化のうち、宗教観だけが日本に導入されていないのです。
よくアメリカには物質文明はあるが精神文化が無いといいます。これは大変な間違いです。
正しくは「日本人の理解出来ない精神文化がある」と言い直すべきです。
私自身はカトリックです。しかし般若心経や大悲心陀羅尼経が大好きです。キリスト教と仏教のバイリンガルのようなものです。ですからアメリカの宗教観もある程度理解出来ます。
楽観的な人は日米には共通の価値感があるとよく言います。共通の価値感があるから強固な日米安保条約があると言います。しかしこれは楽観的な理解に過ぎません。国際間の国々の間に共通の価値感があるというのは幻想なのかも知れません。
それにしてもトランプ大統領はキリスト教の信者なのでしょうか?
以前、ローマ法王のフランシスコ教皇はトランプ大統領はキリスト教の信者ではないと言明しました。心あるアメリカ人は困ったことでしょう。
キリスト教の隣人を愛せとは具体的にどういうことでしょうか。
例え話でご説明します。
日本人は韓国人を愛せということです。中国人を愛せということです。
この愛せという人造語がいけません。何のことか分かりません。
そこで日本人は韓国人を大切に思いなさい。中国人を大切に思いなさい。という言い方に変えると判然とします。
そんなこと出来ないという方は次のようにすればよいのです。
韓国人も中国人も春になり花々が咲くと嬉しくなります。梅、桜、桃、サンシュユ、モクレンなどが咲くと日本人と同じように嬉しくなり花見に行くのです。
家では家族が仲良く食卓を囲むのです。職場では理不尽な上役に苦労するのです。親や友人のお葬式では日本人と同じように悲しむのです。
そのように具体的に想うことが「隣人を愛す」という事です。決して難しい事ではありません。
「隣人を愛す」にはもっと広い、深い意味があります。しかし分かり易い幾つかの具体的な例を考えて行くことが深い意味へと繋がるのです。私はそのように考えています。
上記のような精神文化を持っていうのがメリカ人です。しかしその一方でアメリカは巨大な軍備を持っているのです。矛盾しています。人間の性(さが)です。

写真はアメリカ軍の巨大な装備の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

1番目の写真は離陸しようとしている攻撃用の爆弾やミサイルを満載した戦闘爆撃機です。

2番目の写真は戦闘爆撃機の訓練中の写真です。戦闘爆撃機は不吉な色合いです。さらにもう少しアメリカ軍の装備の写真をお送り致します。