@外洋航海用のヨットはプロのコンサルタントへ依頼しよう
クルーザーヨットを購入して外洋長距離航海をしようとする場合には大型ヨット専門のコンサルタントへ依頼した方が良い。前回ご紹介した森下氏 http://www.usedboat.or.jp/ はそのようなプロのコンサルタントである。アメリカではプロのコンサルタントへ依頼するのが一般的らしくヨット関連の雑誌にはコンサルタントの広告が料金表とともに非常に多く掲載されている。
筆者の書いているこの記事はプロの判定に任す場合でも、少し自分でも知っておいたほうが良い項目をご参考までに書いている。
風が適当に吹いている昼間だけセイリングをして夕方はマリーナへ帰ってくる。
そんな楽しみ方のみをして、危険な外洋長距離セイリングをしない場合に限定した中古のヨット選びの参考情報である。
外洋に出るヨットには救命ボートや緊急無線送受信装置、精度の良いコンパスと海図、そしてGPS装置と長距離レーダーなど危険防止の諸々の装備が欠かせない。このような装備は信頼出来る専門家に調整してもらうべきである。
@トラブルの少ない中古ヨットにするには
昼間だけのセイリングをしようとするクルーザーでも中古を購入すると色々な故障やトラブルが起きる。それを修理するのも趣味の楽しみであるが、仕事が忙しく出来ない人も多い。
その場合は船底に貫通孔の開いていないヨットを選ぶのが良い。エンジンが船外機で船尾に固定されているタイプの中古艇が良い。スクリュウ軸が無く、水洗トイレも無し、炊事用の流しも無し、スピードメーターも無い型のクルーザーならトラブルが極端に少なくなる。船外機の多くは5馬力から15馬力と小さく取り扱いが簡単至極である。ただ船外機の場合は船の長さが限定されて、おおよそ26フィート止まりである。28フィートでも船外機で走っているヨットを見ることもあるが数は少ない。
@船外機エンジンつきヨットのトラブル例
筆者は5馬力ヤマハ船外機つきのヤマハの19フィート艇に10年間乗っていた。船底には貫通した穴が一切無い。いつ行っても船内はカラカラに乾いていて水漏れのトラブルは一回も無かった。雨漏りも無かった。
エンジンのトラブルも皆無に近かったが船外機は混合油を用いるので点火栓が汚れやすく、自分で交換しなければならない。簡単な作業であった。
それと前進、後進のギヤチャンジが入り難く困ったことである。これは後にギヤ棒に長い木製の棒を継ぎ足して解決した。
船外機で唯一、気を使ったことは常に冷却水がエンジンから排出されているのをチェックしなければならないことであった。船外機ではバッテリーが不要であり、手動で起動するので、10年間故障らしいことは一回も無かった。
お仕事に忙しい方々へは船外機付きのクルーザーが良いと思う。
(続く)
最新ブログ拝見、貴殿の好奇心の旺盛さ、以前にも記しましたが、今回のスポーツ・カーも然りです。海(ヨット)と言わず、山(別荘・登山・トレッキング)、今回の陸ですか、結構資力・体力が必要と思いますが、決して皮肉でなく、これだけ人生を思う存分楽しめれば、言う事ありませんね、羨ましき限りです。おそらく小生の周りを見渡しても貴殿以外は見当たりません。生きる楽しみと言えるのかも。
ブログ論についてですが、今や猫も杓子もと言う感じですが、やはり時代の生み出した、新しい文化と言うことになりますかね。我々世代のようにIT化以前の文化も経験している人間は、これによって行過ぎたり、過ちを起こす事は少ない(勿論中にはいる様だが)と思うが、IT文化しか知らないで(教育でしっかり教えれば別だが、どうも心もとない)、これが全てだと思って、育って行く様では、先が思いやられる。いみじくも作家柳田邦男氏が著書「壊れる日本人」でも述べられているが、その通りだと思う。下らぬコメント悪しからず。
投稿 zebra1192 | 2008/01/05 18:03
zebra1192さんへ:
1960年代、1970年代の経済状態はまだまだ遅れていました。若い頃は生活が苦しくて、中年では仕事が厳しくてという時代を通って来た年代の日本人にとっては引退後だけ、やっと気持ちの余裕が出るのでしょうか?
小生の最近の生活態度は苦しかった一生の反動のようなところもあって余り感心していません。遊ぶことに無理が有るようです。
さてインターネットの功罪論について貴重なご意見を頂きましたので、少し本格的に小生の意見を記してみます。
70歳で引退しましたが、その前の2年間は高速コンピューターを組み立て、販売しているベンチャー会社の株式公開の準備を少し手伝いました。
その会社はまさしくインターネット時代のもので、会社内では紙の書類が極端に少ないのです。経営、販売、人事管理などすべての情報はコンピューターで機密に保存してありました。何よりも感心したのは取締役、部長、課長、係長、平社員という身分制度が皆無で、社長以外はプロジェクトごとのマネージャーが居るだけです。誰一人部下へ説教をしたり、叱ったりしません。社員は社長から新入社員まですべて平等です。社長のデスクも社員のものと同じで入り口に近いところにあります。インターネット文化の功罪論は今後も続行しますが、今回はこんな会社をご紹介して終わりとします。
zebra1192さん、そして皆様へお願いですが、どうぞインターネット文化の功罪に関してどんな些細なことでもコメントを下さいますように御願い申し上げます。 藤山杜人