575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

全て任せる余命咲き続ける薔薇の気     金子皆子

2010年11月03日 | Weblog
金子皆子さんは、兜太さんの奥さん。
最近、亡くなられた。

句集「花恋」を読みました。

  右腎なく左腎激痛も薔薇なり
  野薔薇野薔薇雨の日の疼痛野薔薇
  齢などなし出遇いありてこそ薔薇なり

病気を経て、ご自身を薔薇と感じ取ったようです。

  寒の薔薇人恋うは生きる証なり

夫の兜太さんも詠まれています。

  夫は遠くにいつも遠くに鱗雲

  春鴉夫は喝々と食する

         

今日のNHKで午後7時半から、金子兜太さんが登場、
妻の残した愛の俳句、という番組が放送されます。

                     (遅足)



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冬座敷碁盤碁石とローランサン     朱露

2010年11月03日 | Weblog

      夫婦二人になってしまって十数年経つ。
      年ごとに行動範囲が狭まり六畳に蟄居。
      新聞碁を並べるかこういう句と四行文。
      マリー・ローランサンは外したいけど。


                 


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