八木博信さんの句集「弾道」を読みました。
八木さんは1961年生まれ。
8歳の時、アポロ11号が伝える
月の地平線に浮かぶ地球を見て
詩を書き始めたといいます。
1994年の出版された句集の冒頭の句。
わが日記始まる犬の射殺から
この世界との間にある種の違和感を抱く世代。
私たちの世代には、あまりない感覚です。
きっと、どこかで人間関係の地殻変動が起ったのでしょう。
作者は、俳句をつくることによって、
世界との関係を取り戻そうとしているのかも知れません。
私には、受け付けがたい感覚の句が多いなか、
分かる句も幾つかありました。
魔法瓶の句はそうした一句。
ガチャンとガラスが割れ、魔法瓶が壊れてた音。
魔法から解かれて、なにかが見えたのでしょうか?
合唱や知らぬ歌なら口合はす
これなら、良く分かる感覚です。
一番気に入った句。
絵巻物まかれて眠る桐の箱
遅足
八木さんは1961年生まれ。
8歳の時、アポロ11号が伝える
月の地平線に浮かぶ地球を見て
詩を書き始めたといいます。
1994年の出版された句集の冒頭の句。
わが日記始まる犬の射殺から
この世界との間にある種の違和感を抱く世代。
私たちの世代には、あまりない感覚です。
きっと、どこかで人間関係の地殻変動が起ったのでしょう。
作者は、俳句をつくることによって、
世界との関係を取り戻そうとしているのかも知れません。
私には、受け付けがたい感覚の句が多いなか、
分かる句も幾つかありました。
魔法瓶の句はそうした一句。
ガチャンとガラスが割れ、魔法瓶が壊れてた音。
魔法から解かれて、なにかが見えたのでしょうか?
合唱や知らぬ歌なら口合はす
これなら、良く分かる感覚です。
一番気に入った句。
絵巻物まかれて眠る桐の箱
遅足