小石を投げたのか、水面に輪があらわれて広がっていく。
ふっと寒さに気付く。
普通なら、水の輪をつくった原因のほうを詠むのに
その情景の主語をあえて外して詠む。
寒さが水の輪になってひろがっていくようにも感じられる。
不思議な効果がでている。
水の輪がなぜ起きたのか?は、読者の想像にまかされている。
文字が手を覚えてゐたり花の昼
登場人物は一人なのか?二人なのか?
また、どんな文字を書いているのか?
そこが書かれていない。
書かれていないことによって不思議な空気が
立ち上がってくる。
虚子の大根の葉の流れる速さを詠んだ句も同じ技法。
575という小さな器に、大きなものを盛る手法。
しかし、「それでどうしたの?」と言われかねない。
そう読んでくれる読者なくしては成り立たない・・・
遅足
ふっと寒さに気付く。
普通なら、水の輪をつくった原因のほうを詠むのに
その情景の主語をあえて外して詠む。
寒さが水の輪になってひろがっていくようにも感じられる。
不思議な効果がでている。
水の輪がなぜ起きたのか?は、読者の想像にまかされている。
文字が手を覚えてゐたり花の昼
登場人物は一人なのか?二人なのか?
また、どんな文字を書いているのか?
そこが書かれていない。
書かれていないことによって不思議な空気が
立ち上がってくる。
虚子の大根の葉の流れる速さを詠んだ句も同じ技法。
575という小さな器に、大きなものを盛る手法。
しかし、「それでどうしたの?」と言われかねない。
そう読んでくれる読者なくしては成り立たない・・・
遅足