575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

荻原教室の報告⑬   鳥野

2010年11月09日 | Weblog
お約束の荻原教室の報告、遅れおくれでごめんなさい。

酷暑の夏も、ほとんどの勉強会を、オールメンバーでやり抜きました。

先生は何時までも若き旗手。みずみずしい心象詠をみせてくださいます。

題は続いて、地下鉄駅の1字から。

 「本」
 ・ 本体はここに在るのに叫びつつわたしが夏を駆けてゆく窓

 「丘」
 ・ あかるさはあかるさなりに苦しくてどこまでもみどりの夏の丘

 「田」
 ・ 東京にも田園にもまだ住んだことなくて秋めく雲を見てゐる

 「音」
 ・ 機嫌はやや上向いて来たか比較的住まい音がする妻のあけくれ

 「伝」
 ・ ことば尽くして伝はらぬもの鰯雲のやうにこころに浮かぶ秋の日

 「橋」
 ・ なんでもない花束提げて秋の橋ゆけばなんでもなく日は暮れて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする