575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ヤマトタケルは俳句の祖?  鳥野

2010年11月16日 | Weblog
友人夫妻と甲府への旅をしてきました。当方の夫のゆかりの地です。
異常気象とはいえ、南信から甲斐にかけては、まさに晩秋。紅葉の真っ盛りでした。
鮮やかな紅と言えないものの、褐色めいた赤と針葉樹の緑のコントラストは格別の風情。

帰路に立ち寄ったのは「酒折宮」。人影まばらなJR酒折駅の裏手に、ひっそりと鎮まっています。
ここは、連歌の、ひいては俳句の発祥の地。

ヤマトタケルが東征の帰り道に宿りして、

 ・ 新治筑波をすぎて幾く夜ねる
とよんだを受けて、かがり火守の翁が

 ・ かがなべて夜は九夜日には十日
と続けたという故事が伝えられています。

のちに冷泉為綱が詠んだ歌は

 ・ 暮れぬ間の嵐はたえて酒折にまくらかる夜の雨になる音


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする