575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

みんな俳句が好きだった④     堺利彦      ぐ

2010年11月29日 | Weblog
 明治三年福岡県生まれ、幸徳秋水と「平民新聞」を創刊。日本の社会主義の先駆者。
 日本社会党の結成や日本共産党創立にも係る。社会主義、平和主義を掲げ日露開戦に反対したりして政府に弾圧され、何度も投獄された。
 俳句は大阪で小学校教員や新聞記者をしていた時代に旺盛に作った。俳号は枯川。

 大正一五年巣鴨刑務所での作。

  板じきの秋やひやひや足の裏。
  生き残るこほろぎを背に寝る夜哉
  汁の実の一口茄子や秋日和

 出獄、帰宅を想定した句も

  息白く命の窓に別れかな
  板敷きに壁に冷たき別れかな
  白い飯、熱い茶 火鉢 冬こも

★内藤好之のみんな俳句が好きだったより
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金星が消えゆく冬の高血圧    朱露

2010年11月29日 | Weblog

   明けの明星が消えるのを見たのが失敗。
   慌てて血圧を測ったところで後の祭だ。
   熱燗を一本飲んで湯たんぽを抱え寝る。
   そこへ電話がタテツヅケに二本かかる。


                
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