575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

人一人豆腐のごとく沈みをり   遅足

2010年11月27日 | Weblog
船団・岡野ドクターの診断です。
 えー!この人死んでますよね?いいのかな、こんな句を採ってしまって。
それに無季だし・・・無季はいいんです、自分でもごくまれに出来ちゃうときあるし。
「豆腐のごとく」がなんとも見事に死体を表現している、と読みました。
古いですが、一瞬、大江健三郎の『死者の奢り』を連想してしまいました。
アルコール槽の死体処理のアルバイトの話でした。
~のごとくはぴたっと決まると「一枚の餅のごとくに雪残る」川端茅舎
 「てぬぐひの如く大きく花菖蒲」岸本尚毅 など傑作になりますが。

        

ありがとうございます。


コメント
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