575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

キイイトラッキョウ                   草女

2010年11月05日 | Weblog
この花を見るため犬山遊園で電車を降り、木曽川沿いに歩く。木曽川の堤防道路は結
構狭いし、交通量も多い。桃太郎神社を越えた辺りに川へ降りる道がある。河川敷の
木には地上3m位の高さに多くのゴミが引っかかっている。可児市を襲った豪雨
の時、此処まで水がきたのだ。現在の水量からは想像できない。
かなりの岩場を越えないとキイイトラッキョウに会えない。若い頃は岩場なぞ平
気であったが、いまは慎重にソロリソロリと進む。ステゴサウルスの背中のような岩
もある。
それでも何とか無事に辿り着いた岩の根元にキイイトラッキョウは生えている。
どうしてこのような場所に生息しているのか聞きたいものだ。増水すれば完全に水中
に没っしてしまうだろうし、根を張る土も僅かしかない。
 キイイトラッキョウのキイは紀伊半島の紀伊で、和歌山、岐阜、愛知のみに分布
し、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。私達が木曽川の川岸に行き着くことができる場
所はここしか知らないが、他の岩場でも生えていると思う。ライン下りの「瀬」である
ここがコンクリートで覆われ、護岸されることはないと思われるのでここ木曽川で絶
滅はしないだろう。
 カレーライスの薬味のラッキョウはヒマラヤ地方原産で平安時代に中国から渡来
し、江戸時代までは薬として利用された。食欲増進、発汗、消炎、制菌などの作用が
ある。
 我が国には、ヤマラッキョウやイトラッキョウなどが自生し、これ等はユリ科ネ
ギ属でどれも秋に美しい花を咲かせる。また山菜として利用されるそうだ。キイイト
ラッキョウも食べることができるだろうけれど、こんな過酷な条件の中で生活してい
るキイイトラッキョを食べてはいけない。

 
コメント
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冬来たるコンビニで会うブラジル人    朱露

2010年11月05日 | Weblog

        悲しいかなポルトガル語が全く分からない。
        少し笑ってギクシャクしているだけの関係。
        お前ら来たからには日本語ベンキョウしろ、
        と言いたいが、ポルトガル語でどういうの。


                  

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