575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋時雨「長いお別れ」再読中    朱露

2009年09月22日 | Weblog


    チャンドラー「長いお別れ」三回目。
    若い時読んだのはムダではないけど。
    殆どムダだね、とチャンドラー呟く。
    但し今分っても手遅れだね、と笑う。

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トヨタ匂う渥美半島秋深し   朱露

2009年09月21日 | Weblog

      十数年ぶりに伊良湖まで走った。
      渥美半島が今やそっくり田原市。
      同乗者がトヨタの進出を語った。
      昔の257が懐かしいと私呟く。

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きのこの俳句        愚足

2009年09月21日 | Weblog
★昨日は、きのこ博士・伊藤洋行氏のお話を紹介しました。今日は博士のHPに載っている「きのこの俳句」について紹介します。   http://www1.ocn.ne.jp/~amiyacon/kinoko/index.htm
伊藤博士は学者らしく古今の句集を研究され、きのこ毎の俳句を掲載されています。では其の一部を紹介します。

早松茸 望めさうなる 冷え続く          茨木和生
蝉花や 疎き山べの 青葉垣            松浦青々
木耳を 女人高野の 道に売る           西村公鳳
梅雨茸の 一夜に生れて 掃かれけり        小柳未央
黴払ひつつ 子とうたふ ロシヤの唄        伊藤白潮
爛爛(ランラン)と 昼の星見え 菌生え       高浜虚子
その奥の 目立たぬ山が 茸山           岸本尚毅
暗黒の国の あるらし 茸生え           広瀬澄江 
松茸や 知らぬ木の葉の へばりつく        芭蕉
舞茸の 舞はねば消ゆる 月の前          石寒太
くらやみ帰る 女まじへし しめぢ狩        赤尾兜子
神領の 山家暮しの 茸干し            清崎敏郎
栗茸の 朽葉の匂ひ あはれまる          千代田葛彦
初茸は われを待つことなく ほうけ        山口青邨
岸壁に 岩茸採りが 煙草吸ふ           青柳志解樹
ざるいっぱいの 楢茸抱き 父帰る         新海あぐり
紅茸を怖れて われを怖れずや           西東三鬼

もう籠いっぱい、お腹いっぱいでーすね。
最後に・・・

毒茸の 饒舌の色 尽しけり           橋本栄治



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柿畑山も野原も家だらけ    朱露

2009年09月20日 | Weblog

       周辺を歩くと三十年の年月を思う。
       手入れしていない柿畑が少々ある。
       雑草が茂る中柿の実が熟したまま。
       鳥も子供らも見向きもしないとは。

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きのこ博士のお話       愚足

2009年09月20日 | Weblog
★今度のお題は「きのこ」そこで、伊藤洋行氏という茸博士がいてキノコについてのエッセイをたくさん書いておられる。その方のお話の紹介です。また写真は有名な「笑い茸」です。不機嫌な妻に食わせたい? しかし、このきのこ・・・?

(其の一)
イリノイ大に行ってもきのこ採りばかりしていた。大学のそばに墓地があった。中を歩いていると1本の木の周りに25cm位のきのこがぐるりと生えていた。直感的にマイタケだと思い、10個くらい採って帰り毎日食べていた。美味かったな。アメリカでは火葬にしないそうだからな

(其の二)
理研にいた時、東上線に乗って鎌北湖に行った。鎌北湖までバスがあるが、朝1回、夕方1回だから歩いて行く。しばらく歩くと、川のそばで、寒そうに小学生が登校の待ち合わせに使っている。実は、ここにコガネタケが沢山生える。採って帰って理研で料理して食べてもらったら、皆美味しい美味しい。
 そりゃそうだ。登校の待ち合わせに使っている所と言ったろ。こういう所で、小学生は待ち合わせしながら、おしっこをするんだ。水分も十分にあり、肥料も効いている。美味しいはずだ。
 翌年、コガネタケを採りにここに来た。去年ほどではないが、まあまあ採れた。他のキノコも探そうと鎌北湖の方に歩いていくと、クリタケがワンサカ。嬉しいなと思っていたら、自転車に乗った警察官が2人。職務質問。袋の中を見せろという。ダイヤでも盗っていると思ったのか。見せたら、何も言わずに行っちゃった。断ったらどうなったんだろう。逃げ出したらアメリカ並に発砲するのだろうか。無粋な人が多い。

(其の三)
「どんなきのこでも1度は食える。」これは真実である。「食えないきのこを食って死んだ人はいない。」これもまた真実である。もちろん、毒のあるきのこを食って死んだ人は沢山いる。
食えないきのこは胃袋まで到達できない。

イチドダケやイッペンシメジを食べるのは止めておきましょう!
2度目もあるキノコを食べて下さい。

☆かの君と山を歩けばイチド茸  ?????

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澄みきった水に手首を握らるる   遅足

2009年09月19日 | Weblog
船団の小西雅子ドクターの診断です。

 文語と口語が混ざるのは駄目だと言う方がおられるかもしれませんが、
なぜか魅かれました。
この混合はもしかしたら意図的かもしれません。
冷たい水からはじまって「らるる」まで。
温度が徐々に上がっていく感じがするのです。

   

ありがとうございます。
句会には上五を「澄み切って」としました。
読みは「澄み切って」と「澄みきった」では
少し違うかも知れませんね。



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秋の夜の車ラッシュよ血圧よ   朱露

2009年09月19日 | Weblog
 

        気温が下がれば血圧は上がるのだ。
        分っていて宵の駅前へ人を送った。
        血圧との騙し合い運転をして帰る。
        正常な方に分ってもらう必要なし。

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秋晴れや一人は旅に一人居留守    朱露

2009年09月18日 | Weblog

      女房は品川の妹の家へ高飛びした。
      私はこれ幸いと三日間居留守した。
      何処へも出ない誰一人来もしない。
      それでも居留守と言うのかどうか。

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葛          草女

2009年09月18日 | Weblog
 随分涼しくなってきたが、どこのクズも元気がよく、斜面全体を覆い尽くしてい
る。このように、他の植物を覆ってしまうものをマント植物といい、クズはその代表格だろう。幼い頃からお馴染みの葛だが、こんなに繁茂していたかなと調べてみた。
 以前は農作業でクズの蔓を使っていたため、毎年切られてた。それがなくなった今、クズの蔓は伸び放題。また、もっと前はこの蔓から繊維を取り出し、葛布を織っていたという。何年も経た根は大人の腕位の太さに成長し、これから葛粉をつくる。クズは人々の役にたってきた。しかし、役立たせるためには、膨大な時間と労力と技がいる。
 そのようなことは記憶にもない今、クズは縦横無尽に蔓をのばし、他の植物に覆いかぶささって、わが世の春を謳歌している。

 吉野の方に行くと、本葛と称して売られているものがあるが、要注意。中国では、畑でクズを栽培し輸出していて、我が国で加工すれば、国産と表示できるそうだ。その上ジャガイモなどの澱粉が混ぜてあるものが多いという。 

 1876年(明治9年)にフィラデルフィアの会場に、飼育作物及び庭園装飾用とて展示されたのがきっかけで、ポーチなどの飾りや緑化、土壌流失防止用に推奨され、一時は持て囃された。あまりにも繁茂、拡散するため現在は侵略的外来種に指定されているが、駆除ははかどっていない。                 クズの別名はウラミという。これは葉の裏が白いことからの名前であるが、平安時代から、恨みに掛けてよく使われた。                    都合のよいときだけ使われて今や侵略的外来種にされた日本人の心の奥にあるアメリカに対するうらみを葛がはらしているようにも思える。
 
 葛の蔓ひたすら垂れて地を探す   沢木欣一
 灯台守怒涛に葛を刈り落す     米沢吾亦紅
 索道の奈落へさそふ葛あらし    能村登四郎



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9月句会の最高点句決まる。    遅足

2009年09月17日 | Weblog
秋たけなわ、句会には8人が出席しました。
今回は最高点句が割れました。
秋風のいたづらか?
立雄さんの選句で、ついに最高点句が決まりました。
題詠の①の句です。

①連山の秋の景色に抱かれる(麗子)朱露・鳥野・愚山・遅足・愚足・亜子・立雄
②秋の蚊の網戸の破れに留まるかな(結宇)能登・遅足
③秋雨や傾く屋根の苔めざめ(晴代)朱露・能登・麗子・愚山・結宇
④幻の女の秋の項かな(朱露)狗子・立雄
⑤すくえども言の葉こぼれ秋の風(郁子)能登・麗子・結宇・愚足
⑥白雲に浮子(うき)浮き沈む秋の潮(能登)愚足・郁子・晴代
⑦秋の蚊の昼寝邪魔する書斎かな(愚足)愚山・狗子
⑧禁断の書を出で秋の陰となる(遅足)亜子
⑨イチローの快挙の一打秋爽か(立雄)晴代・狗子・静荷
⑩朱の色の秋めくワイングラスかな(亜子)鳥野・麗子・郁子・静荷
⑪秋色に染まり始めた木曽の旅(愚山)
⑫泥棒市唐三彩の愁思かな(静荷)結宇・郁子・亜子・立雄
⑬秋の昼こんなところにカレーの香(狗子)朱露・鳥野・遅足・晴代・静荷

自由題
①窓白みマウスを止めて虫の声(愚足)朱露・能登・麗子
②母が来て小言並べる夜寒かな(朱露)鳥野・遅足・立雄
③爽やかをつかみとらんと大背伸び(晴代)朱露・麗子・愚山・結宇・静荷・立雄
④星月夜テント一張空に浮く(能登)遅足・結宇・愚足・郁子・亜子・晴代
⑤ノーミスで縦笛吹けた茜空(郁子)狗子
⑥秋風に吹かれ露天の長湯かな(麗子)能登・愚山・晴代・静荷・立雄
⑦莢豌豆湯気さます間の青き空(結宇)朱露・愚足
⑧虫の声明り灯さず仕舞風呂(立雄)能登・鳥野
⑨車屋の蕎麦は蕎麦なりされど蕎麦(愚山)
⑩望郷のマリア聖堂晩夏光(静荷)郁子・狗子
⑪ちちははの婚礼写真晩夏光(亜子)鳥野・遅足・静荷
⑫澄みきって水に手首をにぎらるる(遅足)結宇・愚足・郁子・亜子・晴代・狗子
⑬異次元の霧の中からハイヒール(狗子)麗子・愚山・亜子

   

次回は10月21日(水)午後6時 安田屋 
題詠は「きのこ」まつたけ、しめじ、などでもOKです。

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黙々と雑木紅葉を二人歩く     朱露

2009年09月17日 | Weblog
    葦毛湿原の川添いを一年中二人で歩く。
    桜紅葉の周り一面名も知らぬ紅葉群だ。
    三十数年歩いていると日本すら変わる。
    十数年前の友だちどもが呑もうと電話。


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これも川柳    遅足

2009年09月16日 | Weblog
川柳というと詩から遠いと思っている方も
多いと思います。私もそう思っていました。
こんな川柳もあります。

 逢うために生まれたわたくしといちょう

 死者たちの爪はしずかに降りつもる

 天気売り あやしげな晴れ売りにくる

 病院の窓から手だけ出してみる

 赤ん坊ねむったままで運ばれる

 目薬が空の奥から落ちてくる

 秋の詩の一節として忘れられ

白藤海さんという作歌の句。(丸山さんのブログから)

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血圧の責任転嫁し合う秋   朱露

2009年09月16日 | Weblog

       塩分・夜更かし・悪口・余計な仕事。
       この四点セットが揃うと血圧急上昇。
       一人静かに飲めば血圧は下がるもの。
       血圧に一喜一憂する人生は見苦しい。

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縮緬細工のような花   鳥野

2009年09月15日 | Weblog
わが住まいの面している大通りは、数年前に、電柱と電線が地中に潜りました。

歩道も拡幅され、空がすっきり開いて、明るい街になりました。

その時、整理されたのが、雑多に茂っていた街路樹。大方は移植か伐採されて、
替わりに、登場したのが百日紅。

木陰が消えて、夏を謳歌する花の咲き続く、暑い街になりました。

百日紅の花は、手に受けてみると、ほんに可憐。ちりめん細工のように縮れた花は小さく軽い。
これでよく酷暑に耐えられる、とお思うほどです。

ところが、花期が終って、散り始めると無残。一夜のうちに散らばった花は人に踏まれ、見る影もありません。

 ・ 百日紅の「紅」が舗道にしだかれて夏の終りは美しからず

                         鳥野
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イチローの巧打横目にこの秋も   朱露

2009年09月15日 | Weblog

       戦後すぐの野球少年にイチローは眩しい。
       アメリカコンプレックスが生涯消えない。
       こういうことを言うのは実に情けないが。
       タイガー・ウッズも本当は好きじゃない。

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