575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

炎天や元来無策昂然と    朱露

2010年07月24日 | Weblog


   「元来無策」は何も考えてない。
   「昂然」は自信満々意気高らか。
   私にはとても叶わない理想的姿。
   こせこせと思い煩う可哀想な私。

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スギ         草女

2010年07月23日 | Weblog
 スギ科スギ属の常緑高木で大きいものは、高さ50m、直径2mにも達する日本固有種の針葉樹で屋久島から東北地方まで分布する。材は建築材として重要であり、割った板は酒樽に、葉は線香に利用されている。人工造林面積はスギが最大であり、日本全面積の12%を占めている。スギには多くの地域品種があり、屋久杉、吉野杉、北山杉、立山杉などと呼ばれているが、植物学の上では全て杉である。

 こんなに役だっているのに、花粉症で一気に悪者になったし、大雨が原因の地滑りもスギの根の張りかたが浅いことも一因とされている。
 私が一番問題だと思っているのは、材木の値がさがり放置されている杉林が増えていることだ。海上の森にも杉林が多い。かって私有地であり植林されたものである。
 県が音頭をとりボランチィアの人や業者の人が間伐をしている。林は間伐すると見違えるほど生き生きしてきて素人目でも必要さがわかる。荒れた杉林には下草も生えず、保水力がが少なく地滑りを起こしやすい。海上の森の間伐の様子を見ていると切られた材は運ばれることは無で放置されている。運んでも見合うだけの価値がないということらしい。温暖化対策は必要だと思うが、割り箸反対には納得していない。間伐材には割り箸や薪に利用されていた。その利用価値が無くなった今、放置されている。これがエコ?
 ついでにエコバックにもおおいに疑問を持っている。我が家には九官鳥がいてその下敷きを替えるのにレジ袋が必要なので、私は購入している。これもエコ? 我が家で出費が増えた分誰かが得をしているだけ思っている。
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言うことと言わぬことあり冷奴   朱露

2010年07月23日 | Weblog

    人の一生は言う言わぬの選択に尽きる。
    私は思うことの99、9%は言わない。
    それでも言い過ぎたと後悔の臍を噛む。
    言葉はまるで生き物のように跳ね回る。

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7月句会の最終結果です。 遅足

2010年07月22日 | Weblog
夕方からとはいえ、猛暑の名古屋の句会でした。
夏の色、暑い色あり、涼しげな色あり、さまざまでした。
涼しげな大皿の句がトップに。
立雄さんの選句が届きました。

また、今回の句会から「値隅さん」が選句に参加して下さいました。
次回からは投句も。楽しみです。

題詠「夏の色」

①夏芝に白球隠れ探す足(朱露)立雄
②廬山(ロザン)には詩賦朱に刻し夏の色(結宇)亜子
③オレンジのサマーセーター夏の旅(麗子)鳥野・能登・結宇・朱露・遅足
④大皿に藍の渦巻き夏料理(亜子)童子・能登・結宇・愚足・狗子・麗子・郁子・晴代・値隅・立雄
⑤目覚しの西瓜や種を庭に吐く(静荷)童子・能登・朱露・遅足・亜子
⑥校門に原色のままカンナ咲く(立雄)鳥野・童子・麗子・郁子・静荷・値隅
⑦滝壺の水に身をもむ青さかな(遅足)狗子・晴代
⑧夏の色ゴーヤがまんの面構え(郁子)鳥野・結宇・愚足・遅足・静荷
⑨紺青ののれん浴衣の動く夏(晴代)朱露・愚足・麗子
⑩半夏生葉に残りたる雨の彩(狗子)静荷・郁子
⑪濃さを増す緑に時の速さかな(愚足)値隅・立雄
⑫モネの絵の吹きわたる風白い夏(能登)狗子・亜子・晴代

    
     
自由題
 
①特訓の掛け声響く梅雨晴間(立雄)鳥野・結宇・愚足・晴代
②零(こぼ)れし歯掌(て)にころがして星涼し(亜子)結宇・遅足・立雄
③立葵雄しべにやどる光かな(遅足)鳥野・能登・麗子・郁子・立雄
④古城址や戦ぐ無念の青田風(静荷)童子・郁子・亜子
⑤岩棚の鮑になって鮑剥がす(朱露)童子・麗子
⑥子雀に親口伝え麦湯粕(結宇)朱露
⑦雨足の激しさ増して遅き夏(麗子)結宇・狗子・静荷・遅足・値隅・立雄
⑧雨だれを五線譜に受け朝寝かな(郁子)鳥野・能登・愚足・狗子・亜子・静荷・値隅
⑨戻れどもなにしにきたか夏風邪中(晴代)朱露・狗子・麗子・郁子
⑩驟雨打つ露天の岩に身を潜め(愚足)
⑪青嵐こころをゆするカノンかな(能登)朱露・晴代
⑫炎天の応援団旗しおれけり(狗子)童子・能登・愚足・亜子・晴代・静荷・値隅・遅足

    

次回は8月18日(水)午後6時 安田屋です。
題詠は「秋暑し」「残暑」です。
これからが猛暑本番、身体には充分気をつけて下さい。


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色々句会    麗

2010年07月22日 | Weblog
昨日猛暑の中行われた「夏の色」句会。
まさに十人十色でしたね。
トップ賞は亜子さんの

   大皿に藍の渦巻き夏料理

こんな暑い日も藍色の大皿に「はもの湯引き梅肉あえ」や
「おいしいお刺身の薄造り」などなら食欲も増しそう。。。
お見事な一色でした。

立雄さんの

    校門に原色のままカンナ咲く

原色のままという表現がストレートで元気のでる俳句でした。

思えば世の中には色んな色で溢れているのに
そこから一色をとりあげ自分の「夏の色」となると結構難しかったですよね。

さて、昨日の句会で話題になった「下5」に「夏風邪中」を思ってくると意外に面白いという発見。

確かにお隣の郁子さんの句につけてみると

    雨だれを五線譜に受け夏風邪中

風邪も悪くないかとさえ思えてきます。

拙句の

    雨足の激しさ増して遅き夏

今回は遅足さんの名前を読み込んでみました。
遅き夏でしたがこの暑さでは激しい夏になりそうですね。
皆様お身体ご自愛下さい。

       

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百合が咲く隣りの亭主喚き出す    朱露

2010年07月22日 | Weblog

       喚く彼は若く両隣は年期入り定年者。
       何故喚くか痛いほど分かると両夫婦。
       夜明け前彼の出勤する音が聞こえる。
       巨大産業が大口を空けて待つその中。

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乳母のような女子アナの声で暑気あたり    朱露

2010年07月21日 | Weblog

         明け方の耳元へ猫撫で声で囁かれる。
         この人四六時中こういう調子なのだ。
         母は優しく言ってくれたことがない。
         この半世紀女房すらビジネスライク。

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首筋を冷やして矢でも鉄砲でも    朱露

2010年07月21日 | Weblog

       去年も同じ句を作ったのかも知れない、
       と疑るほどここ数年の避暑スタイルだ。
       「頭を冷やせ」と言うがそれはダメだ。
       「おー脳」になって何も出来なくなる。

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毒溜め、が由来とか   鳥野

2010年07月20日 | Weblog
どくだみ、じゅうやく。耳に慣れて親し気な薬草です。


嘗ては、道端や庭の隅など、湿り気のある半日陰のどこにでも群生していました。
毒溜め、毒矯めが語源とか。

住まいや街の様子が変わって、見かけることの減ったものの一つです。

独特の臭気から嫌う人も多いけれど、古来、その薬効は十種あると珍重されてきました。

健胃剤のセンブリ、整腸薬のゲンノショウコとともに、3大民間薬。どこの家庭にも常備していたといいます。

どくだみの花は清楚で美しい。白い4弁の花と見えるのは、花ではなく苞。花は苞から突き出した棒のようなもの、
と教えられても、やっぱりワタシには、あの純白が花です。

  雨やまぬ一夜さクロスの灯を掲げ唯に人待つ十薬の花

                       鳥野
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7月句会の投句が集まりました。  遅足

2010年07月19日 | Weblog
今回の題詠は「夏の色」
さまざまな色が集まりました。

題詠
①夏芝に白球隠れ探す足
②廬山(ロザン)には詩賦朱に刻し夏の色
③オレンジのサマーセーター夏の旅
④大皿に藍の渦巻き夏料理
⑤目覚しの西瓜や種を庭に吐く
⑥校門に原色のままカンナ咲く
⑦滝壺の水に身をもむ青さかな
⑧夏の色ゴーヤがまんの面構え
⑨紺青ののれん浴衣の動く夏
⑩半夏生葉に残りたる雨の彩
⑪濃さを増す緑に時の速さかな
⑫モネの絵の吹きわたる風白い夏

  
     
自由題  
①特訓の掛け声響く梅雨晴間
②零(こぼ)れし歯掌(て)にころがして星涼し
③立葵雄しべにやどる光かな
④古城址や戦ぐ無念の青田風
⑤岩棚の鮑になって鮑剥がす
⑥子雀に親口伝え麦湯粕
⑦雨足の激しさ増して遅き夏
⑧雨だれを五線譜に受け朝寝かな
⑨戻れどもなにしにきたか夏風邪中
⑩驟雨打つ露天の岩に身を潜め
⑪青嵐こころをゆするカノンかな
⑫炎天の応援団旗しおれけり

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朝凉や二度目の「深夜プラス1」    朱露

2010年07月19日 | Weblog

      今年の三月に読み昨日また読み終わる。
      分かっていて読むとはどういうことだ。
      涼風が立ったらまた読むのではないか。
      ギャビン・ライアルと菊池光のコンビ。

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日帰り温泉開眼       愚

2010年07月19日 | Weblog
先週の長雨にはまいった。私の好きなドライブが封じ込められたのだ。
そうなれば、朝から飲むしかない。これは危険だ。
そこで、雨の中ドライブに出かけた。
知多半島を走ったが雨で海の見通しも悪い。諦めて帰るえることにしたが
ふと道沿いに日帰り温泉があって連れ合いが行ってみようという。
風呂は苦手だが暇つぶしに入ってみた。
平日だというのにかなりの人が利用していた。
話には聞いていたが様々な風呂と海の見える露天風呂があって飽きさせない。

湯船に足をのばし雨に煙る海を見て、雨も日帰り温泉もいいものだと思った。

煙る雨 湯船の果ての夏カモメ
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水中花水にうく水しずむ水   遅足

2010年07月18日 | Weblog
船団・えなみドクターの診断です。

手品のような句だと感じました。
「水中花水にうく水」まで読んで、
水に水中花が咲いているのをイメージさせ、
下5で「しずむ水」とつけ、アレっと思わせる。
頭からみると「水中花/水にうく水しずむ水」と読め、
水には浮く水と、水に沈む水があるのだとも思う。
水中花というはかない花を興味深く表現したが、
あまりにも調子が良すぎて、やや演歌がはいったかも。

  ありがとうございます。

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送迎の羽黒蜻蛉に黙礼し    朱露

2010年07月18日 | Weblog

    玄関先に住みついている羽黒蜻蛉。
    ここ数年だから住みやすいと見た。
    大敵の子供は居ないし餌はあるし。
    餌って一体何か全くわからないが。

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西へ来て鯖押寿司の後半生   朱露

2010年07月17日 | Weblog

    寿司は握り寿司と心得ていたお粗末。
    名古屋へ来て押寿司があると知った。
    「寿司は鯖の押寿司に限る」と喚く。
    節操のなさは関東者の特徴でもある。

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