日本の滝100選にも選ばれている名瀑布なので、ご存じの方も多いと思います。場所は支笏湖苔の洞門か ら南へ尾根を一つ越した当たり。白老町の北方約10kmの山中に有ります。滝の名前は、昔この当たりにインク ライン(急斜面にレールを敷いて荷物を上げ下ろしする施設)が有ったためと聞いています。落差は約44m有り ますが、水量の少ないのが玉にキズです。
この写真では、4層の地層が見られます。いずれも4万年前から2万年前に噴火した支笏火砕流堆積物で す。最上部と中間層が溶結凝灰岩、他の2層は半固結の火砕流堆積物です。溶結凝灰岩は硬く浸食に強い ため、オーバーハング状となり滝を形成しています。真下から見上げますと、今にも崩れ落ちそうでとてもコワ イ。この写真はかなり昔の物で、今では相当崩落が進んでいると聞いています。現地に行かれる方は、白老 町役場に情報確認するか、自己責任でどうぞ。