今回歩いた御鉢平一周コースは、ほとんどが乾燥しきった尾根道なので、亀甲土の様な典型的
構造土を見ることが出来なかったが、幾つか面白い地形が有ったのでご紹介します。
間宮岳頂上付近です。ほぼ平坦な地形の中に、パッチ状の植生が無数に広がっています。
これはアースハンモックの周りの砂礫が強風のため吹き飛ばされ、裸地部分が広がったもの。
間宮岳から中岳分岐方向へ少し下った緩い傾斜のついた斜面です。
線状土と階段状構造土が複合したものの様に思われます。
これは中岳の尾根上に有った風食を受けた岩塊です。冬期間の大雪山系では、風速20m~30mの
強風は珍しくないとのことです。
それにしても、この岩石は粗粒な火山礫凝灰岩なのですが、水中堆積岩でもないのになぜこの様な
キレイな層理面が形成されるのか不思議です。
雲ノ平で見られる階段状構造土です。地形的には、画面右から左に向かって緩く傾斜しています。
同じく雲ノ平の階段状構造土ですが、強風により植生がはぎ取られ裸地が広がっています。
黒岳石室に近い雲ノ平の植生に覆われたアースハンモック。
それにしても、高山植物や地形・地質をジックリ観察して歩くには、日帰り登山では時間不足でした。
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