春国岱は風連湖と外海を隔てる砂州の上に発達したアカエゾマツの森です。
地名の由来はアイヌ語の「スンク・ニッ・タイ(エゾマツの木のある丘)」に
無理矢理漢字を当てはめたもので、北海道の地名には良くある話です。
砂州の切れ目の対岸がトドワラで有名な野付半島です。
砂州の縁では立ち枯れた木が多く、トドワラとしてはこちらの方が見応えが有ります。
立ち枯れた木に付いた薄緑色のものは地衣類のサルオガセです。
8年前に来たときは、アカエゾマツの森全体がサルオガセに覆われ、地面は
緑の苔の絨毯、まるでシベリアかアラスカの森に居るみたいでした。
(行ったことないけど)
ところがです、8年前に見たサルオガセの付いた大木は全て風倒木となってしまい、
かっての森の面影はありませんでした。
森の奥へ行けば昔の雰囲気が残っているのかも知れませんが、散策路は
手前で閉鎖されていました。
倒木更新で次世代の若い木が育っているのですが・・・・・。
春国岱もいずれは野付半島のトドワラ同様、立ち枯れ消滅してしまう運命に
あるのかも知れませんが、これも自然の摂理です。
余計なことは考えず、今をひたすら生きているエゾシカ君です。
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