人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

落日の風景

2007年06月10日 | 写真

今この窓から、この落日が見えている。今月22日が夏至、一年の折り返し日の落日ポイントは何処になるか、 当日は是非晴れであってほしい。

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 昨日野暮用が有って東京日帰り、午後8:00頃の高度一万mの夕暮れ。

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与那国島南海岸の風景

2007年06月10日 | 島旅:与那国島

 立神岩と軍艦岩は、7~8年前に来たときに見ているので此はこんなものか。人面岩の表記は、大抵の観光 案内に載っているのでさぞやと思い、長い遊歩道を汗をかきかき見に行った。道端に現れたのがこれである。 高さ2.0m程の丸い岩、そう言われればそう見えなくもないが・・・・・・?

 与那国島は第三期の堆積岩、八重山層群の砂岩と琉球石灰岩から出来ており、ナンタ浜や比川浜など極 一部の地域を除き、この様な断崖絶壁に取り囲まれている。太平洋と東シナ海の荒波に浸食され、消えゆく運 命に有るのか、はてまた再度隆起して大きな島へと成長して行くのかは誰にも解らない。

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比川浜とDr.コトーの診療所

2007年06月08日 | 島旅:与那国島

 祖納でレンタカーを借りたら、こんな物くれた。観光案内兼バンパーこするなの注意書きである。テレビドラマ は見たこと無いのでDr.コトーはどうでも良いが、綺麗な比川浜は見てみたい。

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 小さな入り江になった比川浜、周囲が断崖絶壁に囲まれた与那国島では貴重な存在です。

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 此処まで来たら、否が応でもこれは目の前に有る。

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 中を覗いてみれば、セットとは言え良くできている。それにしてもこのドラマの時代背景は何時?今時こんな 古くさい診療所なんてアリ?

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与那国島のティンダハナタ

2007年06月07日 | 島旅:与那国島

 船が祖納集落の沖を通過するとき、この様な風景が見えてくる。左端が祖納集落と波多浜(ナンタハマ)、 中央の切り立った崖がティンダハナタ、右端が宇良部岳(231m)です。今日はこのティンダハナタへ登ってみまし ょう。とは言っても車で行けます。

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 ティンダハナタの断崖は、隆起した琉球石灰岩の崖です。与那国島全体は、多くの断層によって階段状の 地形を成しており、このティンダハナタの崖も断層崖である。この遊歩道は、基盤岩の八重山層群の砂岩と上部 の琉球石灰岩の不整合面に沿って生じた差別浸食による窪地に作られている。

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 ティンダハナタから見下ろした祖納集落とナンタ浜、港湾建設が進みナンタ浜は港の中の一部に成ってしま っている。与那国島は別名「女護が島」と言う。この浜に船が着くと、島の乙女達が浜辺に自分の草履を揃え、 自分の草履を履いた人を島に滞在中世話をした、と言う言い伝えである。この話本当のところは、人頭税を負 けて貰うために自分の娘を琉球王府の役人に現地妻・妾として差し出した、と言うことらしい。

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 ティンダハナタにはサンアイ・イソバの碑が有る。サンアイ・イソバとはサンアイ村生まれのイソバの意味で、 身の丈八尺の女傑であったそうな。クブラバリやトゥングダの悪習を改めたり、宮古島からの軍勢を撃退したり して島民の信頼を得、女酋長として君臨したという。

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与那国島・・・クブラバリ

2007年06月06日 | 島旅:与那国島

 与那国島の久部良港へは14:30入港、本日の宿は港のすぐそばなので荷物を置いてクブラバリへ向かう。ク ブラバリは港のすぐ裏の崖の上に有るので歩いて15分ぐらいの所。ただし、現地には標識も何も無いので、ク ブラバリが何なのかを事前に知っておかなければ解らない。テッポウユリがチラホラ咲く丘の上から久部良港 が見える。中央の白い船は、先ほど乗ってきたフェリーよなくに。

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 港の入り口には、太平洋の荒波から久部良の集落を守る様に西崎が半島状に突き出している。

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 クブラバリとは、クブラ(久部良)のバリ(割れ目)の意味である。八重山層群の砂岩に出来た幅約3.0m、深 さ5.0m程の開口亀裂。現在は土砂が堆積しているが、昔は深さ7.0m程有ったらしい。西暦1500年ごろ、人口制 限策のため島の妊婦たちを飛び越えさせた、とする所である。若い男性ならまだしも、身重の女性が飛び越せ るかは五分五分と言ったところか。ためしにお前さん飛んでみろ、と言われたら御遠慮申し上げる。

 なんでこんな残忍で悲惨な人口制限策が取られたか、一説には食糧難のため人口抑制策として行った。も う一説は人頭税軽減のため頭数を減らした、とするもの。もう一つの人口抑制策として行われたのが、トゥングダ (人升田)と呼ばれる狭い田に島民を非常招集し、はみ出した者を惨殺したとする椅子取りゲームによる方法 である。これらは不具・廃疾者(現在は放送禁止用語か?)虚弱者を淘汰する狙いがあったとされる。いずれに しても、日本の辺境・絶海の孤島なるがゆえの生き延びんがための悲しい「知恵」であったのだろう。

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与那国島へ

2007年06月05日 | 島旅:与那国島

 石垣島から与那国島まで、127kmを4時間かけて航行する福山海運のフェリーよなくに。498tで巡航速度 17.3ノット(時速約30km)4000馬力、定員100名片道運賃3,460円です。今までの離島間の移動は、数十トン クラスの高速船だったので大きく見えるが、外洋を航海するフェリーとしては小型だ。荒天時は面白いように揺 れるそうだが、当日は残念ながら通常運航だった。

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 石垣港を出て30分もすれば、左手に西表島が右手に鳩間島が見えてくる。この間を通過すれば、後は絶海 の孤島与那国島まで外洋の航海となる。

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 航海も3時間を過ぎた頃、前方に与那国島が見える。左端が東崎(アガリザキ)、右端が西崎(イリザキ)、 中央の高い山が宇良部岳(231m)である。

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 船が島へ近づくと、これまで航海を共にしてきたカツオドリの群れが船から離れてゆく。彼らは船に驚いて飛 び出してくるトビウオを狙って、ズーッと一緒に飛んできた。

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 日本国の最西端の西崎です。ここから台湾まで111kmとか、石垣島より近い。左の灯台を回り込めば、船の 入港する久部良港です。本日の航海は4時間30分掛かった。

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小浜島その他あれこれ

2007年06月04日 | 島旅:八重山諸島

 テレビドラマ見たこと無いので「ちゅらさん」って何だか知らないが、小浜島は「ちゅらさん」だらけ。大岳頂上 からは360°の展望が開け、石垣島方面も西表島方面も全部見えるのに、誰も登ってこない。一方この「ちゅら さん展望台」は、西表島方面しか見えないのにこの人だかり。あやかりと、あやかりにあやかる観光客、ヤダネ こうゆう図式は。そう言うお前さんも行ったんだろう・・・ハイッ私も結構ミーハーなもんで。

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 小浜島桟橋ターミナルビル、ここまでくれば駄洒落。

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 島の西の外れの細崎(クバザキ)に有ったマンタの展望台。ここと西表島との間の海がヨナラ水道、マンタの 通り道に成っているらしい。

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 島の路線バスのバス停。ブロック塀に貼り付けてあるだけ。私が行った三月三十一日をもって路線バスが廃> 止になった。港から集落の民宿まで、最後のバスに乗ったのだ。最も人口600人前後、周囲16.6kmの島に路 線バスが有った事自体驚きだが。ちなみに、八重山諸島で路線バスが走っているのは石垣島・西表島・与那 国島のみ。

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 朝一番の高速船で石垣島へ戻り、10:00発のフェリーよなぐにで与那国島へ向かう。与那国島の久部良港 へ着くのは14:30になるので、事前に昼食を買ってから乗船すること。


今日は春香山へ行く

2007年06月03日 | 今日の雑感雑記

 私のホームグラウンドは、手稲山(1023.7m)、銭函天狗岳(536.7m)、春香山(906.9m)および小樽の塩谷 丸山(629.2m)です。塩谷丸山の登山口までは車で小一時間かかりますが、他の三山は15分ほどで行けま す。春山登山最後に残っていた春香山へ今日行って来た。僅かに残雪を残すのみで、新緑の季節真っ盛り。

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 天気が良すぎて下界が霞んで見える。左から和宇尻山(わうすやま)856m、小樽ドリームビーチから石狩湾 新港にかけての海岸線、右端に銭函天狗岳。石狩湾を挟んで遙か彼方に暑寒別の山並みが霞んで見える。

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 定山渓天狗岳(1144.9m)が意外と近くに見える。

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小浜島から見た海の色

2007年06月03日 | 島旅:八重山諸島

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 小浜島のほぼ中央に有る大岳(うふだき)は、標高99mで頂上に三角点と東屋が有る。ここから嘉弥真島方 向の海を見たらこんな色をしていた。本当にこんな色した海が180°広がっていました。今回八重山諸島で見 た海の中では、最も美しい海の色でした。恥ずかしながらこの私、何も考えず一時間ほどボーッと眺めていまし た。

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 小浜島は酪農家が多く、サトウキビ畑ばかりの他の島とは一味違う風景です。

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 小浜島のこの日の夜、三月三十日PM8:37で気温24°、湿度85%でした。布団に入ったらジメーッとしてい た。翌朝外に干しておいた洗濯物を取り入れたら、一晩干しても半乾き。恐るべし八重山の湿度。