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【一口紹介】
■出版社/著者からの内容紹介■
ある日突然、作家の素直な息子が悪魔に豹変した。
家庭とは、これほど簡単に崩壊するものか。
作家とは、かくも過酷で哀しい職業なのか。
編集者とは、こんなにも非情な人種なのか。鬼才の新境地!
■内容(「BOOK」データベースより)■
袴田は編集者の芝野から息子の浩の悪行と家庭崩壊のすべてを暴露するノンフィクション『鬼子』の執筆を迫られていた。
断れば作家生命を失う。本を出せば生き恥をさらす。
収入源も断たれ苦悩するが、娘の詩織が自殺し、完全に地獄に突き落とされる。
それでも浩の暴拳はエスカレートし、ついに息子殺しを決意する。
最後まで目を放せない衝撃作。
【読んだ理由】
題名の特異性にひかれて。
【印象に残った一行】
『浩や隆という少年が犯した罪は、成人ならば極刑を言い渡されてもおかしくはない。
しかし、たった三年遅く生まれたが故に死刑を免れる。人権だか少年法だか知らないが、こんな理不尽な話があってもいいのか?
陵辱され希望の光を失って死んだ者の人権は、暴行を受けて身悶えて診断の者の人権はどうなる?
危害を加えたあてが未成年ならば、残された者は泣き寝入りしなければならないのぁ?
もし己の妻が、子供が、殺されたのならば、裁判官はどうする?
相手が未成年だから、といって、たった数年の裁きでお茶を濁せるのか?冗談じゃない。
そんな馬鹿げた法律は国が認めても自分は認めない。』
【コメント】
男として、夫として、父親として読んでいて切なく、おそろしい小説だった。

