日本男道記

ある日本男子の生き様

京都二十四節気 その十五 白露

2011年08月19日 | 京都二十四節気

京都二十四節気 その十五 白露
大気が冷えて来て、露ができはじめる頃 新暦九月七日~九月二十二日(頃)
露草(白露の自然)

秋の明け方は気温が下がり、空気中の水蒸気が凝結して露が降りやすくなります。この「朝露」は、日差しとともに消えてしまうことから、古来、儚いもののたとえとされてきました。路傍で可憐な花を咲かせる「露草」は、朝開き、日差しとともにしぼんでしまいます。その儚さが朝露を連想させるとして、「露草」と名付けられたという説があります。露草の色素は水にあうと跡形もなく消えることから、染物の下絵を描く絵具として使われました。古くは「月草」とも呼ばれ、人の心と同様に「移ろいやすいもの」として、多くの和歌に詠まれています。
中秋の名月(白露の暮らし)

旧暦8月15日の月(十五夜の月)は「中秋の名月」と呼ばれ、昔からその美しさが愛でられてきました。京都には、この夜、紅絹(もみ)の小裂(こぎれ)で糠袋(ぬかぶくろ)を縫う習わしがあります。月明かりを頼りに縫うと、裁縫が上達すると言い伝えられてきました。糠袋とは米糠を入れる小袋で、石鹸がなかった時代、顔や体を洗う道具として使われました。特に紅花染めの絹(紅絹)で作った糠袋は洗顔すると肌が美しくなるといわれ、重宝されたようです。女性たちは、完璧な月に様々な祈りを込めていたのかもしれません。


コンセプト
四季のある国、日本。
桜が咲くこと、雨が降ること、紅葉が散ること、そして雪が降ること。
日本人は、その美しい自然の変化を、つい百年前まで、二十四の季節に分け見つめてきました。
私たち日本人が使ってきた旧暦の中では二十四の季節に沿った年中行事や風習と共に、風雅な暮らしを楽しむ工夫や知恵がありました。
それと同時に、永遠にめぐる四季の中で移ろい変わっていくものと、その変化の裏にある不変のものを感じとってきたのです。
新しいものがあふれていく現代社会のなかで古くから日本にある伝統を見つめなおすことそれは、移ろう季節のなかから不変のものをみつけだすことと似ています。
ますます季節感が失われていくなかで、二十四節気の暦をつうじて自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性と伝統の素晴らしさとそれとともにある大切な文化を伝えていきたいと思います。
その四季折々の美しさに触れるとき、自然のなかから生まれてくるこの国の美しさを改めて見つめ、「美」と「伝統」にめぐり逢える誇りとよろこびを共にしていきたいと思います。

Daily Vocabulary(2011/08/19)

2011年08月19日 | Daily Vocabulary
11601.balk(尻込みする)
The employees balked at first.
11602.self-esteem(自尊心、誇り)
Later on they found that their self-esteem and confidence had improved.
11603.Fine feathers make fine birds(羽毛が良ければ鳥も立派に見える、馬子にも衣装)
Fine feathers make fine birds.
11604.counter(反論する、逆らう)
I could counter that bysaying you shouldn't judge a book by its cover.
11605.impose(課す、押しつける、強要する)
The article devotes a great deal of space to some of the extreme regulations imposed by the bank.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

西国三十三ヶ所 第二十番西山善峯寺/京都市西京区(2011/03/06)



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