日本男道記

ある日本男子の生き様

月と蟹

2011年08月20日 | 読書日記
月と蟹
クリエーター情報なし
文藝春秋

【一口紹介】
◆内容紹介◆
小学生の慎一と春也は「ヤドカミ様」なる願い事遊びを考え出す。
100円欲しい、いじめっ子をこらしめる――他愛ない儀式はいつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。
注目度ナンバー1の著者による最新長篇小説。
鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致で描かれる、少年たちのひと夏が切なく胸に迫ります。

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。
やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる―やさしくも哀しい祈りが胸を衝く、俊英の最新長篇小説。

【読んだ理由】
平成22年度下半期 直木賞作品

【印象に残った一行】
誰、昭三は言った。
「何にでも、きっと理由ってのがあんだ。世の中のことぜんぶにな、ちゃあんと理由がある、俺の足が切られたのも、あんときあいつをろくに探さねぇで、逃げ帰っちまったからだ。いの一番に逃げ出したからだ。何だって、けっきょくはさーーー」
もう一度のろのろと左足を撫でる。
「けっきょくは、自分に返ってくんだ」
昭三の話を聞いているうちに、慎一もそんな気になってきた。何かと何かが見えない糸でつながっていて、どちらかを引っ張るともう片方も引っ張られる。そんなイメージが頭の中に浮かんだ。

【コメント】
淡々とした小説であるが、読み始めると何故か読者を引き付ける。
この著者の作品ははじめて、他の作品も読んでみよう。
 



Daily Vocabulary(2011/08/20)

2011年08月20日 | Daily Vocabulary
11606.dye(染める)
I learned that men my age shouldn't dye.
11607.contemplate(~しようと考える)
I was contemplating dyeing my increasingly gray locks.
11608.skate on thin ice(危険を冒す、危ない橋を渡る)
Companies that dictate what their employees can and can't wear may be skating on thin ice in terms of human rights.
11609.letter of the law(法律の文面)
As far as the letter of the law goes, such guidelines probably don't break any labor laws.
11610.leeway(裁量の自由、余地)
Empolyers have a lot of leeway when it comes to grooming and dress code policy.
今日の英語ニュースを聞こう!NHK WORLD Daily News

西国三十三ヶ所 第二十番西山善峯寺/京都市西京区(2011/03/06)



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