日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第百十三段

2021年08月17日 | 徒然草を読む


【原文】  
四十にも余りぬる人の、色めきたる方、おのづから忍びてあらんは、いかゞはせん、言ことに打ち出でて、男・女の事、人の上をも言ひ戯るゝこそ、にげなく、見苦しけれ。
大方、聞きにくゝ、見苦しき事、老人の、若き人に交はりて、興あらんと物言ひゐたる。数ならぬ身にて、世の覚えある人を隔てなきさまに言ひたる。貧しき所に、酒宴好み、客人に饗応あるじせんときらめきたる。

【現代語訳】
四十過ぎのおっさんが、恋の泥沼に填って、こっそりと胸に秘めているのなら仕方がない。でも、わざわざ口に出して、男女のアフェアや、他人の噂を喜んで話しているのは嫌らしく、気色が悪い。
ありがちな聞くに忍びなく見苦しいことと言えば、年寄りが青二才に分け入ってウケ狙いの物語をすること。有象無象の人間が、著名人を友達のように語ること。貧乏人の分際で宴会を好み、客を呼んでリッチなパーティをすること。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2021/08/17)

2021年08月17日 | Daily Vocabulary
27316.in the lead(リードしている)
Well, our team is in the lead now. 
27317.go out of one's way(わざわざする、努力する)
The staff I met went out of their way to make me feel welcome 
27318.cause(~の原因となる) to make something happen, especially something bad
That's the guy who caused so much trouble at yesterday's meeting. 
27319.go on a diet(ダイエットを始める)
It looks like he needs to go on a diet.. 
27320.wildfire(山火事)a fire that moves quickly and cannot be controlled
Are there  wildfire in this area often?