阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

ついに警察庁長官の狙撃犯を逮捕出来なかった。 2010年3月に殺人罪の公訴時効(15年)を迎えて

2023年02月07日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年11月01日(月)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

いま、日本の検察の体質について日本人の関心が向いているが、1995年3月に当時の國松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された事件での警察の捜査についても、

もっと関心を持っていいと思う。

同事件は、2010年3月に殺人罪の公訴時効(15年)を迎えて未解決事件になってしまった。

「警察庁は、日本の行政機関の一つ。内閣総理大臣の所轄の下に置かれる国家公安委員会(内閣府の外局)が管理し、国家公安委員会に設置される「特別の機関」である。

警察制度の企画立案のほか、国の公安に係る事案についての警察運営、警察活動の基盤である教養、通信、鑑識等に関する事務、警察行政に関する調整等を行う役割を担う。

また、警察庁長官は、これらの所掌事務について、都道府県警察(警視庁を含む)を指揮監督する。通称は“察庁”(さっちょう)。

1954年(昭和29年)に公布・施行された警察法により設置された」(Wikipediaによる)

長い間の単純な疑問だが、もしアメリカのCIAやFBIの長官が狙撃されたとしたらどうなるだろう。
 
 イギリスのスコットランドヤードの総監や、あるいはパリ警視庁の総監が撃たれても、犯人はしっかり逃げ延びることが出来るのだろうか?

いや、私が知らないだけで、向こうの長官や総監には、24時間SPが張り付いていて、狙撃されるなどというヘタは打たないのかも知れない。

☆色々の説があって何がどうなのか自分にはわからないが、はっきりしているのは、

①日本の警察組織のトップが朝の出勤の折に、自宅を出たところで、ピストルで撃たれ、4発の弾丸のうち3発を腹に受けて瀕死の重傷をおったこと。

②その実行犯はついに逃げおおせたこと。   の二つだ。

普通の人間が狙撃用のピストルを入手することは出来ない


ましてや10m以上離れた場所からすばやく4発の銃弾を人間に向かって発射し、そのうち3発を命中させることが出来るのは、普通の人間には出来ない(と思う)。

最初にこの事件を知ったとき、犯人の特定はその線から難しくはなく、すぐ逮捕されるだろうと思った。

しかし結論からすれば、実行犯は逃げ切った。日本で起こった前代未聞のこの事件で。

 ○○国や××国であれば、メンツ上でも実行犯をデッチ上げそうな気がする。

そういえばアメリカのケネデイ大統領や弟のロバート・ケネデイ司法長官の狙撃犯、暗殺者とされた容疑者は二人共に不可解な死に方をした。

そんな無茶はしない日本はまっとうな警察システムを持っていると言えるのだろうか?

 あるいは「逮捕出来ないのは恥だ」と思う人間が、警察の仕事に携わっている日本人の中に誰もいないのだろうか。

それとも「日本の警察では、捕まえてはいけないスジ」の事件だったのだろうか?  松本清張さんが生きていれば鋭い推論をしてくれるような・・。

 ☆この事件をまともに総括した記者クラブ系のメディアの報道を残念ながら知らない。もしご存知の方があれば教えてください。

結局、この事件でも、大手新聞テレビなどの「司法クラブ」所属のメディアは、国民のための視点から報道はなかったと思う。

 彼らは警察庁当局、警視庁内部の顔色を慮るだけで結局、捜査の問題点をきちんと整理して、

批判すべきことは批判するというジャ-ナリズムの仕事をしないままになっている。

 結局は同じムラの中の、馴れ合いの付き合いが優先ということなのだろう。

(国松長官狙撃事件を捜査した警視庁内部では、公安部と刑事部が対立して、事件の初動捜査がなおざりになったという報道もあったが、

そんな楽屋落ちのことなどどうでもいいことだ)

 なお、各国の警察制度はこちら

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