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高峰秀子追悼特集をやっている九条の映画館「シネヌーヴォ」に行きました。10時前に映画館の前で飲み友達で映画好きの中村隆次さんと待ち合わせました。
「乱れる」のシナリオは高峰の夫、松山善三が書いています。
監督は成瀬巳喜男。東宝 昭和39年 高峰秀子、加山雄三、草笛光子、三益愛子 。前半部分はホームドラマに見まがう展開だが、
後半は高峰と加山の二人の道行が衝撃のラストに向かって進んでいく。こんな結末ってありか!と腹立たしく哀しい。
高峰も草笛も美しい。そして三益愛子が優柔不断の母親役を見事に演じている。太平洋戦争が終わって18年、その戦争が結局は一人の女の人生を決めてしまった。
こんなに丁寧に人の心の動きをさりげなく、しかも深く描写する映画を観てしまうと、最近の映画の秀作でも底が浅く見えてしまうのが困る。
この映画はテレビでも観たが、モノクロ映画は特に映画館の大画面で見ないと細部を見落として、映画の良さが半減するなあと感じた。
地下鉄中央線九条の駅
加山雄三が凛々しい青年をストレートに演じていて上手いなと思いました。若大将シリーズの加山とは別人でした。
シネヌーヴォのHPの惹句から引用。
「清水で酒店を切り盛りする未亡人が、嫁いだ時には子供だった義理の弟の求愛に惑う…。女の哀しさ、厳しさをしみじみと描く成瀬の代表作の1本。
終盤の道行に至って至高の輝きを放ち出すメロドラマの傑作。幾重にも苦しむヒロインの繊細な心を演じる高峰秀子が素晴らしい!」
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