
1987y 新車並行 SPIDER2,000 EC仕様 走行7万km後半 車検26/12
20年前に販売したSPIDERが戻って来ました。
お客様は業界関係者だった為に、20年間全く状態は把握出来ず、販売したことさえ失念
しておりました。
記録によると、販売時は走行1~2万kmの極上車だった思われます。
しかし、現在は結構やれており、このままでの販売は憚られる状態です


ボディは満更でもない 塗装は部分的にダメ
このType11538SPIDER自体が、微妙な位置づけなんです。
■中身(機関)がSr2と同じは○
■外見は羽根付きエアロは×
どうも欧州スポーツカーの過渡期と思われ、11538(11541)はSr4(115)となり、洗練
されていきました。
ポルシェ911も中途半端な930型が964型に洗練される過程と同じです。

911の変遷

洗練されたType115SPIDER
例によって前置きが長くなりましたw。
この個体を、先ず評価せねばなりません。
この個体は同じ11538型でも後期タイプとなります。(1986y後期よりマイチェン)
■レッドの色目は○(前期は朱赤)
■メーターは前期独立型が○
前期型の詳細はこちらをご覧下さい。
この個体が採算ベースに乗るかを検証してみましょう。(業者モードw)

Ftガラス駄目


運転席シート駄目


ダッシュは△? 一箇所のみ少クラック

エンジン好調は○ SOLEXツインキャブ

トップは○ カビ除去が必要w
全てを修復することは、さほど難しくはありません。
より古いジュリア105シリーズに較べると、はるかにラクチンでしょう。
問題は売価との兼ね合いになることです。
上代がしれているので、レストア費用をジュリアのように注ぎ込めないのです。
これで、巻頭タイトルの意味がお解かりでしょうか?。
最悪の部品取車であれば、有効利用でき、充分に採算ベースに乗ります。
キャブ仕様の2,000エンジン、M/T、デフ、ブレーキだけでも、ジュリアシリーズに
転用出来ますからネ!。(過去例あり)
しかし、潰すには勿体無い個体とも言え無くはありません。
確かに、過渡期の11538型は中途半端と言え無くはありませんが、その中途半端分を
お財布に優しく生粋のジュリアを楽しめます。
その理由は中身は全くジュリア105キャブ車と同じだからです。

高価なSr2 推定価格は倍以上
11538は中身が新しいにも拘わらず、遥かにお財布に優しい実売価格です。
一応、Drなりのコンセプトを考えました。
この個体は当分何も触らずに放置することにしました?!。
基本的には稼動させることを条件に販売したいと思います。
■外内装現状でメカのみ手を入れて販売する。
■外内装プチレストア後整備渡し----推奨
原則的に現状での販売は致しません。
売れない場合は部品取車として活用させます。
以上、アナタ好みのコースでリクエストに答えちゃいますからネ!

追伸
後に、試走しました。
E/G、M/T、ブレーキ、クラッチは極めて好調でした。
サスペンションはそれなりにガタがありますが、ダンパーは良く効いてます。
EC仕様の美点で、ステアリングも軽く、エンジン吹き上がりも楽しめます。
サスをO/Hして、少々漏れてるSOLEXをO/Hすれば、かなり良くなること請け合いです。
