Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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115のエンジンが完成!

2014-06-24 00:13:56 | 修理日記

115最終型モトロニック仕様エンジン(CR10.0)

ブローしたエンジンを何とか修復できました。

本来なら、中古エンジンに積み替えるのが、手っ取り早く、リーズナブルです。

しかし、最終型エンジンは稀少なのと、現車は実走行5万kmのまだまだこれからのエンジン
でした。

よって、ダメージを受けた部分のみをリニューアルして、再生しました。

ジュリア4気筒エンジンは教科書のようなメカニズムです(PF氏談)。

よって、特に組み立ては難しくなく、マニュアル通りのクリアランスや締め付けトルク等
を順守すれば、誰にでも組み立てられると言っても過言じゃありましぇん。

今回の115エンジンは、少々従来の同型と違う仕様になっており、キーポイントをレクチャー
しましょう。


異なるRrシール径              82→84mm

O/Hキットには従来の82mmが入っており、取り付けも普通に出来ますから、非常に間違えやすい
ということです。

インジェクション仕様のエンジンは径が大きい84mm仕様がデフォルトで、取り違うとオイル漏れします。

多くはミッションを積み込んだ後に気づくので、再度ミッションを下ろす羽目になるということです 

実はPF先生より、アドバイスを貰っていたので、事を無きをえましたが、そうでなければ、
取り違えてた可能性は99%あったでしょうw。

(Rrシールに種類があるとは知らんかった



合わない吸気側バルブタイミング(泣)

本来、これだけ狂うことはありませんが、旧型ブロックと合体しての、良いとこ取り
で組み立てたのが原因です。

もちろんタイミングを補正すれば、何の問題も無いのですが、厄介なバリエターが
付いているので簡単ではありません。


二種のSSTが必須のアイテム

情報を得ようと、右往左往しましたが、ど~もこの作業を経験した人に巡り会いません
でした 


ロックナットは55mmの超薄型 

押さえのSSTはGET出来たのですが、スパナの親玉(超薄型!)が調達できません。

モノタロウで発見した、55mmスパナの肉厚を削って使おうかと思いましたが、
カムごと外して、バリエターをバイスで挟んでロックナットを緩めることが出来ました。

後は、ラチェット部分を想定したズレ分をズラせば、何とか補正できました。


2と3をズラす

このラチェット一コマで、2~3度くらいの調整が可能です。

従来の蓮根式調整と基本的には同じかと思います。



息を吹き返したエンジン            町内快調ダス!

さすがに、モトロニックはフルプルーフで、点火時期の調整も何も不要です。

特に異音もなく、吹き上がりも上々で、安心した次第です。

オリジナル性能を損なうことなく、お財布にも考慮しましたので、これで壊れなかったら
佳作と言えましょう  。

分解組立担当 デストロイヤーK川改めコンストラクターK川
監修      Dr
アドバイサー PF先生



 




















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