孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

タイ  古都スコータイでの新年を祝うカウントダウン

2009-01-01 23:29:49 | 身辺雑記・その他

新年 あけましておめでとうございます。

タイを旅行中で、北部の古都スコータイに移動して2日目。
昨夜は大晦日、ホテル近くの広場では新年を祝うカウントダウンが賑やかに行われていました。
オカマ美人コンテスト(声が野太いので多分・・・)とかもありますが、有力スポンサーがいるようで、抽選で参加者に自転車などの賞品が景気よくばら撒かれていました。
賞品をもらうときステージ上でスポンサーらしき人物と写真におさまります。
政治絡みなのかどうかはわかりません。
もし、政治絡みだとしたら、バンコクよりタクシン派の牙城チェンマイに近いので、タクシン派の方でしょうか。

そんなことを考えながら見ているうちに、いよいよ0時。
恒例カウントダウンとともに花火が夜空に・・・と、これはどこでも見る光景です。
ユニークなのが写真の風船というか熱気球というか・・・これを数十個、次々に夜空に放ちます。

人の背丈ほどでコンドームを短くしたようなもの(材質は紙か布か)の下部中央で固形燃料を燃やし、温まった空気で飛ばすものです。
以前何かで見た記憶はありますが、タイ全土で行うものか、この地方のものかはわかりません。

夜空高く舞い上がった熱気球は星のように小さく輝き、それらが帯状に風に流され、まるで天の川のよう。
新年にふさわしい幻想的な光景でした。
ただ、火の玉を飛ばすのですから、危ないことは間違いありません。
飛ばすとき木にひっかかるものもあって、竿ではずそうとすると風船自体に火が燃え移ったりもします。
日本では火事を心配して、まず消防が許可しないでしょう。

カウントダウン、火事というと、バンコクでは邦人も巻き込んだ火事があったようです。

****新年祝うバンコクのクラブで火災、59人死亡・2邦人重体****
タイの首都バンコク中心部のエカマイ地区にある高級ナイトクラブ「サンティカ」で1日未明、新年のカウントダウンの直後に火災が発生し、タイ警察によると、少なくとも59人が死亡、日本人男性4人を含む210人以上が負傷した。 日本人男性2人は重体という。
タイ日本大使館は、他に日本人の死傷者がいないか確認を急いでいる。
大使館によると、負傷した日本人は、39歳と38歳の旅行者と28歳の在タイ日本人2人。いずれも友人らと遊びに来ていたとみられる。

警察によると、クラブは地上3階、地下1階。出火当時、カウントダウンのイベントが行われ、500~1000人が各階で踊っていたという。警察 は、2階で使用された花火が何かに引火したのが原因と見ているが、カウントダウン表示機器の電気系統の故障が原因との情報もある。
逃げた客らの話では、午前零時20分ごろにステージ付近で炎が上がったが、客のほとんどは当初、イベントのショーと勘違いしたという。その後、火 災とわかり、1階の出入り口に客が殺到。パニック状態に陥り、将棋倒しになるなど混乱したという。警察によると、死者のほとんどは窒息死だという。
クラブは、日本人を含む外国人が多数居住する地域にあり、在留邦人の若者にも人気のスポット。地元メディアなどによると、建物が老朽化しており、今年移転する予定だったという。【1月1日 読売】
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安全管理に“おおらか”なタイなら、十分ありそうな話です。
それはともかく、色鮮やかな花火を見上げていると、不安と混迷に満ちたしょうもない1年が終わり、新たな1年が始まった・・・と、思いがけず陳腐とも言える“希望”を感じたりもします。

今日も遺跡やお寺でたくさんの仏像に出会いました。
そのお釈迦様に、旅の無事と“今年が良い年でありますように”とお願いしました。

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タイ旅行:スコータイへ移動  バングデシュ:野党 地滑り的圧勝

2009-01-01 00:56:32 | 身辺雑記・その他


タイを旅行中です。
昨晩はバンコクで1泊して、今朝スコータイへ移動しました。
バンコクの国会周辺は騒然としているようですが、他はいたって普通です。
新首相は封鎖が続く国会には入れず、外務省で与党議員だけで施政方針演説を行ったようです。

****タイ首相、国会外で施政方針演説 野党議員らは参加せず****
タイのアピシット首相が30日、バンコクの外務省で施政方針演説をした。タクシン元首相を支持する「反独裁民主同盟」のメンバー が下院の解散を求めて国会包囲を続けたため予定を1日延ばし、会場も変更を余儀なくされた。野党となった元首相派の議員らは出席せず、対立の構図は攻守ところを変えただけで、越年することになった。
国会開会予定だった29日から同同盟が座り込みを続けたため、与党側は30日朝に約2キロ離れた外務省に集結。半数近くの下院議員が欠席するな か、首相は「国民和解と経済浮揚に取り組む」と演説した。一般質問は上院議員3人しかせず、2日間の予定だった会期は2時間で終わった。施政方針演説が国 会以外で行われたのは史上初という。
国会前では同同盟と警察が小競り合いとなり、9人が負傷。同同盟幹部のウイーラ氏は朝日新聞の取材に「年明けに活動を再開し東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議も抗議対象にする。空港占拠を絶賛したカシット外相の責任を追及する」と話した。【12月30日 朝日】
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帰国日の5日は平穏であってもらいたいものです。

【タイダンス】
冒頭写真は昨晩出かけたオリエンタル・ホテルSala Rim Naam のディナーショー。
ちょっとコケティッシュな感じの踊り子さんでした。
タイダンスのディナーショーは数多くありますが、ここが一番格式が高くダンスの質も高いと言われています。
メールで予約するとドレスコードについての連絡が入ります。
お値段も相当で2900バーツ(約7700円)、タイの物価水準を考える、庶民とは無縁の超豪華ディナーです。
私が泊まっている安宿の7泊分以上です。
まあ、話の種に・・・ということで。

【遺跡めぐり】
今日はスコータイの遺跡をレンタサイクルで回りました。
公園として整備された広い城壁内に多くの遺跡(寺院の跡)が点在しますが、写真のワット・マハータートだけは別格です。
青空に立つお釈迦様が素敵です。
遺跡公園はスリランカのポロンナルワやアヌラーダプラのような感じです。

【大きくはずれた選挙予測】
旅行中なので、目にとまった記事のピックアップだけ。
バングデシュの総選挙の結果。

****アワミ連盟圧勝、7年ぶり政権へ バングラデシュ総選挙****
29日に投票があったバングラデシュ総選挙(一院制、300小選挙区)で、旧野党のアワミ連盟が3分の2以上の議席を得て7年ぶりに政権に就くことが30日、確実になった。有権者には前政権の汚職体質への批判が強く、変化を求めたとみられる。
選管によると、30日夜までに、実際に投票があった299選挙区のうち295選挙区で開票が確定。アワミ連盟が229議席を獲得し、前回選挙(01年) の62議席から躍進。旧与党のバングラデシュ民族主義党は27議席で、前回の193議席から激減した。投票率は約70%だった。

同国では07年1月に予定されていた総選挙を前に両党の対立が激化し、非常事態が宣言され選挙が延期された。この間、選挙管理内閣が汚職一掃策を 進め、両党の有力政治家を相次いで摘発したが、直前に政権を担っていた民族主義党の方が数が多く、有権者に負のイメージを植え付けたとみられる。
また、前政権が物価高などに対処できなかったことも影響した模様だ。有権者の3割を占める若者らが変化を求めたとの見方も出ている。
敗れた民族主義党からは「不正があった」との声が出ており、同党の今後の出方しだいでは政局が再び混乱する可能性がある。【12月31日 朝日】
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選挙前は“勢力ほぼ拮抗”とか、“アワミ連盟がやや有利”と報じられていましたが、結果は地滑り的な圧勝でした。
途上国では、日本みたいに厳密な世論調査が行われている訳ではないので、往々にして予想が大きくはずれることがよくあります。
「不正があった」云々は、ここまで大差がつくと・・・というのが日本的常識ですが。

スコータイのホテル近くで、新年を迎えるカウントダウンの催しが行われています。
その大音響が部屋でも聞こえています。
12時前にのぞいてみようかと思っています。
そういえば、今年の年明けはプノンペンで迎えましたが、寝ていると花火の音で目が覚めたことを思い出します。
あれから1年・・・。
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