安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジャック・ウィルソン「SOMETHING PERSONAL」、JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール11月号」の特集「長野ワイン」。

2023-11-12 19:30:00 | ピアノ

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール11月号」の特集が「長野ワイン」で、ワイナリーやレストランの紹介など面白く、自宅に持ち帰りました。それを読みながら聴いた高速ソロが楽しめるアルバム。

JACK WILSON (ジャック・ウィルソン)
SOMETHING PERSONAL (BLUE NOTE 1967年録音)

   

ジャック・ウィルソン(p, 1936~2007年)は、ブルーノート、ディスカヴァリーなどのレーベルにアルバムを残しています。いずれも創意に富んだ内容ですが、ウィルソン本人はスタジオワークも長く、知名度はあまり高くないかもしれません。

メンバーは、ジャック・ウィルソン(p)、ロイ・エアーズ(vib)、チャールズ・ウィリアムス.Jr(b, 1と2の2曲のみ参加)、レイ・ブラウン(b, cello)、ヴァーニー・バーロウ(ds)。ブルーノートのアルバムに、レイ・ブラウンが参加しているのは、とても珍しい。しかも、チェロも弾いています。

曲目は次のとおり。

1  Most Unsoulful Woman (Jack Wilson)
2  The Sphinx (Ornette Coleman)
3  Shosh (Jack Wilson)
4  Serenata (Leroy Anderson)
5  Harbor Freeway 5 P. M. (Jack Wilson)
6  C. F. D. (Jack Wilson)
ジャック・ウィルソンのオリジナルが4曲に、オーネット・コールマン作「Sphinx」、唯一のスタンダード曲のリロイ・アンダーソン作「Serenata」。レイ・ブラウンがチェロを弾いているのは、1と2です。

ジャック・ウィルソン(p)の高速でうねうねと長く続くソロが結構好きで、彼のアルバムは何枚か持っています。ブルーノートレーベルには3作あり2作目の「Easterly Winds」が最も知られていますが、本作は第1作。少しモードっぽい雰囲気のサウンド、ソロが面白いゆったりとしたテンポの「Harbor Freeway 5 P.M.」、レイ・ブラウンのベースをバックに、ウィルソン(p)とロイ・エアーズ(vib)が高速アドリブを展開する「C. F. D」と、後半がより面白い。

   

レコードのラベル。オリジナルはLiberty社からの発売で、これはオリジナルではなく、多分、1970年に出されたもので、セカンドくらい。両面にvangeldarの刻印が入っています。

(参考)本作から「Most Unsoulful Woman」が聴けます。

Most Unsoulful Woman - YouTube

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、いずれもジャック・ウィルソンのリーダー作で、右から「Ramblin'」(VAULT)、本作「Something Personal」、「innovations」(DISCOVERY)。

 

【JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール11月号」】

   

表紙

   

特集は、「ディスカバー NAGANO WINE」で、『個性豊かで物語に満ちたNAGANO WINEを訪ねて、ワイナリーやレストランをめぐる旅へ』です。

     

(小さなワイナリーを訪ねて) 

   

小さなワイナリーを訪ねて。最初に、「シクロヴィンヤード」(長野県東御市八重原1018)の紹介。

   

   

次に、「カンティーナ・リエゾー」(長野県上高井郡高山村高井4217)の紹介。

   

(レストランで楽しむ長野ワイン)     

   

   

紹介されているレストラン

「シェ草間」(長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1265-15)
「マナックターブル」(長野県松本市大手2丁目7-3)
「ホテルインディゴ軽井沢」(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18番地3918-39) 

    

塩尻志学館高校にはワイン醸造科目があり、履修生からは毎年ワイナリーに就職する学生がいるようです。

(EKIBEN ギャラリー)

   

駅弁も長野県のもので、長野駅で販売されている「あぶり豚の蕎麦みそ弁当」が紹介されています。

(湯守とっておきの旅)

   

長野県白骨温泉の「湯元齋藤旅館」が紹介されています。

(東京スキマTrip)

   

今回は荻窪駅周辺です。クラシック音楽が流れる「名曲喫茶ミニヨン」などが紹介されています。


エディ・ヒギンズ「SMOKE GETS IN YOUR EYES」、イタリアントマトながの東急店で「志げ子なす」のパスタ。

2023-09-14 19:30:00 | ピアノ

パスタが食べたくなり、長野東急百貨店の7階にあるイタリアントマトに寄りました。「茄子とベーコンのトマトソース」を注文したら、本日の茄子は、伝統野菜の「志げ子なす」でした。柔らかくて美味しい。伝統的な演奏を。

EDDIE HIGGINS (エディ・ヒギンズ)
SMOKE GETS IN YOUR EYES (Venus 2001年録音)

   

エディ・ヒギンズ(p, 1932~2009年)については、シカゴのヴィー・ジェイレーベルに録音(1960年)があることや、奥様がメレディス・ダンブロッシオ(vo)であることくらいの知識しかなかったので、2000年代に日本のVenusレーベルに多くの録音を行い、人気が出たのには驚きました。これはその一枚。

メンバーは、エディ・ヒギンズ(p)、スコット・ハミルトン(ts)、スティーブ・ギルモア(b)、ビル・グッドウィン(ds)。スコット・ハミルトン(Scott Hamilton)のリーダー作といってもいいほど、彼がフュチャーされています。ギルモアとグッドウィンは、フィル・ウッズ(as)グループでの活動で知られています。

曲目は、次のとおり。

1  Melancholy Rhapsody (Ray Heindorf)
2  It's A Lonesome Old Town (Harry Tobias)
3  You Don't Know What Love Is (Gene De Paul) (あなたは恋を知らない)
4  By Myself (Arthur Schwartz)
5  Smoke Gets In Your Eyes (Jerome Kern) (煙が目にしみる)
6  Lullaby Of The Leaves (Bernice Petkere) (木の葉の子守歌)
7  When The Sun Comes Out (Harold Arlen)
8  Lover Letters (Victor Young)      
9  When You Wish Upon A Star (Leigh Harline) (星に願いを)
10  All This And Heaven Too (Jimmy Van Heusen)
11  You're My Everything (Harry Warren)
プロデューサーの意向を汲んでいると思われる選曲のスタンダード集です。「Melancholy Rhapsody」や「All This And Heaven Too」は、やや珍しいかしれません。

モダンスイング~ハードバップベースの穏やかで上品な演奏が楽しめ、スコット・ハミルトン(ts)が流麗な演奏を行っています。「 It's A Lonesome Old Town」では、エディ・ ヒギンズ(p)がカウンターラインを弾くなど、随所で絡み合いもみられます。メル・トーメの歌が忘れられないバラード「When The Sun Comes Out」ではしみじみとし、マイルス・デイヴィス(tp)やデイヴ・パイク(vib)に録音がある「You're My Everything」では、ハミルトン(ts)が、切れの良いフレーズを繰り出し、スイングしています。

ライナーノートにある録音時の写真。スコット・ハミルトン(1954年生まれ)が一番年下で若々しく見えます。

(参考)本作から「Smoke Gets In Your Eyes」(煙が目にしみる)が聴けます。

『Smoke Gets In Your Eyes』Eddie Higgins Quartet - YouTube

 

【イタリアントマト レストラン 長野東急店】

住所:長野県長野市南千歳1-1-1 ながの東急 7階
電話:026-223-8877
ホームページ:イタリアントマト (italiantomato.co.jp)

全国にお店はありますが、長野県内には長野市に3店舗あるだけです。昔は、松本市にもあったと記憶しています。

看板

外観。長野東急百貨店の7階にあります。

店内。入口に近い席に座りました。奥は広いです。

メニューの一部。「茄子とベーコンのトマトソース」と「サラダ&ドリンクセット」を注文。

   

茄子とベーコンのトマトソースの「茄子」は、9月7日~13日間は、伝統野菜の「志げ子なす」だそうです。

昭和30年頃から栽培され、喬木村阿島在住の池田志げ子さん、が長年守り続けてきたことから「志げ子なす」と名付けられました。果実の先端がイルカの口のように尖っており、肉質は軟らかく、アクが少ないのが特徴。収穫時期7月上旬~10月下旬、伝承地域 喬木村。志げ子なす <おいしい信州ふーど図鑑 > 

サラダ。結構、いろいろなものが入っていました。

茄子とベーコンのトマトソース。

アップ。麺は細めです。茄子(本日は志げ子なす)とベーコンがたっぷり。

セットのアイスコーヒー。チェーン店とは思えないような、なかなかの器です。

アイスコーヒーは濃い目でした。また、どちらかでパスタを食べたい。


ジョン・ヒックス「JOHN HICKS」、安曇野市の喫茶店「珈琲哲学」で名古屋風ナポリタン。

2023-08-16 19:30:00 | ピアノ

安曇野市の喫茶店「珈琲哲学」で、名古屋風ナポリタンをいただきました。トマト味がきき、ソーセージが乗り、麺があまり太くないのも良くて、たまに食べたくなります。たまに聴きたくなるピアニスト。

JOHN HICKS (ジョン・ヒックス)
JOHN HICKS (Teresa 1982年録音)

   

ジョン・ヒックス(p, 1941~2006年)は、アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズに参加(1964年から2ヶ年)したり、日本のレーベルにもアルバムを残していて、好きなピアニストの一人です。本作は、ヒックスのプロデュースによるTeresaレーベルにおける作品ですが、なかなか抒情的です。

メンバーは、ジョン・ヒックス(p)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、ウォルター・ブッカー(b)、オリンピア・ヒックス(p、6だけに参加)。ドラムが入らない編成で、トリオやデュエット、ピアノソロによる演奏です。

曲目は次のとおり。

1  Pas de Trois〈Dance for Three〉(Paul Arslanian)
2  Steafast (John Hicks)
3  For John Chapman (John Hicks)
4  Star-crossed Lovers (Billy Strayhorn)
5  Littlest One of All (Bobby Hutcherson)
6  After the Morning (John Hicks)
7  That Ole Devil Called Love (Doris Fisher)
8  Gypsy Folk Tales (Walter Davis)
1, 3, 5, 8がトリオ(p,vib,b)、6はピアノ2台のデュエット、2, 4, 7がピアノソロによる演奏。オリジナル曲が多いですが、ビリー・ストレイホーン作「Star-crossed Lovers」が収録されています。

ジョン・ヒックス(p)については、マッコイ・タイナーの影響を受けたハードなピアニストというイメージがあるのですが、「Steadfast」こそ、タイナーの影響が色濃い熱めの演奏ですが、他の曲は爽やかさも感じられるリラックスしたものです。ボビー・ハッチャーソンのヴァイブが加わった「Pas De Trois」や「Littlest One of All」は、クールな響きが聴け、この時期BGMにも良さそうですし、ピアノソロによる「Star-crossed Loves」は、タッチが美しいスケールの大きな演奏です。

   

レコードのラベル。オリジナルのレコードで聴いていますが、CDで発売されたことがあります。

(参考)本作からではありませんが、ピアノトリオ編成による「Pas de Trois」が聴けます。

John Hicks Trio plays "Pas de Trois" - YouTube

 

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるレコードは、右からジョン・ヒックス「I'll Give You Something to Remember Me By」(Limetree)、本作「John Hcikse」、ヒックスが参加しているハンク・モブレー「Hi Voltage」(Blue Note)、ヒックス「Hells Bells」(Strata-East)。

   

この6月末から7月初めにかけて出かけた札幌で、買い逃したジョン・ヒックスのレコード「I'll Give You Something to Remember Me By」(Limetree)ですが、最近、他で入手することができ、喜びました。

 

【珈琲哲学 安曇野店】

住所:長野県安曇野市豊科2637-4 
電話:0263-73-0606
ホームページ:松本・あづみ野の珈琲専門店「珈琲哲学」 (coffeetetsugaku.jp)

   

入口

   

店内

   

名古屋風ナポリタン。名古屋風とは、回りに敷き詰めた卵焼きのことでしょうか。

   

ソーセージが大きい。麺は太くないもので、僕は好みです。タマネギなども入っています。

   

アイスコーヒーも注文。普通に美味しい。ここのナポリタンは、また食べに行きたい。


マッコイ・タイナー「LIVE AT NEWPORT」、高倉町珈琲高崎店で「フレッシュ桃のアイスケーキ」で珈琲タイム。

2023-08-10 19:30:00 | ピアノ

先日、高倉町珈琲高崎店に入りました。注文は、ブレンド珈琲とフレッシュ桃のアイスケーキでしたが、桃とアイスがマッチしたケーキが美味しかった。初めて集まったメンバーがマッチした快演。

McCOY TYNER (マッコイ・タイナー)
LIVE AT NEWPORT (Impulse 1963年録音)

   

マッコイ・タイナー(p, 1938~2020年)は、1960年から65年にかけて、ジョン・コルトレーン・グループに在籍し、活動していましたが、その期間中に、インパルスレーベルに6つのアルバムを残しています。その中でも一番の愛聴盤が本作です。

メンバーは、マッコイ・タイナー(p)、ボブ・クランショー(b)、ミッキー・ロッカー(ds)、クラーク・テリー(tp)、チャーリー・マリアーノ(as)。1963年のニューポートジャズフェスにおけるライブ録音です。どうして、このメンバーでステージに上がったのが不思議ですが、結果オーライです。

曲目は、次のとおり。

1  Newport Romp (McCoy Tyner)
2  My Funny Valentine (Richard Rodgers)
3  All of You (Cole Porter)
4  Monk's Blues (McCoy Tyner)
5  Woody 'N You (Dizzy Gillespie)
マッコイ・タイナーの自作が2曲、スタンダード曲が2曲、ディジー・ガレスピー作のジャズオリジナルが1曲。タイナーの自作曲以外は、よく知られている曲です。

ハンク・モブレー(ts)のアルバム「Straight No Filter」(その記事へのリンク)で、マッコイ・タイナー(p)のプレイが目立ち、彼のリーダー作を聴きたくなり、「Live at Newport」を取り出しました。本作は、学生時代からの愛聴盤で、フレッシュで躍動するマッコイの演奏に心躍ります。急造のグループですが、最初の「Newport Romp」から、息があって、熱い演奏が繰り広げられ、特に、ピアノトリオによる「Monk's Blues」は、リズミカルで小気味がよく、迫力もある快演。ボブ・クランショー(b)のファンになったアルバムでもあります。

ジャケットの内側。

(参考)本作から、「Newport Romp」が聴けます。

 

【高倉町珈琲 高崎店】

住所:群馬県高崎市上小鳥町158-1
電話:027-386-4160
ホームページ:高倉町珈琲|TAKAKURA MACHI COFFEE (takakuramachi-coffee.co.jp)


看板と外観
 

入口
 
 
ピーチフェアが行われています。その中から、フレッシュ桃のアイスケーキを注文。
 
 
フレッシュ桃のアイスケーキ。『高倉町珈琲定番となったアイスケーキ。優しい甘みのアイスケーキとたっぷりの桃で、満足感のあるスイーツ』だそうです。
 
 
アイスケーキのアップ。桃は山梨県産だそうです。
 

桃の下には、アイスケーキが隠れています。溶けるようなアイスではなくて、固めのものです。桃との相性が良かったです。
 
 
ブレンド珈琲。器もよい感じでした。

デイヴ・ブルーベック「BRUBECK TIME」、むさしの森珈琲のアフォガートで寛ぎの一時。

2023-08-05 21:20:48 | ピアノ

長野市のむさしの森珈琲に入り、メニューを眺めていたら、アフォガートがあるではありませんか。早速注文。冷たいアイスクリームに熱いエスプレッソをかけて、至福の一時でした。クールなアルト奏者。

DAVE BRUBECK (デイヴ・ブルーベック)
BRUBECK TIME (COLUMBIA 1955年録音)

   

暑いので、クールなアルトサックスを聴きたいと、ポール・デズモンド(as)の録音を聴いてみました。デイヴ・ブルーベック・グループの一員として長く活躍しただけに、ブルーベックとの録音が多く、本作もブルーベックのリーダー作です。

メンバーは、デイヴ・ブルーベック(p)、ポール・デズモンド(as)、ボブ・ベイツ(b)、ジョー・ドッジ(ds)。1955年の録音ですが、デズモンドのアルトアックスは艶やかに録れています。

曲目は次のとおり。

1  Audrey (Paul Desmond)
2  Jeepers Creepers (Harry Warren)
3  Pennies From Heaven (Arhur Johnson)
4  Why Do I Love You (Cole Porter)
5  Stompin' For Mili (Dave Brubeck)
6  Kiipin' Out of Mischief Now (Fats Waller)
7  A Fine Romance (Jerome kern)
8  Brother, Can You Spare a Dime (Jay Gorney)
「Audrey」は、ポール・デズモンドが、映画女優のオードリー・ペプバーンに捧げて作ったバラード。「Jeeper Creepers」や「Pennies From Heaven」、「 A Fine Romance」といったスタンダードを収録。

ポール・デズモンド(as)のようなサウンドやフレージングで、演奏しているアルト・サックス奏者というのは、なかなかいないのかもしれません。とりわけ、芳醇で美しい音色は、彼の特色で、夏の季節に清涼剤にもなります。クール一辺倒ではなく、親しみも感じられます。ここでは、デズモンド作「Audrey」も紹介演奏されていますし、「Pennies From Heaven」、「A FIne Romance」をはじめ。彼の優雅な演奏が楽しめます。こういうジャズも捨てがたい。

   

本作は、オリジナル盤レコードで聴いています。

(参考)本作を聴くことができます。

Dave Brubeck × Brubeck Time - YouTube

 

【むさしの森珈琲 長野若里店】

住所:長野県長野市若里6丁目1-1 
電話:026-229-7151
ホームページ:むさしの森珈琲 | すかいらーくグループ (skylark.co.jp)

外観

入口

アフォガートとアイスコーヒーを注文。

エスプレッソを注いでいただきます。

このところ、他のお店でもアフォガートを注文することが多いです。

アイス珈琲。

本日は登山に行っていて、投稿が遅くなりました。明日は、登山の記事を書きます。