明日から3連休なので、たまには元気のいいオールディーズを聴いてみようと、レスリー・ゴーアのCDを取り出し「涙のバースディー・パーティー」をはじめヒット曲を何曲か立ったままで聴きました。彼女のLPの中には「Misy」、「What a Kind of Fool Am I」などスタンダードが入っているものがあるので、それを聴いてみました。
LESLEY GORE (レスリー・ゴーア)
I'LL CRY IF I WANT TO (Mercury 1963年録音)
オールディーズ(ロック・ロール)の女王といっていいレスリー・ゴーア17歳の時のデビュー曲にして全米NO.1になった「IT'S MY PARTY」(涙のバースディー・パーティー)や全米第5位にランクされたセカンド・シングル「JUDY'S TURN TO CRY」(涙のジュディ)などを収録したLPです。
レスリー・ゴーアを見い出したのは、クインシー・ジョーンズですから歌のうまさは折り紙つきです。ジャズやヴォーカルを聴きながら、ちょっとポップなものもたまにはいいです。軽いビートやこれでもかと刻む三連符を聴くとつい立ちあがってしまうのが困りますけれど。
オールディーズもののもう一つの楽しみは、スタンダードが収録される場合があることです。ここでも、「Cry Me a River」、「I Understand」、「Misty」、「What Kind of Fool Am I」、「The Party's Over」を歌ってくれています。編曲はクラウス・オーガーマン(Claus Ogerman)で、ディレクターはもちろんQuincy Jones。
「Misty」は、ロックビートに乗せて、オルガン、コーラスがバックをつけるなか、のびやかな声と軽い装飾(フェイクまでいかない感じ)をつけながら歌っていきます。「I Understand」はしっとりと歌ったバラード。「What Kind of Fool Am I」はテンポが早くあっさりとした処理です。ジャズファンが抱いているこの曲のイメージと異なると思います。「Cry Me a River」、「The Party's Over」も軽いロック・ビートによる処理です。
「Misty」、「I Understand」がなかなかいいと思うし、ロックビートといいながらへヴィーではないので、お気楽ジャズ・ファンにはかなり楽しめたアルバムです。