20日(水)の祝日、中部国際空港(セントレア)のイベントスペースで行われた「南信州うまいものフェスティバル」に主催者の一人として参加してきました。長野県の飯田・下伊那地方から16事業者が出展し、500円と100円のワンコイングルメへの人気投票や食品・果物などの販売を行った催しです。ステージでは、名古屋のアイドルグループ「アイドル教室」のライブやクラシックギター、ハンドベルの演奏なども行われ、大勢の方が来場してくれましたが、疲れました。飯田市に帰ってから、アフター・アワーズ的なセッションを聴いて疲れを癒しました。
ARNETT COBB (アーネット・コブ)
SIZZLIN' (PRESTIGE 1960年録音)
アーネット・コブ(ts)というと、リズム&ブルーズないしはモダン・スイングスタイルでハードにブローするテナー・サックス奏者というイメージが強く、癒し系の演奏といってもあまりピンとこないかもしれません。このアルバムでは、ピアノにレッド・ガーランド(p)が起用されたこともあって、スローテンポの曲を中心として寛げる演奏が収録されています。
メンバーは、アーネット・コブ(ts)、レッド・ガーランド(p)、ジョージ・タッカー(b)、J. C. ハード(ds)。アーネット・コブの実演には一度接したことがありますが、ハードな音でアップテンポで演奏していたのが記憶として残っています。既に晩年でしたが、音圧といいかなりな迫力でした。
曲は、コブのオリジナルが2曲で、「Blue Sermon」と「Sizzlin'」、イリノイ・ジャケー作「Black Velvet」、あとはスタンダードで「Sweet Georgia Brown」、「Georgia On My Mind」(我が心のジョージア)、「The Way You Look Tonight」(今宵の君は)の6曲。コブとジャケーのオリジナルはそれぞれ佳曲ですが、ことにジャケーの「Black Velvet」は、曲想自体がブルージーで、スタンダードと比べても遜色ありません。
アーネット・コブ(ts)は、「Sweet Georgia Brown」では、テンポも速くややブロー気味のプレイですが、続く「Black Velvet」ではゆったりとして哀愁も漂うプレイが聴けます。レッド・ガーランド(p)もバラード「Blue Sermon」においてイントロ、ソロと実力発揮で、深夜のジャズクラブにあたかもいるような気分にさせてくれます。ラテンリズムで始まる「The Way You Look Tonight」も快演で、ちょっとデクスター・ゴードンの乗りに近い感じもしますが、コブの方が年上ですね。
【南信州うまいものフェスティバルにおける「アイドル教室」のステージ】
3曲入りCD「今はじまるストーリー」。このグループのプロデューサー(主宰者)の方といろいろ話をしていたら、買うことになりました。