先月の29日に長野市エムウェーブで開催された第39回全日本スプリントスピードスケート選手権大会に、ボランティアの一員として大会運営のお手伝いをしてきました。といっても大層なものではなくて、僕の役割は、駐車場の車の誘導です。飯田市に単身赴任していたので、約2年ぶりの『エムウェーブ友の会』での活動でした。休憩時間には、一流選手の速くてダイナミックな走りを見ることができ、そういう点でも参加したかいがありました。歯切れがよくスピード溢れるプレイを。
HOWARD ROBERTS (ハワード・ロバーツ)
THE REAL HOWARD ROBERTS (Concord 1977年録音)
”The Real”とつけた意味深のタイトルですが、西海岸でスタジオワークに従事したり、リーダー作もポップなものも多かったので、真実の姿を見てくれということでしょうか。そのタイトルのとおり、ハワード・ロバーツ(1929~1992年)がジャズを思う存分弾いたアルバム。面白いのは、ジャズ・ギター奏者はあまり使わない、ロック的な技巧も用いており、さすがに練達のミュージシャンです。
メンバーは、ハワード・ロバーツ(g)、ロス・トンプキンス(p)、レイ・ブラウン(b)、ジミー・スミス(ds)。リズム陣は、コンコード・レーベルの常連ですが、レイ・ブラウン(b)を迎えているので、オーソドックスなフォービートが期待できそうです。ロバーツの抱えているギターは、ギブソン社のハワード・ロバーツ・モデルで、自らの名前を冠したモデルがあるというのも一流奏者の明かしです。
興味をそそられる選曲です。ハービー・ハンコック作「Dolphin Dance」、スタンダードの「Darn That Dream」、マイケル・フランク作「Lady Wants To Know」、レイ・ブラウン作「Parking Lot Blues」、スタンダードの「Gone With The Wind」(風と共に去りぬ)、リロイ・アンダーソン作「Serenata」、マット・デニス作「Angel Eyes」、CDの追加曲ですが、マイルス・デイビスの「All Blues」の8曲。マイケル・フランクスの曲を取り上げたのは、セッション経歴が長いロバーツならではかもしれません。
選曲に加え、繊細なフレーズや柔軟なリズムなど演奏もよく、素晴らしいアルバム。「Dolphin Dance」は、オーソドックな4ビートで、ブルージーな音色、フレーズが炸裂しています。「Lady Wants To Know」は、ボッサリズムから4ビートへソロの始まりで移行するのもかっこいいし、ギター・サウンドが芳醇で色気を感じさせます。ロバーツの華麗なコードワークも聴ける乗り乗りの「Parking Lot Blues」、やや早いテンポが新鮮な「Angel Eyes」と、どれも聴き逃せません。
【第39回全日本スプリントスピードスケート選手権大会】
チラシです。主な出場選手は、長島圭一郎、羽賀亮平、山中大地、小平奈緒、高木美帆らです。
南側からのエム・ウェーブです。彫刻は、スケート選手をかたどったもののようです。
会場内の様子。画面左側にリンクサイド席が設けられ、すぐ近くで見られるようになっていました。
男子1000メートル。