安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フランク・フォスター BASIE IS OUR BOSS 

2015-01-18 10:00:17 | テナー・サックス

忘年会、新年会とホテルや大きな居酒屋が会場となる宴会が続いたので、気分を変えて、小さな居酒屋に寄ってみました。長野駅近くの「ろぐ亭」というお店です。お酒や食べ物の種類が豊富で、ボリュームがあります。ことに、「大根おろしをのせたカレイの唐揚げ」が美味。大人数が入らず、落ち着いた店内の雰囲気も気に入りました。お酒に酔ったので、リラックスした音楽が聴きたくなりました。

FRANK FOSTER (フランク・フォスター)
BASIE IS OUR BOSS (ARGO 1963年録音)

   

シカゴに本拠があったアーゴ・レーべルに対しては、ブルージーなコンボ演奏が聴け、深夜のクラブなどでお酒を飲みながら聴くのに相応しい乗りのよいものが多いというイメージを持っています。もちろん当たり外れや例外はありますけれど。これは、タイトルからも想像できますが、ベイシー楽団の仲間が集まり作ったものです。

メンバーは、フランク・フォスター(ts)、アル・アーロンズ(tp)、エリック・ディクソン(fl, ts)、ジョン・ヤング(p)、バディ・カトレット(b)、フィル・トーマス(ds)。このうち、ヤングとトーマスを除き、あとの4人は、ベイシーバンドのメンバーです。ことに、フォスターは、バンドの編曲も手がけていて、ここでも編曲は彼がやっているようです。

曲は、フランク・フォスター作が2曲で、「Vested interest」と「May We」、エドモンド・エドワーズ作「Samba Blues」、ウィントン・ケリー作「Kelly Blue」、あと2曲がスタンダードで、「Why Try to Change Me Now」、「I've Got A Lot Of Living To Do」。注目は、「Kelly Blue」が聴けることで、取り上げられたのは、ディクソン(fl)をフューチャーするのにちょうどいいからでしょうか。

肩の凝らない気軽に聴けるアルバム。最初の曲「Vested interest」から和みますが、この曲では、ヤング(p)が調子よくホーンに絡んでいます。「Why Try To Change Me Now」では、フォスター(ts)の迫力ある節回しのソロが聴け、「Kelly Blue」は、ディクソンのフルートがよく鳴っています。「I've Got A Lot of Living To Do」は、ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』からの曲で、僕はジョーニーー・ソマーズの歌で覚えましたが、これを取り上げて、インスト・ヴァージョンを作ってくれたことに感謝。

【ろぐ亭】

住所:長野市南石堂町1279-8
電話:026-223-1885

 

外観です。入口は真ん中で、右の階段は、別のお店のもののようです。

   

まずは、ビールで乾杯。

   

新潟産かれいの唐揚げ。戸隠青首大根おろしぽん酢を添えています。美味しくて気に入った一皿です。

   

ウイスキー白州のハイボール。アルコール類は強くないのですが、これはすすみました。

    

食事として頼んだ、石焼あんかけ焼きそば。ボリューム満点です。