先日、安曇野市にいて、掃除や買い物などをやっていましたが、半日ほど暇になったので、山梨県甲府市まで、片道約90分のドライブに出かけてきました。目的は、山梨県立美術館で絵を見ることと、レコード店に寄ることです。
(1)山梨県立美術館
山梨県立美術館に到着して、駐車場から入口へ向かいますが、入館者の数が多いように感じました。ミレーの絵が収蔵されていることで有名な美術館ですが、佐伯祐三展が開催されていることもあったのでしょうか。
常設展では、ミレーの『種蒔く人』や『落穂拾い』といった著名作品の他、彼の宗教画や風景画など普段お目にかかることのできない絵も展示してありました。また、同時代のバルビゾン派の作品もあって、明るめの風景画があり、少し進むと印象派に数えられるような絵もあり、そのあたりもよかった。
今回出かけた最大の理由は、企画展として、『大阪新美術館コレクション 佐伯祐三とパリ ポスターのある街角』が開催されていることです。佐伯祐三(1898~1928)は、 30歳の若さでパリで没した大阪市生まれの洋画家ですが、パリの石造りの建物やポスターが貼られた壁をモチーフとして作品を描きました。また、人物象も残していて、ゴッホを連想させる絵もあります。
佐伯祐三は、ヴラマンクやユトリロに影響を受けたとのことですが、ごつごつした建物の壁の質感や、くすんだ色彩などを用い、パリの街をとらえていました。若干抽象的なものもありますが、それらも含めて、代表作を全部見ることができ、すごい展覧会でした。
ショップやレストランも充実していて感心しました。収蔵品の充実に加え、平成27年度の企画展は、「夜の画家たち」、「ピカソ回顧展」、「ノルマンディー展」と興味をそそられるものが並んでいます。地方の美術館の収蔵品や展覧会は、その土地に縁のある作家の作品であることが多いように思いますが、必ずしも、そういうことに拘る必要はないと考えながら、LAIDBACKレコード店に向かいました。
【山梨県立美術館】
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
電話:055-228-3322
ホームページ:山梨県立美術館