安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェシー・デイヴィス YOUNG AT ART

2015-01-28 21:43:48 | アルト・サックス

先日、長野市から上田市を経て安曇野市へ向かう途中、ちょっと寄り道をして青木村の「大法寺」に寄ってみました。ちょうど雪が降った日で、雪景色の国宝の三重塔を見たかったからです。期待に違わず、うっすらと雪が被さった優美な姿の塔を見ることができました。それはよかったのですが、雪のある峠道の運転はちょっと気を使いました。期待に応えてくれたアルト奏者。

JESSE DAVIS (ジェシー・デイヴィス)
YOUNG AT ART (Concord 1995年録音)

   

僕は最近、アルト・サックス奏者の新しめのアルバムをほとんど聴いていません。ペッパー、キャノンボール、マクリーンなど50~60年代のものを聴いて満足し、他に聴く気がおきないのです。、もちろん、ケニー・ギャレットのものなど何作か持っているのですが、ハードバップを聴きたいし、さらに年齢のせいもあってか、うるさく感じます。そんな中で、ジェシー・デイヴィス(as)は、僕の嗜好に合っているアルト奏者です。

メンバーは、ジェシー・デイヴィス(as)、ピーター・バーンスタイン(g)、ブラッド・メルドー(p)、Dwayne Burno(b)、レオン・バーカー(ds)、Ted Klum(as 「One For Cannon」のみ)。デイヴィスは、1965年ニューオーリンズ生まれで、エリス・マルサリスに教えを受けています。1991年に初リーダー作をコンコードから発表し、これは3作目になります。来日もしているので、実演を聴かれた方もいるのではないでしょうか。

曲は、スタンダードが、「East of The Sun」、「I Love Paris」、「Fina and Dandy」、セロニアス・モンク作「Ask Me Now」、そしてデイヴィスの自作が、「Brother Roj」、「Georgiana」、「Waltz for Andre」、「Little Flowers」、「One For Cannon」、「Tipsy」の6曲で、全10曲です。まずは、スタンダードの演奏に興味が湧きますが、デイヴィスのオリジナルも、サイドメンがいいだけに面白そうです。

当時の新鋭によるハードバップが楽しめます。デイヴィス(as)には、細かいフレーズなどキャンボール・アダレイの影響を感じますが、ファンキーぽさはなく、落ち着きがあります。スタンダードの「East of The Sun」や「I Love Paris」はアレンジが工夫され、プレイもよく、スローテンポのモンク作「Ask Me Now」はストレートで、モンクの書くメロディの見事さに気付かせてくれます。デイヴィスのオリジナルでは、ワルツの「Georgiana」がバーンスタイン(g)、メルド―(p)のソロも含めてまずまずでした。

【大法寺三重塔(国宝)】

所在地:長野県小県郡青木村当郷
電話:0268-49-2256
ホームページ:青木村 国宝大法寺三重の塔

鎌倉末期の建立で、「見返りの塔」という名前がついています。塔の姿が美しいので、思わず見返るというところから、そう呼ばれるようになったようです。

      

正面の石段の下あたりから撮ったもの。   

      

三重塔の裏手前あたりから撮りました。 

   

三重塔の裏から撮ったものです。

   

観音堂

   

観音堂の横に小さなお地蔵さまがありました。