8月6日から第97回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で開催され、連日熱戦が繰り広げられています。長野県からは、上田西高校が出場しましたが、大会初日に宮崎日大と対戦し3対0で初戦を突破しました。長野県からの出場校は、1回戦でなかなか勝てないのですが、よく頑張ってくれました。ともあれ、勝敗にかかわりなく、ひたむきに野球をやっている高校生の姿はいいものです。ジャケットが野球のアルバム。
ERIC ALEXANDER (エリック・アレキサンダー)
HEAVY HITTERS (ALFAJAZZ 1997年録音)
人気テナーサックス奏者のエリック・アレキサンダーは、野球が好きで、ニューヨークヤンキーズのファンだそうです。このアルバムのジャケットは、参加ミュージシャン4人がヤンキーズのユニフォームを着て、バッティングのフォームをとっています。内容とは全く係わりがありませんが、ユーモアのセンスがみてとれます。エリック・アレキサンダーのワン・ホーン・アルバムで、存分に吹いています。
メンバーは、エリック・アレキサンダー(ts)、ハロルド・メイバーン(p)、ピーター・ワシントン(b)、ジョー・ファンズワース(ds)。当時、新進のサックス奏者にベテランのメイバーン(p)というのはいい組み合わせです。その前作は、シダー・ウォルトン(p)と組み、デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)との共演も多いアレキサンダーですが、ハードバップ色の濃いこのセッションでは、的確な人選のように思えます。
曲は、アレキサンダーの自作が「This One's For My Love」、「Esther's Step」、メイバーン作が「Mr.Stitt」、「Rakin' & Scrapin'」、「Mr.Johnson」、スタンダードが「Guess I'll Hang My Tears Out to Dry」、「On A Slow Boat To China」、「If There Is Someone Lovelier Than You」、「Maybe September」の全9曲。アップテンポのものばかりでなく、バラードが選曲されていて、プレイが楽しみです。
ハードバップベースの溌剌とした演奏が楽しめます。「Mr.Stitt」は、メイバーンがソニー・スティットに捧げた曲ですが、アレキサンダーはデクスター・ゴードンあたりに加え、ソニー・スティットからも影響を受けているようなので、ピッタリの選曲。よどみなく、力強いテナーが印象的。アレキサンダーの自作「This One's For My Love」は、なかなかの佳曲で、静かめのイントロから、高音域主体のテーマがきれい。「On A Slow Boat to China」は、猛烈なアップテンポですが、できればもう少し遅いテンポでやってほしかった。
ジャケットの裏写真。念が入っています。