安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ニコレッタ・セーケ I THOUGHT ABOUT YOU

2015-12-02 21:05:21 | ヴォーカル(L~R)

長野県民文化会館(ホクト文化ホール)の近くに、今年新しく「ゆずのき歯科クリニック」という歯科医院が開業しました。先日の夜、その医院の前を通りかかったら、建物全体にイルミネーションが施されて、色彩も豊かにキラキラと輝いていました。クリスマスの季節だから飾ったのに違いありませんが、華やかで、周囲が明るくなっていました。キラキラと輝いていそうな女性歌手のアルバムを。

NIKOLETTA SZOKE (ニコレッタ・セーケ)
I THOUGHT ABOUT YOU (Gats Production 2014年録音)

   

ハンガリーの女性歌手ニコレッタ・セーケ(1983年生まれ)は、日本では澤野商会からCDが発売されたこともあって、ヨーロッパの女性歌手の中でも知られているほうではないでしょうか。僕は、はじめて彼女のアルバムを買ったのですが、好きな曲が入っていることに加え、伴奏の良さもあってこのところたまに聴いています。

メンバーは、ニコレッタ・セーケ(vo)、ロバート・ラカトシュ(p)、Jorsel Horvatho Barcza(b)、Jimmy Wormworth(ds)。4曲には、Gabor Bollaというテナー・サックス奏者が加わり、2曲ではストリングスも使っています。 セーケは、癖のない甘めの声質なので、大方の人に受け入れられやすいと思います。

曲は、「Why Don't You Do Right?」、「The Shadow of Your Smile」(いそしぎ)、「Stompin' At The Savoy」(サヴォイでストンプ)、「Nature Boy」、「East of The Sun」、「I've Got The World On A String」、「It's All Right With Me」、「I Thought About You」、「If I Should Lose You」、「Estate」、「Old Devil Moon」の11曲。有名スタンダードが多いですが、「Nature Boy」と「If I Should Lose You」を取り上げているのが嬉しい。

ニコレッタ・セーケの爽やかで抒情性ももちあわせている歌はなかなかよいです。ラカトシュの伴奏は、特にスローな曲で美しく響きます。 それらの点が出ている「The Shadow of Your Smile」や「Naure Boy」、そしてラカトシュ(p)のソロも入る「Estate」あたりがいい感じです。「If I Should Lose You」は、セーケのややフェイクした歌とともに、テナー・サックスとピアノのソロも入り、ジャジーなものになっています。これを聴いたら、同曲をハンク・モブレイ(ts)の演奏で聴きたくなりました。

【夜のゆずのき歯科クリニック】

   

ウサギをはじめ動物の形をしたオブジェがあって光っています。

   

   

反対方向から撮ったもの。スマホによる撮影なので、ボケ気味です。