安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ベント・イェーデック DANISH JAZZMAN 1967

2015-12-09 20:41:45 | テナー・サックス

JR長野駅の近くに南千歳公園というビルに囲まれた公園があるのですが、そのすぐそばに「美食公園」という中華料理店があります。先日、二人で行ったところ、お任せの中華料理のほか、北海道から送ってもらったという「サロマ湖産の牡蠣」を蒸して出してくれました。塩味が効いていてかなりの美味です。普段なにげなく寄りますが、このようなサプライズもあって面白いお店です。北欧のデンマークのミュージシャンです。

BENT JADIG (ベント・イェーデック)
DANISH JAZZMAN 1967 (DEBUT 1967年録音)

   

デンマークのベント・イェーデック(ts)の作品ですが、日本のディスクユニオンから再発されたCDです。リーダーの名前は、ほとんど知られていませんが、サイドメンがヨーロッパの一流どころばかりで、ことに僕の大好きなダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)が含まれているので、購入しました。ところが、サイドメンに負けず劣らずイェーデックも素晴らしいプレイを繰り広げていて、欧州ハードバップの優れたアルバムです。

メンバーは、ベント・イェーデック(ts,fl)、アラン・ボッチンスキー(tp)、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、ベント・アクセン(p)、ニルス・ヘニング・オルステッド・ぺデルセン(b)、アレックス・リール(ds)。アクセン(p)は、エリック・ドルフィーの「In Europe Vol.3」で聴かれるので知られていると思います。ゴイコヴィッチは、「I Remember O.P」の1曲だけにミュートで参加しています。

曲はメンバーのオリジナルで、イェーデックの自作が「B's Waltz」と「Atlicity」、ゴイコヴィッチの自作が「Doo's Blues」と「I Remember O.P.」で、全4曲。どの曲もメロディーがはっきりとしていて、聴きやすいものばかりです。「I Remember O.P.」のO.Pとは、ベース奏者のオスカー・ペティフォードのことで、彼を偲んでゴイコヴィッチが作曲したナンバーです。

全員が好演をしていて、曲もソロも楽しめるいいアルバムです。「B's Waltz」では、イェーデックは、フルートを吹いていて、ボッチンスキーのミュート・トランペットとあわせ爽やかな音色が楽しめます。「Doo's Blues」は、迫力のあるイェーデック(ts)やボッチンスキー(tp)のソロに加え、ぺデルセン(b)ががっちりとしたソロをとっています。バラードの「I Remember O.P.」は、哀愁の漂う曲想とゴイコヴィッチ(tp)の心に染みる演奏が聴きもので、オスカー・ペティフォードへの敬愛の念が伝わってくるようです。

【美食公園】

住所:長野県長野市南千歳1-3-10
電話:026-223-5618
ホームページ:bishokukouen (Facebook)

   

上海家庭料理となっていますが、ママさんが上海出身です。以下スマホによる撮影です。

   

はるさめの炒めたもの。

   

サロマ湖産牡蠣。蒸してあります。

   

牛肉と野菜の炒めもの。このほかに、サラダ、鳥のから揚げ、餃子などをいただきましが、ビールと紹興酒がかなりすすみました。